八ヶ岳。赤岳ー横岳ー硫黄岳周回。風と雪と眺望に恵まれ感謝


- GPS
- 11:00
- 距離
- 21.5km
- 登り
- 1,730m
- 下り
- 1,736m
コースタイム
- 山行
- 2:49
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 2:52
- 山行
- 7:04
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 8:08
天候 | 素晴らしい眺望の快晴。風も弱かった(2日目の縦走日) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
お昼頃だったため、八ケ岳山荘までは乾いた道で雪も凍結もなし(早朝に行かれる人は雪解け水が凍結するので、スタッドレスかチェーン推奨) そこから赤岳山荘への林道入り口に、「4WD+スタッドレスにチェーン必要」の看板。びびって八ケ岳山荘に駐車。歩いて行ったらお昼頃なので凍結も若干緩んでおり、チェーンなしで行ける状態だった。自分の度胸のなさに呆れる ただし、早朝に行かれる人はチェーン推奨。土曜日にスタッドレスだけで上がっていた車もあったが、大方はスタッドレスにチェーンを巻いていた 初日は金曜日なので八ケ岳山荘Pはガラガラ。私が駐車した2段目は私の車だけ 下りてきた土曜の15時頃は、どこも満杯状態 |
コース状況/ 危険箇所等 |
八ケ岳山荘から美濃戸山荘: 林道を歩く。車に注意したい。早朝は滑りやすいのでチェーンアイゼンかアイゼンを付けた方が安心。私は美濃戸口と赤岳鉱泉の間はチェーンアイゼンを使用し、快適であった 美濃戸山荘から赤岳鉱泉: 北回りを進む(南北分岐の左方向)。良く踏まれた圧雪のトレースを進む。ドカ雪が降った直後以外は、人気ルートなのでトレースがついている。半分以上は林道歩き。その後、緩やかな登りの山道 赤岳鉱泉から行者小屋: 鉱泉小屋の外来用トイレの前を通って進む。行者小屋に向かって峠越え。危険個所なし 行者小屋から文三郎尾根経由で赤岳: 行者小屋から阿弥陀方向に向かって進むと文三郎尾根への標識がある。次第に急登になる。途中で身支度するような場所はない。したがって、行者小屋でアイゼン、ピッケル、ヘルメット、ゴーグルなどをしっかり装備して進むことを薦める。文三郎尾根の鎖、階段はほとんど埋まっている。風が強い日はバランスを崩さないよう注意 尾根に出てからすぐに岩場が始まる。高度感があるので、しっかりとしたアイゼン、ピッケルワークが必要。竜頭峰分岐まで登ってしまえば、頂上はすぐ 赤岳から展望荘: 急な下りなので、バランスを崩さないようしっかりとアイゼンを効かせて慎重に下りる。展望荘は中の受付前の鉄板の上でアイゼンを外せる。今年は2月20日に小屋締めするとのこと 展望荘から横岳: 地蔵尾根への分岐をまっすぐ進む。それなりの難易度のトラバースが続くので、心積もりして入ること。最初の難所は日の出ルンゼ。人気のコースなので、大抵はトレースがある。鉾岳のみ左に巻く。第2の難所の鉾岳トラバースがある。慎重に進む。あとは石尊峰、三叉峰など基本的に右に巻く 横岳(奥の院)から硫黄岳: 最後の難所のカニの横這いが曲者。雪が深くなると鎖は雪の下になり、容易にトラバースできなくなる。やせ尾根伝いに尾根に積もった雪の上を進むことになる。直近の雪の状態を情報収集していくこと。赤岳からここまで来て身動き取れなくなる危険がある。ここを過ぎてしまえば、硫黄岳へは危険個所はない。ただし、風が強いところなので、しっかりとした防風防寒対策を推奨 硫黄岳から赤岩の頭: 硫黄山荘から登る際に10個くらいのケルンが続く。赤岩の頭へは最後のケルンの横からトラバースして下る。左側に落ちないよう油断しない。赤岩の頭から赤岳鉱泉へは、トレースがない場合、下り口が分かりづらい。硫黄は冬山入門として多くの登山者が入るので、大抵はトレースがついているが、大雪が降った直後に出かける際は、ルートを熟知した人と行くことをお薦めする 赤岩の頭から赤岳鉱泉: 下り始めてすぐに樹林帯に入る。リボンをたどって下っていく。ショートカットのトレースが随所にあるが、選択はご自身で。登山道には雪がたっぷりあるので、下りはガンガン進むことができる |
