https://www.city.hadano.kanagawa.jp/kikaku/chogi/seisaku/documents/280510ziansho.pdf
(議題 3参照)
議事録によると、秦野市による山小屋の再整備や直営化の計画があり、現管理人に明け渡しを求めているとの事です。
大倉高原はバス停から30分程度だから登りでも下りでも小屋に寄る必要性は低く、それに、あそこを経由すると少し行程が伸びるので、雑事場平の分岐へ直接行く人が多いのではないでしょうか。
小屋に水場があってテントも張れるから、前泊して大倉尾根を登る時には使えるけど、そういう計画を立てる人は少ないでしょうね。
ちなにみ、大倉高原は丹沢の稜線上で唯一のテント場なのですが、山と高原地図にはテント場のマークが入っていません。もしかしたら公認という訳ではなく、歴史的経緯による黙認なのかも知れません。
大倉高原にはちょっとした思い出が有ります。
今から40年数年前の高校2年の春休みに、テント泊で大倉から山中湖まで行こうとして、1mを超えるような積雪により竜ヶ馬場で時間切れ、寒さで寝られない夜を過ごし敗退してきて、大倉高原でテントを張ったのです。
その時のテントは、今は見たこと無い人もいるであろう、グランドシートが別になった夏用の家型テント。グランドシートとテントの隙間から風が入ってくるような代物です。それに、マットの類は持っておらず、雪の上にグランドシートを敷いただけなので寝られないのは当然でした。
それはさておき、いつもなら雑事場平から大倉へ下りるのだけど、その時は何故か大倉高原経由にしたら、大倉高原山の家に管理人とおぼしき人がいて、その人と話をしているうちに泊まる気になりました。
この管理人とおぼしき人はSさんと言って、当時、大倉高原山の家を管理していた大倉山の家のご主人の知り合いだそうで、立山の小屋でも働いたりして自由気ままに暮らしており、暫くのあいだ小屋番の仕事をする代わりに大倉高原山の家に居候をさせてもらっているようでした。そんな人だから山の事を色々知っており、話も面白い。それに日程も食料も十分にあるという事で泊りを決定したのです。
テントを張ったあとは、間伐材を取ってきて薪割りをしたり、小屋の前でノンビリとお茶を飲んで、その頃は憧れでしかなかった北アルプスの話を聞いたりと、楽しい時間を過ごました。
たったそれだけの話なのですが、大倉高原はお気に入りの場所となり、大倉尾根に行く時はいつも大倉高原経由でした。もっとも、その後はSさんに会う事はなく、小屋も閉まっている事が多かったのですけどね。
現管理人は1999年からだそうで、むかし管理していた大倉山の家との関係や経緯は判りませんが、秦野市が地裁に提訴したのは、これを機にその辺りも整理する心積もりがあるのでしょう。
いずれにせよ、小屋は建て直しされ管理人が代わるか、もしくは無人小屋になると思われますが、テント場は残して欲しいと思っています。
あそこにテントを張ってノンビリと昔を思い返す、なんて日があるかも知れませんから。
まあ、ジジイのノスタルジーなのですけどね。
写真1.当時の大倉高原
写真2.積雪で敗退して来た時の尊仏山荘
guchiさん、こんちはー!
へえ、あの小屋にそんな問題が起きていたんですか‼
私は丹沢育ちではないので、昔の丹沢のことは知らないんですが、思い出のある人も多いでしょうね。
でも、仰るように、地理的には利用価値の高い小屋ではないですね。
あの位置は、自然公園法的にはテンパク禁止ではなかったと思いますが、キャンプ指定場所に公認されてはいませんね。
誰だったか、あそこでテンパクすると、朝は血の海になってるとか言ってましたが(ヤマビルで)、真偽のほどは怪しいですが。
f15eagleさん、こんにちは。
自然公園法には明確にテント禁止というのは無いようですね。
だからと言って、何処でも張って良いと言う訳ではないですけど、多少のお目こぼしはあっても良いような気がします。
山レコのようなSNSだと、ルールありきのような人もいて、指定場所で無い所に張ったりすると批判される事もあるようだけど、何だかなあ〜
八月の栂海新道で会った熟年夫婦の方は、某山小屋では「指定地でない所には張るな」と五月蠅く言われたけど、ルートの途中で道を整備していた自然指導員の人に「綺麗に使うのであれば、無理しないで張っても良い」と言われたそうです。
血の海の話は、冗談ではないような所があるのがイヤです。
やっぱりヒルの活動期は避けた方が無難でしょうね。
もっとも、大倉高原は標高が低いし川がある所でもないので、夏は暑くて寝られない可能性がありますね。
大倉尾根は何度か登ってますが、いつも下界と同じく時間優先、効率優先で雑事場平の分岐へ直行していました。猛省せねば。
逆に「合理的」な登山計画からすれば、遠回りな位置にあるわけで、なんでそんなところにわざわざ税金で新しい建物、しかも余暇活動施設といったものを建てるのかという疑問も出てきます。バス停から30分で展望が良いなら東屋程度で十分という話にならないでしょうか。
おそらくは現在のところ宿泊の需要は少ないという状態で、あの地点を、登り下りで泊まりたい場所にするとなると、需要創発というビジネスセンスが要求される話になり、それを公共がやるのか、あるいは出来るのかという論点もあると私は思います。
あんまり意味がなさそうな場所にある山小屋だから意味がないと結論を出すのでなく、逆にそこに意味を生ませる山の楽しみ方というのがあるのかもしれません。頂上を目指すばかりでないしょう。登山じゃなくて名物料理を食べに行くだけなんだけど、そこが山の奥にあるから登山するというのがあっても良いです。
登山ブームとはいえ、山小屋は減少が続いていると聞きます。登山はスポーツでもあり文化でもあると思います。山小屋が増えていくにはということを思います。
mapfavorさん、
目的があると時間優先、効率優先になるのは仕方ないけど、もともと山登りなんて、行かなくても良い所に行って帰ってくるという究極のムダな訳で、時には非合理的な事をしても良いですよね。
秦野市の建て替え計画が、どんなものかは判らないけど、大倉高原に通常の営業小屋は建たないでしょうね。某小屋のように名物を作って集客を努めるのも難しそうです。休息のための東屋がせいぜいでしょうけど、それも不要かも。
表丹沢に小屋が沢山あるのは、昭和30年代から40年代の登山ブームの名残で、やがて淘汰されて行くのは仕方ないですね。
ただ、ルートとして小屋があれば都合よいと思う所でも、不人気なルートだと経営が成り立たなくて無くなった所もあります。(丹沢ではないですが)
そうい所は公的な小屋があると有難いけど、不人気ゆえに難しいでしょうねぇ。
いずれにせよ、経済という呪縛からは逃れられない、という事ですね。
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