朝鮮に米独英が指触を伸ばす隙に日本が日清戦争に勝利し植民地化を始めた19世紀の朝鮮国内を旅行したロシア人(主に軍人)の紀行5編が収められています。ロシアも1860年に中国との条約でウスリー地方を手に入れ陸続きの国境を得たことにより、遅れて朝鮮に指触を伸ばしていましたが、その分当事者ではない視点から朝鮮の現状と日本がどのようなことをしていたかが記されています。原文があまり洗練されていないようで翻訳に苦労があったらしく読み辛かったですが、朝鮮の歴史を知る良い糸口にたどり着いた思いです。今も続く朝鮮の人々の反日感情が理解できます。本書が1992年に翻訳出版されたのも驚きですが、ハングル語では今だに翻訳されていないようです。今年一番の読書でした。
梅棹忠夫著作集第一巻探検の時代に「白頭山を越えて満州へ」が編纂されています。三高山岳部員であったの梅棹忠夫が友人3人とで1940年の夏に、あの北朝鮮のニュース映像のバックに掲げられている白頭山を登った紀行文です。
外地の山を内地の山行のように歩いてみた・・・。と記されています。
朝鮮旅行記と併せて読むと歴史が見えてきます。
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