Momohiroさんに勧められた「オブローモフ」の流れで読んでみました。既にラスクマン、レザノフ、ゴローニンと読んでいたので現在も続く日本の官僚体質に飽き飽きしていたので読み進めるのに苦労しました。ゴンチャロフがオブローモフ書く前の作品ですが、時々優れた描写が出現するのが慰めでした。「日本幽囚記」の翻訳者である井上満の翻訳は古く旧漢字です。1941年4月15日発行ですから日ソ中立条約締結後2日目の出版ですね。仕上げに川路 聖謨の長崎日記を読まなくてはいけないかな。現代語に直してあるかしら。
思えばドストエフスキーは勿論面白いが、「デルウス・ウザーラ」を書いたアルセーニエフや「偉大なる王」を書いたバイコフなど、国境が定まる前の混沌とした時代のロシアシベリアを舞台にした読み物は面白いです。そしてそれらを翻訳して日本に紹介した長谷川兄弟もいいなー。そういえばチエーホフが書いた「サハリン島」という紀行文も面白かったです。
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