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南高梅も花がほころび始めました。
ブナ、染井吉野、榧木、バイカウツギ、林檎、柿も芽吹き
西南の庭に植えたレンキョは黄色い花をつけ、山茶花4株、石楠花8株、馬酔木2株も目覚め始めています。
この南西の庭の中央には白樺を植えていて、皆育てば庭で藪漕ぎができると期待しています。
あとは適当な花をと思っていたら、今朝のチラシに山百合の球根が648円と出ていた。
これだと思い早速我が家にある「野に咲く花2 山渓カラーガイド」で山百合を調べました。
以下転載
この花をたくさん飾り、部屋を閉め切ってその中にこもると窒息して死んでしまうと言われているが、私の知人でこの実験をしようとした薬大生がいた。もし苦しくなったら部屋から出てしまえばよい、と言うのである。これは面白いと思って、私も協力し、小田急沿線の低山から一抱え程もある山百合を採ってきて提供した。おそらく100本はあったと思う。ほかにも2人ほど協力者がおり、本人も房総方面でたくさん採ってきたので、全部で500本はくだらなかったはずである。ところが、3日目に訪ねてみたら本人はおらず、山百合も10本ぐらいしか残っていない。その上いつも散らかし放題の部屋がきちんと片付けられているので、てっきり逃げ遅れて死んでしまったか、あるいは病院にでも収容されているのかと心配して、母親に会って聞いてみたら、もらった翌日花屋を呼びよせ、何がしかで売り飛ばして立山から剣岳へ登山に出掛けたことが判明した。これには全く驚いた。今の若いものは、と年配者はすぐ言いたがるが、私のような専門家を引っかけるとはなかなかどうして天晴な若者と、変なところで感心した。
著者
丸山尚敏 大正11年、東京に生まれる。東京府立園芸学校卒業。
兵役を経て国立博物館植物研究部 同付属自然教育園勤務。
撮影
行田哲夫 昭和42年7月29日 ナガノケン茅野市
トヨビュー フジナーF3.5 150mm エクタクロームX f11 1/60秒
グラフィックロールホルダー
初版発行 昭和43年3月25日
17版発行 昭和51年3月25日
本の初版発行年からすれば、少なくとも55年前、おそらくは私あるいはborav64mさんが生まれた頃、著者が30代の頃の話かと思いますが、愉快な話ですね。
最初はborav64mさんご自身の経験談かと勘違いしましたが(笑)
かみさんが若いころに買った本です。
1頁に花の科学的な解説とその花にまつわる著者丸山氏のエピソードが記され、裏のページに写真が載っています。
隠れた名著としてトイレに入るたびに1頁を読んでいます。(笑)
戦中から戦後に書かれたもののようで数年後に同じ山の群生地を再訪したら山が削られ住宅地になっていたとか、その時代背景も読み取れます。
今山百合を500本の山から採ってきたら犯罪として指弾されるでしょうね。
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