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乳牛は生まれて1年もたてば本人の意思と関係なく人工授精で妊娠させられ、訳も分からず子供を産み、雄ならばすぐに肉牛牧場に引き取られ、雌ならば数日間だけ自分の乳を与えられますが、後は搾乳機で朝晩搾乳され、牛乳メーカーのタンクローリーが回収していきます。子供は粉ミルクで育ち、一年後には人工授精され親牛と同じように出産します。何しろ牛が妊娠出産しないことには搾乳できないわけですから。そして乳の出が悪くなれば肉牛業者に引き取られていきます。
このように家畜とは人の都合で一生が確定する生き物です。
それでも酪農家は家畜を家族同然と言いますが、肉牛酪農家は時期が来れば屠殺場に渡します。
にもかかわらず原発事故により汚染された家畜の全頭安楽死という行政の指示に反発して牛を飼い続ける酪農家を追います。
酪農家がどうにか折り合いをつけてきた家畜の生死の感情が崩れます。
今も続く福島の帰還困難地域で牛を生かす酪農家の戦いの記録です。
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