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別荘なんて洒落たものじゃなくて、もっと鄙びた小屋で良いのです。寝られる板の間があって土間にはテーブル、囲炉裏か薪ストーブがあり、明り取りの窓がある。そんな小屋です。水道は有れば便利だけど、無くても近くに飲める水場があればOK。電気は明かりがあって、ラジオくらい聞ければ良いから電池で十分と、どこぞの避難小屋みたいなのです。
もちろん、これは最低限の話だから、気持ちよく眠れるベッドか布団が敷ける畳の部屋、外に出なくても炊事が出来る流しもあって、風呂があれば更によし、本が読めて音楽が聴ける程度の電気も、あれば嬉しいから小さな発電機くらいは用意する。そういうのであれば理想的です。
場所としては、山歩きのベースキャンプにする事を考えると八ヶ岳周辺、南アルプスの北部、および北アルプスの南部が理想的だけど、奥秩父や丹沢周辺でも悪くありません。
夏は早朝に野鳥の声で目覚め、谷からの風が吹き抜けて1日中涼しく過ごせる。冬に雪が降ったときは、静かな音楽を聴きながら好きな本を読み、窓から雪景色が眺められれば言う事なしです。
若い頃から仲間内で、こういう話をよくしていました。皆でお金を出し合って、何処かに買うか借りるかしようという話も出ましたが、学校を出てから数年くらいの若者には当然そんな余裕は無し、具体的な計画には至りませんでした。
近年、バブル期に造成された別荘地や過疎化の進んだ地方に格安物件が沢山出ています。100万円を切る物件はざらで、10万円台、20万円台なんてものあります。理想とする山小屋とは違うけど、探せばイメージに近い物件も見つかるかも知れません。
そろそろ余生を考える歳になったので、いずれは移住も視野に入れて・・・なんて思いながら検索していると、
「山里に住むのは良いのだけど、体が動かなくなった時が困る。それに、あんたが死んだときに売れない不良物件を抱えるのは嫌!」と家人が言うのです。
私が住みたいと思っている所は当然のことながら不便だから車は必須。でもペーパードライバーの家人は、どんなに車が少ない所でも運転するのは怖いし、練習してもちゃんと動かせる自信はないそうです。
言われてみれば正にその通りで、自分自身もいつまでも体が動く訳じゃない。安い物件は売れないから安いのであって、売る時に苦労するのは明白。となれば緑多い郊外で妥協できる場所になるのですが、今住んでいる所もそこそこ郊外なので、あまり意味がありません。
やはり見果てぬ夢に過ぎないのかと、古びた西丸震哉氏の「山小屋造った…ネコも来た!」なんぞを取り出して読むのであります。
こんにちは。
中高年になると心配になるのは老後のこと。経済的な生活設計と並んで悩ましいのが住処ですね。
リタイヤしたら都会の喧騒から離れて...と私も思いますが、いよいよという場面になったら都会の高齢者住宅とかが究極の選択肢かもしれませんね。住みたかないですが!
