キジ場
山岳部で習った言葉です。
藪に隠れるようにしゃがんで雉を撃つ姿と野糞のそれが似ているからでしょうか。
大便は大キジ。
小便は小キジ。
トイレットぺーパーはキジ弾。
夏に笠取小屋のトイレで大を落とすと金蠅、銀蠅が何十匹と一斉に奈落から飛び立ち我が臀部にぶち当たる。それ以来トイレは彼らが寝静まる深夜にすることにしました。
白馬鑓温泉のトイレは便器の中は数十メートルの谷底。怖かった。
ゴジラの背から北穂小屋に上がって後輩がトイレを借りた。
なかなか戻ってこないので様子を見に行くと、土足厳禁なのに靴を履いたまま用を足し小屋の人に見つかり、雑巾がけをさせられていた。
厳冬期に行者小屋のトイレを借りようと個室に入ると便器から30cmピラミッド型に糞の山が突き出している。最先端は湯気が出ている。落ちる先から凍り付いた結果のようです。両壁の桟に足を掛け用を済ます。失敗すれば串刺しです。
赤岳沢を上り詰め最後の大棚のお花畑をルンルン気分で歩いていると残雪がまだ残っている。よく見ると山頂小屋のトイレから排出されたトイレットペーパーでした。
滝谷の4尾根の取付きに行くとそこは悪臭漂うキジ場だった。
利尻山ではお持ち帰りが原則なので携帯トイレを使いましたが、素晴らしい景色を眺めていると背後から我が大便の愛おしい香りが鼻をくすぐる。二重にしているのにザックを揺らすと匂ってくる。下山口に廃棄ボックスがありましたが、長期山行ではどうなるのでしょうか。
栂海山荘のトイレは山荘から離れた急斜面に工事現場でよく見る足場を組んだもの。確か屋根はありましたが壁も扉もなく、かなり手前に「使用中」という看板が付いたチェーンがあるだけ。
便器に相当する穴には斜面から伸びてくる笹の新芽がちょうどの位置に突き出している。
中腰で頑張る。
針ノ木峠のトイレは岩の間に落とすだけ。
注）いずれも古い話なので現在は改善されていると思われます。
お願い
避難小屋や冬季小屋の周辺でキジ打ちはやめて。
雪解けの春が悲惨です。
borav64mさん、こんばんは。
私たちは、トイレットぺーパーは「キジ紙」と呼んでいました。お花摘みの場合は「お化粧紙」とか言っていました。
トイレのテイをなしているもので一番印象深かったのは、周囲は囲っているものの下から強風が吹きこみ、落としたもの全てに逆襲される、というものでした。
手元の文献では、1994年出版のものに「キジウチは場所をよく考えてするように」というものがあります（「役立ち100の登山用語」野村仁、山と渓谷社）。2000年以降の書物では、過去の言葉として紹介されているものがあります。2007年出版の「登山技術全書� 廖別鄲漆痢∋海鳩銘�社）では、「現在はキジウチもお花摘みもやってはいけない」としています。
今は山の衛生環境が格段に改善されて「キジ場」も死語となり、それとともに若い世代の方々の中で登山愛好者が増えてきて、良い時代になったと思います。
irazuyamaさん
こんばんは。
そうですね今は公式にはトイレ以外での用足しはご法度のようですね。
それでも実際にはトイレなどない山域はいくらでもあります。
そのような場所ではどうするかマナーが問われますね。
少なくとも人目のつくところに置いてきてほしくないですし、
ティッシュは置いてきてほしくないし、
植生を乱しては欲しくないし。
そのうち携帯トイレが常識になるのでしょうね。
我が高校山岳部ではトイペのことを「キジペー」と呼んでました。
さすがに30センチはなかったけど、冬の黒百合ヒュッテではウンコピラミッドが5センチは突き出てました。
30年ぶりに冬の赤岳鉱泉小屋に泊まったら、水洗トイレになっていたのでぶっ飛びました。
奥又白の池や一ノ倉南稜テラスも昔はキジペーだらけだったですね。今はどうなんでしょうか。
西丸震哉氏は甲斐駒黒戸尾根の、今は亡き五丈小屋の土間に穴を掘ってしたらしいです。
奥又白は汚かったですね。
南稜テラスは冬にしか行ったことがないのでわかりませんが、積雪期のキジ場は雪解けの春を想像して注意したいですね。
昔どこかの解放小屋で小屋の中で脱糞したやつがいて、幸いフリーズドライ状態でしたのでスコップで処理したことがあります。
吹雪いていても根性で外でしなくては。
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