5月の海谷にしろ、南北アルプスのロング縦走にしろ、今となっては体力的に無理に近いから、残しておいても意味がないのですけど、ここまで古くなると簡単には捨てられなくなっています。
4月号の表紙は、山スキーは単板とおぼしき板にジルブレッタのビンディング、それに竹ストックを持っています。5月号ではフレームザックにウッドシャフトのピッケルを持ち、ブーリンノットでアンザイレンしています。どちらも今の人には考えられない装備、いで立ちなのでしょうね。私と同年代およびそれ以前の人は、それほど違和感は感じないと思いますが、何ともクラシックなスタイルであるのは否めません。
掲載されている広告も、皮の重登山靴にキスリング、灯油/ガソリン・バーナーとかで、見ていると懐かしくなってしまいます。
広告と言えば、この時代の「さかいや」さんの広告イラストが気に入っていました。何とも味のあるヘタウマな右翼ぽいキャラで「個人ロクおろし屋」とか「北方領土の山に登りたい、皇国日本」とか過激でブラックな事が書かれていました。絵にKUROというサインが入っていましたが他ではあまり見かけなかったので、プロのイラストレータではなく店員さんが描かれていたのかも知れません。
5月号のコラムに当時、三条ノ湯の小屋番だった岡部徹さんがゴールデンウィークの混雑ぶりを書かれています。5、60人が限度の小屋に100人以上来れば布団一組に2人は当たり前、300人ともなれば食堂の床や管理人室はもとより、はては風呂場に寝るスペースを作ったとの事。これは今でも小屋によっては同じような状況なのでしょうね。もっとも、当時と今は人気のコースが違うところもあるから、小屋によっては閑古鳥が鳴いている所もあるかも知れません。
連休の小屋という繋がりですが、この連休に行った皇海山の庚申山荘は数十人が十分に泊まれる大きな小屋でしたが、1泊目は10数名、2泊目は4名でした。
皇海山は、昔は1泊2日以上が普通の行程だったのが最近は日帰りする人も多いし、コースも短い不動沢が主流になったので利用者が少ないのでしょう、老朽化による小屋のヘタリが目に付きました。
あまり利用者が少ないと、次の建て替えは行われないのでないかと心配になりますが、それも時代の流れで仕方ないのでしょうね。
こんばんは。記事が目にとまったので・・・。 1974年頃〜数年の山渓は何となく眺めた記憶があります。自分で買っていたのでなく学校の図書室に置いてあって,時間を持て余した時に見ていました。写真がほとんど無い雑誌の印象でしたが,表紙はそんなこと無いですね? また記憶しているのが,今は当たり前の形のガスのカートリッジの宣伝が地道に出ていて,先駆者として普及前の苦労をしていたのだと今,思っています。
庚申山荘についてもコメントいただき,とても親しみを感じ投稿させていただきました。
baron_zsupanさん、こんばんは
1973~4年頃の山渓は表紙だけでなく、カラー写真のページもそれなりにありました。
その数年前は表紙も地味で、仰られるように写真も少なかったから、baron_zsupanさんが見られたのは、そのあたりの号かもしれませんね。
ガスのカートリッジの出始めと言うと、青い缶のキャンピングガスではなかったでしょうか。
ガスは手軽で便利だとは思ってもカートリッジが高価で、貧乏山屋だった私は、おいそれと手が出せずにガソリンバーナーを使っていました。
プロフィールを拝見すると、お住まいは皇海山の近くのようですね。
今回行ったら周辺には面白そうな山があるので、うらやましいです。
私も、また行きたいと思っているのですが、私の住んでいる所から少し遠いのがネックです。
guchi999さんこんにちは
山渓は中学2年(1975)から約10年間毎月欠かさず購入してました。確か昔も今と変わらず、毎月15日が発売日だったかと記憶しますが、発売日は学校から直帰して本屋に向かうのが楽しみでした。高校生の途中ぐらいから以降は、山への情熱が冷めた感もあり、惰性で購入していたように思います。
しかし、それでも今まで引っ越しを数回行ってきた中でも処分する気にはなかなかなれずに家族にも文句を言われながらも所有しつづけております。2009年から山を再開してからは、しばしば引っ張り出しては楽しんでおります。そういう意味でも処分しなくて良かったと思っております。
guchi999さんご所有の5月号は、当時のバックパッキングブームの火付け役のおひとりである芹沢一洋さんが表紙を飾りだした号のようですね。冒頭に記した通り、私が定期購読し始める前年です。
「山渓」の文字を見て何か嬉しくなってしまい、とりとめのないことを書いてしまいました。
poohtaさん、こんばんは。
毎月15日に私も本屋に通ったクチです。
1975年から約10年分も持っておられるとは凄い!
私も芹沢さんの前の、近藤辰郎さんが表紙だった物など全部持っていたけど、大分前に処分してしまいました。
山へ登る人のスタイルや道具は変わっても、山自体はそれほど変わっていないから、古い本の紹介記事でも役に立ちますよね。
また、山が変わってしまった所も、昔の風景を思い出すのにも役にたちます。
だから、状況が許せば持っていた方が良いのですが、なにしろ場所を取りますからねぇ・・・
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