show_darumaさん、こんにちは。
リタイヤして通勤の必要が無くなれば、多少不便でも気に入った所で過ごしたいと思っていました。
まだ、カミさんが働いているから今すぐにとは行かないので “いずれは” ですが、経済的な事や場所的事、その他で簡単には行きません。
高齢者住宅も環境の良い所で、リーズナブルなコストで快適に暮らせるなら良いのではないかと思います。ただ、自由で気ままに暮らせるようような所は物凄く費用がかかるのが問題です。
グッチさん、こんにちは。
もしもこんな小屋があったなら。
窓越しに梅雨空を見上げながら、コーヒーの香りの中で串田孫一さんのエッセーなど読んだら素晴らしいでしょうね
gankoyaさん、こんにちは。
そうなんです。
そういう雰囲気なのですよ。
「山のパンセ」かなんか読みながら、自分の過去の山の回想やら山に対する思いを綴ってみたくなったりして。
でも、それは無理ですね。行った山は月並みだし、第一そんな文才がない。
こんにちわ。
結婚して子供ができますと毎日生活するのが精一杯ですので、「山小屋なんて馬鹿なことを言ってないでゴミ捨てて頂戴」とのカミさんの言葉が確かに正しいのですが、歳はとっても夢は持ちたいものですね。
先日、45年ぶりに山小屋(蛭が岳山荘)に泊まりましたが、まだ余生を送るには3〜4年ありますが、余生を送る一つのヒントが得られた感じもします。
山小屋でのバイトです。若者ほど働けませんのでバイト料は安くなりますが、逆にバイト料は半分でいいですと提案すれば雇ってくれるかもしれません。
「蛭が岳山荘でバイト求む」との張り紙があったので思いつきました
こんなことを真剣に考えているのは、おそらく自分だけでしょう
fujikitaさん、こんにちは。
奥さんの仰られるとおり、生活に追われる時期は誰しも同じですね。
それで、少し余裕が出てくるとまた色々思うわけです。
体の動くうちは山小屋のバイトも良いですね。ただ、結構きついですよ。
儲かっている北アルプスの小屋みたいにヘリで荷揚げする所は良いけど、そうじゃないと歩荷仕事とかがありそうだし、それ以外の仕事も楽じゃないような気がします。
今年の正月に、昔の山仲間から志賀高原でアルバイトするから一緒にどうだ、と誘われました。都合が合わなかったので断ったのですが、帰って来た彼いわく、思ったよりしんどかったそうです。
それでも、期間限定なら面白いかもしれないですね。
山の先輩が山小屋をやっているので、少しは仕事をするから居候させてくれと言ってみようかな。
たぶんOKと言われそうだけど、こき使われそう。
guchi999さん、こんばんは。
懐かしくも、現実を考えると、ほろ苦い話。
とっても、共感いたします(^O^)/
私も、バブルがはじけた後、白馬界隈や、岐阜のひるがの高原など、
お手頃物件を夢膨らませながら探して回った時期があります(^O^)/
でも、あとのことをモロモロ考えると、断念が賢明という結論に…(;´д`))
本棚からは、「山小屋造った…ネコも来た!」は出てきませんでした。
でも、古びた「山歩き山暮らし」が出てきましたよ(*´ω`*)
my山小屋ほしいなあ♡
kagayakiさん、こんにちは。
実際に実行しようとすると、色々なことを考えますよね。
それで、今の生活を変えるのは決意が必要だから、現状が一番妥当という事になる。
分かります。
でも、何かしたいのですよね。
「山歩き山暮らし」もあったと思って本棚を見たけど、在りませんでした。
穂高は山にオロクがあると天気が悪いと、奥又に探しに行く話は、あの本にあったと思いましたが違うかな。
無いとなると、また読みたくなるものです。
買い直すのは馬鹿馬鹿しいから、図書館にいって探してみようかな。
こんにちわ
DIYと言います。
書かれている「山小屋」に1年ほど前から住み始めた者です。
登山ベースとしての目的が50%です。
確かに100万以下の投げ売り物件は結構ありますね。
そのくらいの価格になると最悪建て替える覚悟が必要だと思います。(たぶん住むに堪えない)
将来手放す時が不安であれば、借地権物件にする方法もありますね(うちがそうです) 最悪、建物を壊して更地にしてしまえば返却できます。 「足」は確かに必要ですが、少ないですがバスが使える場所を探すことも可能です。
お子さんが居れば、引き継げる物件を探す、というのもありですね(うちは全然興味ないので最後は更地の予定です)
DIYさん、こんにちは。
おお!実行されたのですね。
その実行力を含めて、色々と羨ましいです。
安い物件はそれなりだから、移住なら建て直すのは覚悟してました。
まあ、自分の楽しみのための小屋であれば、雨風防げて最悪テントよりマシなら良しです。
あとは自分で少しづつ改善するという楽しみもあると思っています。
うちは子供がいないから、借地権物件も良い方法ですね。
程度の良い物件が見つかるなら、賃貸でも良いかも知れません。
やはり最大の問題は「足」ですね。
バスが使える所は山小屋感が薄くなるような気がするのです。
バス停から徒歩1時間とかいうなら山小屋感は強いけど、不便さは増す。
この辺りのトレードオフでしょうね。
guchi999さん こんばんは
すごい偶然だな〜と思いながら読ませていただきました。
今枕元には、西丸震哉氏著の「山小屋造った・・ネコも来た!」があり、最近就寝前に数ページづつ辿ってました。徐々に蔵書が削られていった本棚には「山歩き山暮し」、「山小屋を造ろうヨ」が残ってました。「山小屋造った・・」を読んでいると奥様も同居されていたようで「小屋」というよりは「家」もしくは「別荘」に落ち着かれたようなので、落としどころはやはりそのへんなのかなぁなどとロマンチストとは程遠い自分は考えてしまいました。
poohtaさん、こんにちは。
おっ、「山小屋造った・・ネコも来た!」を読まれている最中でしたか!
