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読み始めてこれこそ山の入門書と思いました。
著者が実際に経験して、ちょくちょく失敗しながら蓄えた知識を面白く展開してくれます。
それは具体的で著者自身が使ってよいと思ったものは商品名も販売店も記述されています。
ある程度山を歩きて来た人なら「それわかる。」「俺もやった。」「なんだ俺だけの技じゃなかったのか。」と同意することばかりです。
テーピングテープの汎用性。昔は靴擦れにはサビオでしたが、ある時サビオがなくてテーピングテープを使ったらこれが具合がいい。
家庭用のカラープリンターで撮った資料は濡れたら消えてしまう。
完全防水の資料が滝つぼに突っ込んだら胸のポケットから逃げて行ったとか。
ただ二つだけ著者の様には私が実践していないことがありました。
紙を使わず雉打ちをすること。
沢の中で用を足す快感は知っていますが、濡らした手で拭く技はまだ実践していません。
イグルーを使うこと。
渦巻き型の立派なものではなく、実に簡便なもので、あの利尻山での写真を見て「へー」と思いました。
少し危惧したところは、尾根は下りで枝分かれして迷いやすい。沢は上りで枝分かれして迷いやすい。と書かれていますが、これを勘違いして迷ったら沢を降りる人がいるのではないかと、気になりました。
もちろんその後に沢を下る危険性には触れていますが。
公園と山の解釈には一つの解決策を自分の中に見た気がしました。
文章は非常に読みやすく、笑いがちりばめられています。
特に囲炉裏の自在鉤のようなものを使い、たき火から飯盒を取り出す道具を「モテギ」というんだと新しい知識を得たと喜んでいたら、数ページ後にオチがあり、やられました。
もう一つありました。
地下足袋は高校生の時、山歩きは足袋だろうと颯爽と足袋を履いて東沢に入ったらやたら痛い。足袋と地下足袋の違いが分からず、それ以来私は地下足袋とは疎遠です。
前半と後半とでは調子が変わりますが、あとがきに書かれているように１７歳の彼、彼女が読んだら最高の手引書になるのではないでしょうか。
もちろんおっさんが読んでも面白いです。
本の読書感想ありがとうございます。地下足袋じゃなくて足袋で山登ったことがあるのですか？高校生の実践大ボケ体験ですね。よく考えたら高校生は山の本など読むよりも、アホな体験積み重ねるほうが大切ですね。
いえいえ、区立図書館の遭難記は全て読んでいました。
しかし、足袋と地下足袋の違いを解説した「山道具入門」ありませんでした。
あの足の裏の痛さとすれ違う登山者の「おい、足袋履いているよ。」と言う嘲笑は忘れません。
次作を待ってます。
おはようございます。akagera02といいます。
このＧＷ、思わず�猖糎嬰仍海里垢垢瓠氷愼�、読み始めました。うなずけます。
akagera02さん
コメントありがとうございます。
yoneyamaさんのアイコンも印象的ですが、akagera02さんも記憶にあります。
この本の良いところは全てが具体的なところです。
また何か書いてほしいところです。
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