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私は全盲故話題になるピアニストの話かと思い距離を空けていましたが、大学卒業まじかで失明した知人の息子さんを知り、生まれたときから目の見えない人はどのような世界なのか、その親はどのようにして子を育てるのかを知りたくて、古い本ですが、手に取りました。
読み始めは少し鼻につきましたが、一気に読める内容でした。
現役のころ一緒に仕事をした研究者が話してくれました。
ダウン症の子供たちを集め観察の結果、育児に悩む親に対してダウン症を見るのではなくその子の個性を見極め育てなさいとアドバイスをしたとのこと。
ダウン症の子は外見上に一見大きな特徴がありそこに目が奪われますが、それを取り除けばそれぞれ個性があることを当たり前ですが親に再確認させたそうです。
いつ子さんは伸行さんの音に対す才能を発見し、全盲者が社会で安全に生きていく技術よりも音楽の才能を伸ばすことを最優先し、伸行さんに寄り添います。
小さいころは理解を超える行動に翻弄されたようですが、「今何時」をしつこく何度も訊く伸行さんに閉口したエピソードがありますが、これはたぶん時間の概念をつかもうとしていたのかなと思いました。
子供を育てる、人を育てる要が詰まった本だと思いました。
読み終わったところでCDが届いたので初めて彼の演奏を聴きます。
感想?
好き嫌いはありますがうまい下手はよくわからない。(笑)
アルゲリッチは好きだけれどアシュケナージは生で聴いたけど寝てしまった私ですが、チャイコフスキーの1番やラフマニノフの2番やラベルなど売れ筋があるので聞いてみようかしら。
何はともあれ、この本はお勧めです。
確かに笑顔は大切だと思います。
なかなかできませんが。
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