当初はどうせ東京には家は持てないのだから山里に別荘というかセカンドハウスを持とうと考えました。当時は「田舎暮らし」という言葉も流行っていたと思います。
その手段として競売物件を当たってみることにしました。30年以上前ですからインターネットなど普及していませんでしたから、わざわざ地方紙を購読して競売物件を探しました。新聞で目星を付けたらその土地の地方裁判所に向かいます。当然平日しかやっていませんので会社を休んでいきます。そこで閲覧して場合によってはコピーを取って現地を確認します。一つは黒姫。国道から未舗装に入り目の前が田圃でした。別荘地ですが荒れていて地元の役場も迷惑そうでした。もう一つは松原湖湖畔。景観地で家を建てられるか怪しかったです。同じ案件で住宅地もありましたが、両側が親戚。当該空き地には両家のがらくたが山積み。大体どちらを落札しても小梨平の簀子を敷いた常設テントしか建てられなかったでしょう。(笑)
その後先輩が北安曇野に別宅を持ったのをきっかけに中古物件をあさりはじめました。役場で移住を促進するためにHP上に空き家紹介をしているところが散見されます。
とても立派なお屋敷からかなり傷んだ物件まであります。また、プライシングも妙に安かったり、逆に妙に高かったり不思議です。内覧するときれいに片付いている物件もあれば夜逃げしたのかと思われる物件もありました。
住宅地ではなぜ競売物件になったのか、どのような人が住んでいたのか、近隣関係も気になります。
松原湖の物件はカラオケの借金が嵩んで手放した物件でした。
そういえば我が家で手に入れた初代SJ-10はスナックのツケが溜まって手放したものでした。
北安曇野にもいい物件が沢山ありましたが洋間20畳はさすがにありませんでした。8畳二間続きや、10畳二間続きはありましたが客間なので台所と離れているのです。
私は音楽のある生活が身上なのでオーディオルームではなく、リビングとキッチンが一体で音楽を聴きながら台所仕事ができる環境が欲しかったのです。
あとは競売物件では占拠者がいたり、管理費が滞納されていたりよく調べないと危ないです。昔持ち主がなかなか退去しないので殺人事件にまで起きたこともあります。
という事で国道から田圃に突き出した出島なようところを購入することで落ち着きました。
先に建てられたお向かいさんは同じ東京から移住してきた方です。
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