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加藤文太郎の死後、手記が遺稿集刊行会から刊行されたのが昭和11年8月でした。
その偉業が世間に認識され、昭和16年に軍事保護法により内容の一部削除を経て公刊されました。
今は涸沢ヒュッテの経営で知られる朋文社から出版されました。
何故かその貴重な本が私が通う区立中学校の図書館にありました。
授業中衝立岩登攀の話などを聞かせてくれた担任の先生が
選定したのではないでしょうか。
本書の臨場感は他を圧倒します。
一度でも一人で山登りをしたことある人はその孤独感と充実感に
共感を覚えるでしょう。
とはいっても当時の私は登山経験はほとんどなかったのですが
強烈な孤独感を読み取った思いがあります。
今も山登りを趣味とする心情的原点です。
加藤文太郎をモデルにした「孤高の人」には小説の良さがあるのでしょうが、
先にこちらをお読みになることをお勧めします。
加藤文太郎の単独行は読み耽りました。大学山岳部との軋轢、単独行故の葛藤は興味深いものでした。枝の折れ具合から道筋を極めていく様子は世界の違いを感じました。憧れもあって、北アルプスを槍から折立に単独縦走したときを思い出します。
gijinさんもお読みでしたか。
当時の山道は踏み跡でしょうし、服装も背広、装備も今とは比べ物にならない
貧弱なものだったと思います。
今日は寝不足と疲れと背中の痛みで会社を休んでしまいました。
完全復帰は遠そうです。
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