16年前に書かれた小説を今頃読みました。
戦後の混乱期を背景に12歳の少女と
その父親の死に出くわした17歳の少年の旅の物語です。
実際に起きた事件などを横糸に織り込みながら話は進みますが、
津島佑子の父親のいない家庭、兄の存在と死などの原体験が
強烈な縦糸として際立ちます。
私は微かに傷痍軍人の姿や小平事件という言葉を記憶の片隅に持ちますが
今の若者には理解しずらいのではないでしょうか。
ただ主人公の少年と少女はしっかりと名作と言われる
「ジャングルブック」と「家なき子」を
共通の知識として持っていることが、少し笑えます。
私はどちらも読んだことがないのでこれから読みます。
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