何処に在るかというと、北八ヶ岳の渋の湯から県道を下って来て明治湯への入り口を過ぎてすぐの所です。池自体は人工の池で、農業用水に引いた渋川の水を温める目的で作られたとのこと。
溜池ではありますが、風の静かな時に湖面に映る木々は、夏は深淵な緑一色の世界、秋は落葉松の黄葉が映え、冬は凛とした静けさが漂う、それぞれの季節で風情ある景色を見せてくれます。だからこそ東山魁夷画伯が絵の題材に取り上げたのでしょう。
御射鹿池に初めて行ったのは40年くらい前の冬、正月合宿を赤岳や横岳の西面で過ごした後に北八ッへ縦走して、白駒池を回って渋の湯に下山した時でした。松の内も終わろうとしていた時期で渋の湯からのバスが無く、笹原の集落まで歩く途中で寄ったのです。当時は、まだ絵が描かれる前で単なる人工の池でしかなかったのだけど、厚い氷が張り周りに白樺が点在する池は、雪で覆われた白駒池とはまた違った趣で、お気に入りの場所となりました。以来、クロカンのスキーで麦草峠から明治湯に下りた時や、渋の湯の行き帰り、紅葉見物の際などに幾度となく訪れています。
バスでは少し行き難いけど、もし車で渋の湯に行く機会があれば寄ってみては如何でしょうか。
最近、冬の御射鹿池に行っても厚い氷が張っているのを見ていません。昔は真ん中まで凍っていたものですが、温暖化の影響なのでしょうね。そういえば初めて行った時に、県道を更に下った所にある笹原溜池も全面結氷しており、アイスホッケーの練習をしている人がいました。今ではそういう事も出来なくなっているのでしょう。
寒いのが好きというわけではないけど、やっぱり冬は寒くなくてはいけません。
写真1(左):3月下旬の御射鹿池
写真2(右):6月下旬の御射鹿池
guchiさん、こんにちは。
今にも、白馬が降りて来そうですね。
この風景が本当にあった池だったとは、知りませんでした。
山梨、長野をモチーフに描いているのかなと思っていたけど、ある種のイメージなのかと思ってました。
大画伯の目を通すと、あのように神秘的な絵になるんでしょうね。
長野市にある東山魁夷美術館、好きです。
やさしい目線で描かれた「コンコルド広場の椅子」と言う詩画集がお気に入りです。
いつか機会があったら、御謝鹿池を訪ねてみたいです。
jikyoonさん、こんにちは。
御射鹿池が絵の場所というのを私も知りませんでした。
ある年に行ったら人が沢山いて、何でこんなに人が来ているのか聞いたら、その人が教えてくれました。
ちょうど写真2のような季節だったので納得したものです。
良いですよね東山魁夷は、何処かで見た景色だと思わせる絵が沢山あります。
御射鹿池以外にも斑尾高原の希望湖(のぞみこ)を描いた「静映」という絵があって、そこもいつか行こうと思っています。
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