先程ニュースであの斜面の上にある天狗岩を目指して第一班はラッセルしていたそうです。
昨日顧問の先生と電話で話した時、先生は「ニュースでは報道されていないが、あの斜面を刺激して雪崩が発生したに決まっている。」と言っていた。
私はまさかあの斜面には取り付いていないだろうと思っていましたので、それはないだろうと内心思っていました。
高校生の時、高体が東京都で開催されるから山岳部で参加したらということで、説明会に立川まで出向きました。
その時、優勝などの順位はどのようにして決めるのか不思議だったので、質問するとその回答のばかばかしさに呆れたのを覚えています。
さらに優勝校は開催都道府県に中から選ばれることになっていると聞き嫌気がさしました。
最後に行程として皆でバスに乗って、じきに完成する奥多摩有料道路を走りますと聞いて呆れて退室しました。
当時私は奥多摩有料道路、連邦スカイライ、知床横断道路、日高縦貫道、八ヶ岳のスキー場などの反対運動にムキになっていました。
(おかげで高校を余分に通うことになりました。笑)
今の高体はどうなのでしょうか。
山で事故が起きると、当事者でもない外野からトンチンカンな批判やら何やらが必ずついてまわるので、人様の事故についてコメントするのは好きではありませんでした。
ですが、今回は多くの未成年の高校生の貴重な生命を奪った痛ましい事案と思います。
山岳部の競技会ですか。
そもそも登山に競争という概念を持ち込むことは馴染まないのではないかと私は思います。
リスクの増大にもつながるし、自然へのインパクトも大きいと思います。
そして、雪山は大人数の団体で登ること自体が危険と思います。
今回のような典型的な雪崩やすい条件下で、しかもあの大人数で何故雪崩やすいところへわざわざ向かったのか?
普通に考えればあの条件下では近づきたくないところだと思います。
報道によれば斜面の下で休憩していたとか。
もし事実だとしたらですが、考えられないことです。
これは明らかに人為的なミスではないでしょうか?
不可避の事故ではないと思います。
冬山講習として事前に弱層テストなどの講釈も行ったそうなので、表面的なものだとしても多少なりとも知識は持っていたのでしょう。
埋まった人を掘り出す救助行為はどうだったのでしょう?
救助要請は徒歩で下まで降りて行ったそうですが、無線は?
結果としてリスクマネジメントはとても不十分であったと思います。
社会人の自主登山とは異なり、未成年を引率するとなればリーダー(引率責任者)の責任は法的にも非常に重いはずです。
今回の引率者には失礼ながらそれだけの資質はなかったのだと思います。
ビーコン不所持という報道もありましたが、例えビーコンを持っていたとしても弱層テストをちゃんとやっても雪崩は起きるし防げません。
そして、雪崩というのは山のリスクのほんの一つに過ぎません。
最近、バックカントリーなんて言葉が流行ってますが、ビーコン/スコップ/ゾンデさえあれば大丈夫と思う風潮は、余りにもお粗末な考えだと思います。
冬山はそんなに甘くないし、注意深さの欠如を山は見逃してくれないと思います。
私も断片的でしかも恣意的な情報から仮説の領域を出ない話をするのはよくないと常々考えていましたが、今回はあまりにむごいので、本サイトに馴染まないかもしれませんが、投稿した次第です。報道では登山届未提出、ビーコン不携帯、冬山の定義とか頓珍漢な話になっていますが、だれがあのルートを決め、なぜ高校生が従ったかが核心だと思います。
明日は我が身と反論を恐れず書いています。
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