24日、25日と先輩の奥様冬山デビューということで、渋の湯から黒百合平経由東天狗に登り、高見石小屋泊。翌日は賽の河原経由で渋の湯に戻るというコースを取りました。前日まで気温が高く雨も降り、しかし当日は気温も−8℃まで下がり、雪はグリップして踏み抜くこともなく快適に冬靴でアイゼンを付けることなく歩き通せました。
しかしながら奥様はアイゼントレーニングということで、黒百合平から東天狗岳、高見石、賽の河原、渋の湯直前までアイゼンとダブルストックで歩かれました。
こけても死なないコース取りをして、ちょっと森の上まで歩くコースとしました。
しかし還暦を過ぎて初めてのアイゼンは大変でした。
私やかみさん、先輩などは10代のころからアイゼンとピッケルに慣れていましたが、先輩の奥様は初めて。
歩き始めてアイゼンがすぐに緩む。
出っ歯をひっかけて転ぶ。
よくよく調べると靴ひもが緩んでいる。
ストックの長さが不適切。
我々には当たり前に出来ても、山デビュー自体が2年目に入ったばかりの先輩の奥様には知らない事ばかり。
その先輩の奥様が、天狗岳の下りではアイゼンをひっかけて前のめりに転びました。
止まったかと思いきら更に頭を下にして転がる。
慌てて足をつかんで(先輩はザックをつかんで)止めました。
膝をひねったかと思いましたが、足は無事。
しかし鼻血が出ている。
本人も顔面を打ったという。
そして左手をひねったよう。
止血して再スタート。
無事高見石小屋まで行く。
本人が動揺していないのが幸いでした。
翌日は賽の河原を経由して渋の湯に戻るだけ。
先輩はやはり、滑ると危ないし、トレーニングのためにとアイゼンの装着を判断しました。
また奥様もアイゼンとストックがないと不安だということで素直に指示に従いました。
例年ならば一面の雪面であるはずの賽の河原はうっすら雪が付いた岩だらけ。
奥様は大きな段差が特に不安の様子。
アイゼンをどこにおいてよいかわからず、ついフラットな場所を目指して足を置こうとするので大股になってしまう。
また、ストックにも大きな負荷がかかる。
腰が引けているのも拘らず、最後の重心移動で前のめりになってしまいます。
賽の河原はゆっくり歩いたのでこけることなく樹林帯に入りました。
ここまで来れば大丈夫というところでアイゼンを外しました。
しかしそこは気温も上がり、氷が解け始めていました。
しばらく歩いたところでしっかりスリップしました。
やはりしりもちでは済まず、転倒レベルです。
帰りに諏訪湖畔のウナギ屋さんに寄り、特上うな重をごちそうになる。
明るいところで初めて奥様の鼻の下に外傷があるのに気が付く。
打撲による鼻血ではなく、裂傷による出血でした。
小屋で湿布やテーピングした左手首は腫れがまだ引きません。
昨日自宅にお送りするまでは気丈に楽しかったと言われていましたが、今日あたりはもう二度とアイゼンを履く山にはいかないと思われているのではないかと気がかりです。
大事に至らず、無事ご帰還されて何よりです。アイゼンワークは気を付けてはいても難しいものだと思いました。天狗には、昨年夏に登りましたが、イシゴケで滑ったりで難儀しました。若い頃は冬と言えばこの時期八ヶ岳を登っていました。懐かしくも思い出します。奥様も養生され再チャレンジされることとなれば嬉しいものですね。
先程、先輩からメールが入りました。
奥様は整形外科で受診した結果、骨折と診断され左手首をギブスで固定されたとのこと。
45年間山歩きをしてきた私とかみさんそして先輩が、山歩き2年目の先輩の奥様を速成岳人に育てようとした結果です。
そのギャップを理解せず、計画を立てた結果です。
なんということをしてしまったのか。
骨折箇所は尺骨でした。
4週間で完治だそうです。
整形外科の診察の流れから顔面強打に対して医師が脳外科への紹介状を書いてくれたようです。
すぐに脳外科で精密検査を受け問題はないとの診断結果を得たようです。
奥様とも直接お話ができ一安心です。
ホッと一安心ですね!
天狗あたりでこんな感じだとするともう、あとはチェーンスパイクで雲取山でしょうか?(^^;)
鋭い。実は初めに雲取山を提案したのですが、先輩に却下されました。
二軒小屋尾根から上がってヨモギ尾根を降りる。
しっかり雲取り山荘で一泊です。
でも奥多摩は登山道だけが凍っていて怖いんですよね。
早朝や夜中なら鑢の様に凍っていて快適なのですが、気温が上がって溶けてくると滑りまくりますからね。
草付き用(沢登り)のチェーンスパイクは持っていますが、雪山ハイキング用は持っていません。
今度買ってみようかしら。
えぇっ
二軒小屋尾根にヨモギ尾根…行きも帰りも林道が…(^^;)
そして長沢背稜最深部、今は雪がないけど厳冬期過ぎて2月あたりは例年通りの積雪量ならラッセルがなかなか大変ですよ〜!
天狗よりもずっとず〜っと大変(^^;)
最深部はトレース期待できません
酉谷山辺りからは積雪量も減るし足跡も賑やかになりますが。
私は一人でラッセルしてエライ思いをしたことがあります
間違いなく先輩の奥様に嫌われます!絶対に(笑)
下山後に何も食べさせてもらえなくなると思われます
そういえばそうですね。
東京で雪が降った直後など喜び勇んでいくと鷹巣山でも敗退したことがあります。
山の神尾根でアイゼン着けたり、ヤケト尾根で根性が切れてテント張ったり、結構大変な思いしたのを思い出しました。(笑)
ラッセルと言えば、クリスマスにドカ雪に会い、高見石から中山まで8時間もがいたことがあります。
もう歳だから大人しくしています。
実は1月の連休は香川に2泊3日でうどんツアーに行きます。
ギブスの奥さんには申し訳ないですが。
この連休は不本意な過ごし方になってしまいました(^^;)
おかげでヤマレコをズルズルと拝見してます。
先輩の奥様、大事に至らず良かったですね。
お疲れ様でした!
私の周りにも山の歩き方、登り方に慣れない新人さんとかが居ます。
予期せぬ何でもないところでも滑る、落ちる、転ぶ…ので気が抜けません [[swea
焦ります
ロープを出すようなところならまだ安心できますが、そうでないところは祈るしかないのでスラブなんてちょっと同行出来ません(^^;)
先日は落ち葉の積もった登山道(登山口から1mのところ)をやたら前のめりに歩こうとしてはズルッと滑り、一歩も進めない山ガールさんを見ました(^^;)
山ガールさんの彼氏はもうとっくに見えないところまで先行してしまってました。
気が焦った山ガールさん、余計に前のめりになるので正しく上から荷重できずズルズル〜(^^;)
何でもない普通に歩けるところなんですが。
その後カップルはどうなったことやら
特上うな重が食べられて良かったですね!
次は何が食べられるか楽しみですね?
miee様
明るい〆ありがとうござます。
先輩の奥様は念のため脳外科で精密検査を受けるそうです。
うなぎ小林という諏訪湖畔のお店でした。
お重で一段目に鰻、二段目に白いご飯と思いきやご飯とご飯の間にもう一枚蒲焼が隠されていました。
諏訪インターに向けて湖畔を走ると湖畔を超えた明石山脈と八ヶ岳のV字状の窓から富士山が見えました。
富士山にはあまり興味はないですが、想定していなかったので感動しました。
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