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グランテトラの水筒には、少し思い入れのようなものが在ります。若かりし頃の山岳雑誌の広告で、ヨーロッパの山を背景にグランテトラの水筒で水を飲んでいるクライマーの写真を見て、その姿に憧れを懐いていました。そして、水筒のうたい文句には、内面がコーティングされているので、ワインを入れても味が変わらないとあって、
『山でワインか、さすがに本場のクライマーは洒落ているなあ』と意味も無く憧憬を深めていました。
実際の所、ワインを山に持って行くなんて事はほとんど無かったから、内面コーティングなんぞはどうでも良かったけど、山岳会の先輩は夜行列車で飲んでいた日本酒を、白馬の駅でグランテトラの水筒に移し替え、雪の八方尾根を登る途中に歩きながらチビチビ飲んで、味が変わらなくて良いと言っていました。
ちなみに、その先輩は日本酒やウイスキーをガンガン飲んで水代わりにビールを飲むという人で、山で缶ビールを飲む時には、まずビールを大きく一口飲んで、その減った所にウイスキーを足すのが定番でした。ドライビールが無かった時代に、その飲み方は中々イケたけど、普通のビールだけでも酔う私には、そんなのをお付き合いするのはキツイものがありました。
あと、カラフルな色も気に入ってました。アルミ水筒は他にもシグボトルとかがあったけど、地金の色がむき出しで、表面が酸化して黒ずんたり、傷がついたりするのが不満で、やっぱりグランテトラだと思っていました。
もう何十年も使っているグランテトラですが、さすがにゴムのパッキンが劣化してきました。昔だったら部品を取り寄せられたのでしょうけど、今は水筒自体が輸入されていないので出来ません。仕方がないからホームセンターで買った水道用のパッキンを削って代用しています。純正品に比べてゴムが固く色も黒いけど、特に問題がないので、まあ良しです。(写真2 右:オリジナルパッキン、左:自作パッキン)
アルミの水筒は良いのですけど、最近は手軽さからペットボトルを使う事が増えています。200g程度の重さではあるけれど、軽いに超したことはないと思ってしまうのです。コンビニには水だけでなく、お茶やスポーツドリンクもあって、そのまま持って行けます。水筒に水を入れ忘れて、駅や登山口のトイレで、飲める水なのかを気にしながら補充する手間もありません。
最近、見つけたのが青いキャップの冷凍用ペットボトル。凍らせても壊れにくいとの事で多用してます。この凍らせたペットボトルを100円ショップで買った保冷ケースに入れて持って行くと、半日以上は氷が持ちます。(写真3)
氷が溶けるまで水が飲めないとか、ザックの外や内側が結露で濡れる、という欠点もありますが、暑い時は、やはり冷たい水が飲めるのは有難いものです。
ペットボトル用の保冷ケースではなく、アルミコーティングの保冷バックに、凍らせた物と普通に冷えた物を2本入れて行けば溶けるまで飲めないという問題はないし、途中で補充した水も冷やせます。保冷バックの周りをタオルで覆っておけば、結露対策になり、保冷時間も長くなります。ただ、少し嵩張るのが問題ではあります。
重さを気にするなら、プラティパスなんてのは良いのでしょうけど、パンクしそうな気がしたり、臭いがありそうで躊躇しています。アルミ水筒にする前に使っていたポリタンクなんか、夏場はぬるくなった水に臭いがついて最悪でした。
そのあたりは、ちゃんと考えて作ってあるのでしょうけど、やっぱり不安なのです。
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