今回の南稜の遭難を知り、改めて自分は滑落を止めることができるか考えてしまいました。
自分自身の滑落停止は練習もしたし、実戦経験も豊富で(笑)ある程度の自信はあります。
以前夏に56のコルの最上部から友人が滑落し、先輩の「止めろ」の一言で体当たりして、一緒に滑落しながら再度立ち上がり走って追い越し、受け止めたことがあります。(人間やればできる。笑)
この時は周りの登山者から拍手喝采でした。
岩登りではセカンドを止めることはダイレクトビレイで十分だと思います。
トップが落ちた時は経験がありませんので何とも言えません。
ナイフエッジでアンザイレン中にパートナーが滑落したことがないので、わかりません。尤も2月の一ノ倉東尾根稜線直下の雪庇の下からパートナーが滑落してきたときは足元の雪が割れていたので焦りましたが、止まりました。
一番気になるのは「運命を分けたザイル」のようにパートナーが自己脱出できず、セルフビレイも困難な状況で、適切にセルフビレイを取り、パートナーを助け上げることができるか。
プルージック登りも実践したことがありません。
ザイル切断用のナイフは携行していますが、その判断基準はと考えると恐怖にかられます。
またそのような状況にならなかったことにほっとします。
パートナーが滑落してからの脱出方法は練習したことがありません。
イメージトレーニングもしたことがないです。
コンティニアンスで本当に止めることができるのか。
奥穂から西穂のルートで猿回しのように短いザイルスパンで、客を前に歩かせているガイドがいましたが、あれで滑落を止められるのかしら。
ザイルを結ぶということはいろいろな意味で重たいものだなと今更ながら考えます。
こんにちは!
今回の事故にはいくつかの不可解な点があり非常に関心を持っていますが、今後の検証を待ちたいと思っています。
当事者の方々のアラ探しをする意図は全くありません。
今後の自分を一層戒めていくつもりです。
ところで、もうすぐ入院されるんですね。
絶対に良くなると思います!
「継続は力なり」とつくづく感じています。
先輩を応援しています!
私自身ボロボロ、周囲の仲間も深刻な病気や怪我人だらけですが、皆それなりになんとかやっています。
今年は最後のひとふんばりで良いところに行きたいので、嫌いなトレーニングもやらなきゃなぁと思っているところです。
若さも元気もないですが、私も一緒に頑張ります!
miee様からのコメントと聞き「今どきダイレクトビレーなんて言っているのではないわよ。」と突っ込みかと思いきや、優しいお言葉に感涙です。
遭難は「ありえない」ことが誘因で起こる場合が大半です。
しかし「ありえない」ことを詳しく聴いてみると「ありうる」ことになり、山の常識が一つ書き加えられるものだと思います。
今日は高校生たちに命日。
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