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奥付には著者の印があり100円です。
新仮名遣いでありながら画数のやたら多い旧漢字です。
トイレの本棚にありました。読んだ覚えがなく、高校生の時に岩波の文庫と新書が一斉に値上がりすというので芳林堂に買いにいた時入手したのでしょうか。
若いころ車関係の雑誌をよく読んでいたので車のことは大体知っているつもりでしたが、本書は自動車産業の歴史書で当時の著者は日本の車産業の行く末を危惧していたようです。今のように誰もが車を持つようになり、そして若者の車離れが進み、電気自動車の波が押し寄せようとは想像できなかったでしょう。
子供のころ米国車ばかり多かったのは米軍、軍属の払下げが流通していたからであることも初めて知りました。黎明期にダットサンの源流であるDATや梁瀬やいすゞ号の名前が出てきたり、今は存在しない国内外の自動車メーカーの名前が出てきます。
また軍事、朝鮮戦争が自動車工業に与えた影響などが語られます。
当時の本を読むことは後出しジャンケンのない歴史書ですね。
実に面白かったです。
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