思い出すのは高校の2年か3年の頃。丹沢の水無川流域の沢登りに凝っていて、本谷か源次郎沢だったかをつめて塔ノ岳に登りました。そこで休んでいた年上の女性(たぶん20代前半)に挨拶して何気ない山話をしてたら、沢登りは楽しいのかと聞かれ、その楽しさを語ると興味を引いた様子。それでは一緒に行きませんか、連絡先を教えてください、と電話番号をゲット。これはもうナンパなのだけど、あんなに完璧に上手く行った事は後にも先にもありません。
それでまあ、一緒に葛葉川に行ったのですが、完全に坊や扱い。その後は年上の彼女になるという進展はなく、いつしか電話番号も忘れてしまいました。もう少し不純な下心と積極性があれば、状況も変わっていたかも知れないけど、ウブでしたね、あの頃は。
学生の頃は基本テント泊でしたが、悪天候で八ヶ岳の夏沢峠小屋に逃げ込んだ事がありました。そこでバイトの娘と仲良くなり、泊り客も少なかったので夜中まで談笑。よい雰囲気だったのに連絡先を交換しなかったのは何故だろうと下山後に少し後悔したものです。
南アルプスの御座石温泉小屋でも、風呂が沸くまで2時間くらいバイトの娘とお話したりとか、他の小屋でも似たような事がありましたが、全部その場限りでした。
山岳会に入っていた頃、合宿などで人数の多い時はテントは女性用と男性用を別に設営しましたが、少人数の山行では1つのテントで雑魚寝でした。そんな時でも複数の人がいるから特に気にしないのですけど、ある時、同年代の女性と2人だけで2月の八ヶ岳に行く事になった時は行く前は妙に意識して、あらぬ妄想が湧いたりしたものです。
実際には、大同心と小同心の連続登攀というルートで行動時間も長く、2泊してもいつも通り淡々と過ごしていました。まあ、登ることが目的だから当然です。
その時は私が引っ張って行く立場でしたが、その後、彼女はヨセミテの岩壁をバシバシ登りに行くクライマーになり、私は平凡なサラリーマンで特に接点は無し。もし、私がもっと真面目に修行を積んで、一緒に登り続けていれば、やがて何らかの進展があり、山野井夫妻のように・・・なんてことは絶対に無かったでしょう。なにせ、レベルが違い過ぎます。
こうやって書いてみると、映画とかドラマじゃないから、ときめくようなシチュエーションや盛り上がりなんてものは無し、山でのロマンスとは程遠い話ばかりですね。どちらかと言えば野暮ったい若者だったから、現実はこんなものです。
山での話ではありませんが、二十歳くらいの頃、すごく好きになった女性がいまして、親密になりたいとデートに誘う訳です。当時は車の免許を持っていないから、映画を見て食事というプラン。まあ、これは普通でありきたりですが、選んだ映画は「星にのばされたザイル」というのもの。
この映画は、アルプスの名ガイド、故ガストン・レビュファ氏が、それぞれ国籍の異なる人とアルプスの6つの岩壁を登るドキュメンタリー映画です。レビュファ氏の華麗なクライミングと美しいアルプスの山々の景色は抒情的で、山をやらない彼女でも楽しんでもらえるはずだ、なんて考えたわけですね。もう、アホです。
当然、そんなのは却下。それでも、その後もアプローチを続け、なんとか会ってもらえるくらいの関係がつづき、年の瀬が近付いてきたころ、彼女から「クリスマスはどうするの?」なんて言葉が。それで、しっかり答えましたよ「クリスマスから正月は冬山!」と。もうほんとに、なんだかな〜です。
そんなこんなで彼女との関係は自然消滅。あの問いかけに対して、山を中止してクリスマスディナーにでも行けば別の展開になったかは今となっては不明ですが、「星にのばされたザイル」は、そんなほろ苦い思い出がつきまとう映画になってしまいました。
久々に古い映画のパンフを引っ張り出したら、もう一度見てみたい気がして、検索するとDVDがアマゾンで5,214円。今ではアルプスへの憧れも薄れ、当時の感動は無いでしょうし、どうしても欲しいと言うほどでもない、となると微妙な値段です。とりあえず保留だな、これは。
突然のカミングアウトにビックリですよ!
まさに名曲をじでいく生粋の山男なんですね!
show_darumaさん、
山の歌に女性関係に縁遠い男の歌詞が多いのは当たり前なんです。
だってほら、モテモテだったら山に行こうなんて思わないじゃないですか。
全部がそうだとは言わないけど、かなりの確率で 山男=モテない! です。
こんにちはー!
読まさせて頂きましたョ♪
私は山ではイイ事何も無かったです。
妻と一緒だから警戒されていないのか
よく話しかけられはしますけど…。
結婚前も周囲に山登りが好きな女性は居なかったし
妻も結婚当初は「登山猛烈拒否」してたし…(涙)
POYON_AKIRAさん、
私の場合は冷静に考えると、山でイイ事があったというより、1人で空回りしてた感じです。
でも、いいじやないですか。奥さんが一緒に山に行ってくれて。
ウチも昔は赤岳に一緒に登った事もあるけど、今はたまに誘っても
「2時間以上歩くのなんか、絶対ヤだ!」「面倒くさい!」
とかいう返事が返って来るだけです。
こういう思い出って、絶対に忘れないですよね😆
これでいいと思います!
specialさん、
そうなんです。
もう40年以上昔の話なのに、忘れないのです。
良しにつけ悪しきにつけ、人生のイロドリってやつですね。
良いお話です!
