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翻訳による読みにくさはなく軽快に読めます。
今とは全く違うルートとアプローチによる記録はすぐには理解できず、補助的資料が欲しいところです。
登山の記録もさることながら、山間部の民族誌としても読み甲斐があり、地名の解説も新鮮です。
この著書の最後の山行で上條嘉門次と出会いますが、親交を深めるのは「日本アルプス再訪」からのようです。
予想外に面白かったのでウォルター・ウェストンの著作を検索してみると結構あります。
その中の一つに「クライマーズノート」というのがありました。
ウェストンが帰国を前に上高地の宿に残したノートです。
避難小屋などの置かれている雑記帳の西洋版です。
見開き左が原文、右にその和訳があります。
1914年8月23日にウェストンが「欧州の登山家の役に立つように」で始まり太平洋戦争、朝鮮戦争を挟み1972年9月11日までの間に主に欧州系の山好きにより記されたものです。
特に1915年6月6日の焼岳の噴火による地震で目を覚ましたJ.M.デイビスの記述は貴重なものでしょう。
出来立ての大正池に筏を浮かべて調査をしています。
ほかの高そうな著書は図書館にあることが確認できたので借りて読みます。
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