韓国の作家では姜英淑の「リナ」しか読んだことがありませんでしたが、本作は「リナ」とは全く質感の違う作品です。
本作で韓国の現代史を初めて体感し、傍観者というより無関心であったことを知りました。
日本人にとり朝鮮戦争とは戦後の復興を助けたエピソードでしかありませんが
当たり前のことですが、朝鮮半島の人々は当事者であり、壮絶な歴史であったわけです。
その後も軍事政権、労働争議や政変をつい最近まで経験してきた流れの中での16歳から19歳までの一人の少女の記憶です。
自伝的小説ということですが、終盤のエピソードには衝撃を覚えました。
三島由紀夫の作品を盗作したというネガティブな情報もありますが
もっと日本で読まれるべき小説だと思いました。
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