私も大抵その場お話して終わりです(笑)
TSUTAYAレンタルとかなら、安くネットで見れたりしませんかね?
あとで探して見ます♪
追記
探してみましたが、レンタル中?とかになってました(^^;
取り扱い自体が殆どないみたいですね(^^;
tomoさん、
普通はその場限りですよね。
でも、何かの拍子に発展することもある!
だから人生は面白いのです。
私もレンタルとか中古は探してみました。あんまり無いのですよ。
コアでマイナーな映画だから仕方ないです。
何かの拍子に見つかるかも知れないから、気長に待ちます。
私も似たような経験がございます 。
山男というものは、生き方(特に女性関係)が高倉健のように不器用なものと相場は決まっています 。
Swan_songさん、
よほどモテる男じゃなけれは、誰しも若い時には同じような経験がありますよね。
高倉健は一途でストイックな不器用さだから渋いけど、
こっちは欲望と煩悩が渦巻いての不器用さですからねぇ・・・
guchiさん、こんばんは。
コレは良い話ですよ、本当に。
ただ、あのオトナ女子達が言ってるの、
旦那さんがいるのに、出会いが欲しい・・
とか言う話ですからね(笑)
yasponyoさん、
私の場合は若い時の話だけど、時代や年代によっても色々あると思います。
若い人たちは知らないかも知れませんが、昔、一世を風靡した「金曜日の妻たちへ」というドラマがありました。
一般にオトナ女子の皆様の年代には、そうしたが願望があるのではないかと思っています。
guchiさん、こんばんはです!(*・∀・*)ノ
いやぁ〜面白かったです!
自分の若い頃のことも色々と思い出したりしてしまいました!
あ、それよりもワタクシ、このまま独り者で終わってしまう予感が・・・・゜・(つД`)・゜・
KaRzUさん、
ジジイの昔話でも、楽しんでもらえて何よりです。
>このまま独り者で終わってしまう予感
いやいや、長い人生、何があるか分かりません。
私も結婚したのは30台の終盤でした。
周囲からは、結婚しない男と思われていたので驚かれたものです。
気長に待っていればチャンス来るものです。
ただ、そのチャンスに気がつかない事もあるのが問題ですけど。
山でロマンス....
一度も考えたことが無かった〜(笑)
私の山行きは、
最終的には全て富士山で終結🗻
シーズンオフの山々は、
結局はオンシーズンの富士山のため!
今年は何回登れるだろうか?
ぐふふふ
( ̄(エ) ̄)ノ_彡☆バンバン!
kumakumaさん、
何か目標があって、それを追及していれば余計な事は考えないでしょうね。
むしろ、邪魔になる。
そんなストイックな姿勢もカッコイイものです。
富士山が目的だったのですか!
妙義や両神が本命だと思っていました。意外です。
guchiさん、こんばんは!
すごく真っ当なロマンス話をありがとうございました!!(´▽`)
うちの場合、20代までは理系の学生生活+入社早々連日午前様状態で何もなく、30代で”着る"ことに目覚めてシマッタときには「人生袋小路だな」なんて思っていたものでした💦 幸い(?)、着ることから派生した平安装束の趣味から今の相方と出会った訳なんですが…
まぁ出会いに関しては「出会うときは出会う」としか言いようがないですよね。あとは少なくとも2系統の趣味を持っていると、この方面でも、老後の方面でも困らないのかなぁナンテ思っています。
toshimizuさん、
真っ当かどうか分からないけど、意外に反響があって驚いています。
理系はどうしても縁遠くなりますよね。
私も若い頃は、職場に女性はいても絶対数が少ないから確率は低く、帰るのが夜中近い生活は普通でした。
それでも「出会うときは出会う」ですよね。
でも「駄目なときは駄目」ってのもありますけど。
何にしても趣味に理解がある伴侶を得られるのは幸せなことですね。
guchiさん、ご返信ありがとうございます♪
ところで皆さんの「山男モテない説」のコメントを読んでいて思い出したのですが、今はこんな合コン・婚活も有るんですね!(ちょっと古い記事ですが)
○朝日新聞:「山コン」、カップル誕生率5割 手を取って川渡りも
http://j.mp/2XsVkt4
極限状態(って程でもないですが)では、本性が現れる→相手を見定めるのに最適ということだそうです。
っても、ここにいる方々は高尾山ぐらい屁でもなくて(高尾さん失礼)、妙義山とか戸隠山・ジャンダルムに連れ出さないと本性でないんじゃぁ???
と言うことで、KaRzUさん、如何ですか?
toshimizuさん、
山コン、いわゆる吊橋効果もあるでしょうね。
それと、スキー場では女性が綺麗に見える、なんてのもあったから、それと同じような効果もあるかも知れません。
ただ、アウトドアで魅力的に思えても、街ではつまんないヤツに感じる事もあるから、気をつけなければいけません。
北壁の猛者も街では役立たず、なんて言葉もありました。
なんか喉の奥がクーッとするような良い思い出ですね♪( ´▽`)
もし、クリスマスをご一緒したらどんな未来になったんでしょうね♫
本当に良いお話でした😄
ところで、guchiさん
ちょっと失礼します。
yasponyoさん!
山でも会社でも(?笑)ロマンを求めているのは私で、kibako様はそんな事を考えた事もないっておっしゃっているんでよー♫
ptwさん、
若い頃の思い出は、誰しも胸の奥にうずく物がありますよね。
彼女とクリスマスを一緒に過ごしても、そのまま上手くいったかは、定かではありません。
振り返ると、価値観が全然違っていたようですから。
山や会社でロマンがありますように祈っております。
ただ、走りすぎに注意です。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する