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著者が留学先のシンガポールで日本が統治していた時代の台湾を舞台にした映画を見ていたそうです。
終りの方で原爆のキノコ雲のシーンが出てきたとき、一斉に観衆から拍手が起こったそうです。
日本国内の戦争観は原爆に象徴される被害者意識で埋め尽くされていますが、実際はアジアの国々で庶民を含めた殺戮を行ってきたことを知るべきと著者は訴えています。
文章は読みやすく満州事変からマレー,シンガポール,インドネシアへの侵攻と敗戦までがアジアを中心にコンパクトにまとめられています。
しかしシンガポールでは華人(華僑)に人々を相当数虐殺したようですが、家族で遊びに行った時はそんな思いや対応はされませんでした。
まー中国や韓国でも皆親切でしたが。
白系ロシアは白人のことではなく赤軍に対する白だったんですね。
知らなかった。(笑)
日本はいつになったら戦争を直視した教育ができるのでしょうか。
このサイトではそんなことにはならないでしょうが、例えば小池都知事が数年前から関東大震災時の朝鮮人虐殺追悼式典にメッセージを送らなくなった、なんてことを書いただけで炎上しかねないという日本の状況があります。
差別やヘイトを政治家が率先して煽る。勿論、その人たちは選挙で選ばれているわけで。
他人を食い物にする自分ファーストが「美しい」と開き直る。そんな日本がどうやったら変われるのか、絶望します。
尚、日本の占領下にあった国々で日本に敗北を強いた原爆が解放の象徴として教科書に記載されているという話を聞いたことがあります。こんな話を聞いて、反省するのか、原爆を先に作れなかったせいと総括するのか...。
ロシアがウクライナに侵攻する。
イスラエルがパレスチナに侵攻する。
中国がチベットに侵攻する。
日本が朝鮮に、台湾に、中国に、シンガポールに、インドネシアに侵攻する。
白人が新大陸発見ということで先住民部族を絶滅に追い込む。
ヨーロッパ人が冒険と信仰を広めるということでアフリカ大陸を侵攻する。
スペインがインカ帝国を滅ぼす。
神話の国我が日本のルーツは?
生きるとは他者を殺すこと。
なのかなと考えてしまいます。
「話せばわかる。」なんてあるのでしょうか。
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