西丸震哉氏の本は、彼独自の価値観と基準があり、今の時代的には不適切な表現もあるけど、書かれていることは至極まっとうであり、共感できるので好きです。
家族(特に奥さん)がいると、どうしても家や別荘にならざる得ないでしょうね。
自分と同じような価値観で、耐性を持っているなら別ですが、うちは絶対駄目です。
以前、立山の天狗平山荘に泊まった事があるのですが、あそこは風呂もあるし、部屋も個室だったので許容範囲でした。
でもそれは、たまに行くからであって、住むとなると許容範囲外でしょうね。
良い夢ですね♪
確かに体力が落ちるとツラいのも事実ですけど、憧れますね♪
原チャリとか電チャリとかなら、足としては良いのかな?と思いました。
雪だとツラいですが、最近はネット通販や食材定期便もあるから、うまく使えばなんとかならないかな?と真剣に考えちゃいます(笑)
tomoさん、
みんな山小屋には、憧れがありますよね。
原チャリや電チャリも良いですが、荷物の問題があるので、やはり車になってしまいます。
ネット通販や食材定期便は盲点でした。
ただ、場所によっては配達してくれない所もあると思います。
結局、麓の営業所まで取りに来いといわれたりして。
guchi さん、こんばんは。
私は、逆に田舎暮らしに憧れなくなりました。少なくとも、次第に行動範囲が狭くなるのは間違いなく、最終的には、歩いて行ける(上り下りもない)範囲で衣食住がまかなえるのが、良いと思っています。
先日、いきなり尿管結石になり痛い思いをしましたが、こんな時も近くに病院があれば何とかなるものです。また、こうなったのも原因はあり、その最たるモノがやはり老化。普通の暮らしをしている分にはまだ何も起きないのでしょうが、激しい負荷を加えたら現象が現れたような感があります。今後、こういったことは、悪化する速度を抑えることはできても改善はあまり見込めないものです。
自覚症状がでたらスレッショルドを越えた状況で、気づいた頃には、結構、問題になりそうです。自覚症状がないだけに困ったものです。
将来、どういう事態になるのかはわかりませんが、そうなった時、どうにもならない範囲にならないように、現状ではなく先の状態をターゲットにおいて考えるようになりました。
misuzuさん、こんにちは。
尿管結石ですか!それは大変だったでしょう。
私は経験がないのですけど激痛らしいですね。お大事に。
田舎暮らしになると、日々の生活や万が一の時の病院の問題があり、歳を重ねるほど不便さが身に染みるようになるのは判っています。
それが、さほど無理なく実現できそうであっても、躊躇して踏み切れない要因でもあるのです。
しかし、そこそこ便利ではあるが風景として楽しめない環境と、不便ではあっても日々の移ろいを感じる生活を比べると・・・なんて考えてしまうのです。
まだ体が動くから、そんな風に思うのであって、実際に動くことが大業に感じるようになったら、また変わるのでしょう。
結局は、今いる所は確保しておき隠れ家的に遊べる所を作る、環境と利便性の妥協できる所を探す、の2つになるわけですが、前者はコストがかかる、後者は条件にあった場所を探すのが難しいでしょうね。
そういうわけで、とりあえずは現状維持で様子見です。いつまで続くか、判らんですけど。
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