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しかしこの事故というか事件、登山者としても無縁ではないように思われます……。何故なら、実際にこの手の電線は、里山歩きをしているとあちこちに現れるからです!
特に多いのは、ゴルフ場の脇の登山道。明らかに登山道スレスレの位置に、「高圧電流注意!」と宣った掲示とともに背の低い電気柵が設けられていたりすると、心の底からゾッとします。今もしうっかり石につまづいて転倒し、体の一部分が電線に触れてしまったら……と思うと、緊張で逆にコケてしまいそうで怖い思いを何度もしたものです (滝汗)。
そりゃまぁ、確かに土地の権利は、登山道のスレスレまでゴルフ場会社のものでしょう。しかし、登山道とコースの間には少なくとも数m以上の茂みがあったりするのが常ですから、電線そのものはもう少々登山道から離して設置して、登山道の脇には看板を立てれば良いだけのことではないかと……。
ちなみに、これまでで一番ヤバいな、と思ったのは、湯河原の鍛冶屋バス停から南郷山への登りの途中です。(上の画像)
いっぽう、今回の事件がより一層怖いな、と思うのは、道路脇のアジサイを野獣から守るために(あるいは一般的に、農作物を守るために)、土地の所有者なり近所の人が設置した電線が、往々にして法令遵守とはほど遠いシロモノであったことが明るみになったことでしょうか。
そりゃ〜勿論、低山登山者としては、畑は眺めるだけ、花は眺めて撮るだけ!ですが、とくに綺麗な紫陽花が咲いていると、思わずフラフラと吸い寄せられて接写し、ヤマレコにアップしてみたくなるというのも人情です (笑)。しかし今回、そんな里山の道における路傍の紫陽花が、実は殺獣凶器と同居していたとは……。他の場所でも類似の例はないとは言えませんので、今後は路傍の花を撮ろうにも、すぐそばにそれっぽい金属線があるかないかを神経質に確認しなければならないようです

あともう一点、メチャクチャ怖いな……と思ったのは、今回の事件の場所が、私の父親の出身地のすぐそばであったこと (祖母の火葬をした火葬場が超至近……)。
西伊豆は交通の便が悪く、海も山も非常に野趣に富んだところで、そんな奥深さがまた良い!としみじみ思う場所ですが、最近は高齢化・人口減によるハンターの減少もあって、鹿や猪の害がとみに増えているところです。それゆえ、電線を仕掛けようという民家が増えるのは無理もないことでしょう。
しかし一方私は、そんな自分のルーツの地でもある西伊豆へ向けて、これからヤマレコの赤線延ばしをしてやろうと画策しておりまして (現在は伊豆半島付け根の沼津まで ^^;)、途中当然この手の里道を通りますし、自然歩道も歩く人が少ないためヤブ気味になっているところがあると把握していますので、うっかり道を外れて茂みに迷い込み、電線に当たらないか本当に心配です……。

bobandouさん,こんにちは
今回のこの事故新聞で見た時に電気柵の安全基準どうなってるんだとあきれてしまいました。
電気は100V ぐらいであれば通常健康な方が少し触れたぐらいで亡くなってしまう事はありません。(わたしゃ、何度も触れてる)
電圧の高さよりも電流がどれだけ流れたか、又その電流が体のどの部分を通過したのかで生死が分かれます。
スタンガンなどは数千Vと高い電圧ですけど流れる電流が微量(数μA)なので人が死ぬ事が少ないのです。(心臓病や不整脈があったりする人は危険です)
電気柵は基本的に動物除けに使うのですから野外の人が触れる恐れのあるところに設置するものですから当然安全基準がしっかり出来てるものだと思ってました。(いまさら遅いかもですけどこれからは安全基準・罰則をしっかり決めて欲しいですね)
取り敢えずの安全策として、長袖長ズボン(出来ればレインウェア)着用、ゴム手袋して、ゴム長靴で歩く・・・
この時期じゃ、地獄になりそうだ
まあ、冗談抜きで肌の露出はなるべく避ける服装にして注意して歩くしかないですかね。
クリルでした。
こんばんは、コメントどうもありがとうございます!
私も、安全基準って一体どうなっているのか?!ということで頭がクラクラしてしまったのですが、総じて低山登山口周辺で見かける獣避け柵 (または泥棒避け?)は「さわるな危険!」という脅し文句ですので、実は意外と、触った人間の自業自得というノリで、殺す気満々・傷つける気満々だったりするのではないか……という疑念も沸々と湧いて来ざるを得ません
というわけで実は、「今さら遅い」としか言い様がない行政指導・基準策定・製品管理が、これから鬼のようにビシビシと入るようになるのかも知れないですね。まぁこれも、いつものパターンということかも知れませんが……。亡くなられた方には申し訳無いのですが、これを期に少しでも安心して低山歩きが出来るような環境になって欲しいものです。
当面の自衛策は、ご指摘のとおり体中を絶縁体で覆うことですが、ゴム手袋で登山はしたくないですね〜
しかしそうすると、フツーの鹿柵すら電気柵に見えて来そうでコワイです……
新聞報道では、今回は自作の電気柵とのこと。
私有地の中で、自作品を設置することに規制はかけられないと思います。(たぶん)
今回の顛末がどうなるかはわかりませんが、なんでも規制・規制は無理なんでしょうね。
すくなとも、里山では素手では何も触らないといいのかなぁ・・
こんばんは、どうもはじめまして、コメントどうもありがとうございます!
今回のシロモノ、設置された場所は誰がどう見ても私有地!ということでしたら、まぁ文句も余り言えないかも知れません。でも、報道で画像を目にするにつけ、公道に接した河川用地っぽいところ及び橋 (橋は柵の仕掛け主の家に通じる私用かどうか分かりませんが、限りなく一般人が入りやすい状況??)の脇ということで、普通でしたら電気柵があることなど想像せずに、たまたま通りかかった川遊び客が触れてしまってもおかしくない……と思っています。
ここらへんの微妙すぎる状況が、今回の事件の恐ろしい点だと思います……。私有地に規制をかけ過ぎるのは無理としても、私人が河川用地や公道などに殺傷能力ある装置を設置する権利を持つわけでもないはず……。
まぁとにかく、長閑な里山歩きも元々、一寸先は獣対策のワナであったり、あるいは茂みがヤマビル地獄だったりします (丹沢の場合
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