「ぼくの伯父さん」長谷川四郎ものがたり 福島紀幸

黒澤明が映画化した「デルス・ウザーラ」を翻訳して日本に紹介した長谷川四郎としてか知らなかったですが、兄の長谷川濬の訳によるバイコフの「偉大なる王」も読んでいたので長谷川四兄弟としても興味があり手に取りました。
「偉大なる王」は地球上で一番大型のトラ、シベリアタイガーを主人公にした小説です。
バイコフはほかにもトラを主人公にした小説が何編かあり、探し出してすべて読みました。
話を本書に戻し、
本書は本人の記述を切り貼りして構成され、注釈も近くにあり、読み易かったです。
著者は長谷川四郎全集全１６巻の編集者だそうです。
巻末には人名索引もあります。
思わず全集もその後に刊行された数冊も買い求めてしまいました。
戦前戦後終戦直後の作家の作品が（実は私は反戦派の良識知識人でしたと自称する作家を除き）忘れ去れるのがとても惜しく思われます。
図書館がシステムの更新中で検索が出来なかったので「日本の古本屋」で検索して購入してしまいました。
あとで検索したら図書館にも全集がありました。
失敗した。
本の置き場もなく、積読がどんどんたまり困ったものです。