その他周辺情報 | コンビニ: 東京方面からの場合、諏訪南ICを下りてすぐにファミマが1軒。それ以外はない 日帰り温泉:今回は八峯苑・鹿の湯を利用 八峯苑・鹿の湯:600円、0266-66-2131、10時−21:45、 http://happoen.jp/hotspa/higaeri.html もみの湯:500円(17時以降300円)、0266-74-1729、10時−21:30、 http://www.lcv.ne.jp/~mominoki/mominoyu.html 延命の湯:市外820円、0551-36-6111、10時−23時 http://www.spatio.jp/hotspring/ チーズケーキ: 家族が好きなので八ヶ岳チーズケーキ工房でチーズケーキを購入 http://www.tsuguya-hd.com/a4chirasi/tool-yatsugatake/ 「道の駅こぶちざわ」のすぐ近く |
写真
感想
先週に続き2週連続の山。連続は滅多にやらないが、来週は行けないので、天気の良い今週末の八ヶ岳に急遽行くことに。しかも金曜日はポッコリと仕事が何も入っていない
30数年ぶりに赤岳鉱泉に宿泊。20代は何度かお世話になっている。ここまで入って、翌日ピークを極めていた。50代半ばで山を再開してからは、深夜に家を出発して日帰りで登って帰る弾丸登山が多い。あと2か月で還暦を迎える老体にはこれがきつい。若い時のようにゆとりのある計画の登山が安全で良い
実のところ、本当は金曜日に日帰りでやるつもりだった。周回に時間を要したら、鉱泉泊まりにして翌朝ゆっくり下りればよいと考えていた。しかしながら、金曜日は天気は良いけど強風の予想、それで金曜に入っておき、土曜にゆとり登山を実行することにした
金曜に展望荘まで上がることも考えたが、強風予想であっさり諦めて鉱泉に前泊。金曜日なので時間に余裕のある年配世代の宿泊が多い。ということで、やはり夜のイビキにやられた。それと布団が少々かび臭く感じたのは残念だったが、快適な山小屋泊なので贅沢は言えない
それにしても2日目の土曜日は予報通り素晴らしいコンディションになった。八つにしては風が弱く、しかも雪の状態がすこぶる良かった。快晴に加えてこの二つのコンディションが重なり、自分でも意外なほどすんなりと周回できた。どれか一つでも悪ければ、かなり手こずったと思う。ただただ山の神様に感謝するばかりである
今回初めて積雪期にこの周回ルートをやったが、夏道をほぼ進めばよいことが分かった。ご参考までに2015年5月に登った八つの山行記録のリンクを以下に貼り付けた。この記録の写真欄の最後に、地蔵尾根分岐から横岳までの写真にルートの矢印を入れた画像を備忘録として付けてある。今回の記録と合わせて見ていただければ、イメージトレーニングになるかと思う。参考になれば幸いである
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-641850.html
コメント
この記録に関連する登山ルート

八ヶ岳らしい雪と岩、そして大展望の山旅だったようですね。
お疲れさまでした。
私は、土曜の天気がいいので雪山に行きたい気持ちはありつつも、今週は平日が忙しく、また先週まで2週連続雪山で疲れていたようで、結局家で1日ゴロゴロと過ごしていました。
空の青の濃さと、雪の白との対比がすごく美しい写真ばかりですね。
写真を堪能させていただきました。
eurekapapaさん、コメありがとうございました
本当に気持ちの良い青空でした。夏道を頭に叩き込むように歩くこと2回、いくつもの積雪期のレコでポイントを確認し、ほぼ2年がかりで準備して実現にこぎつけることができました。この間、徐々に難易度を上げて、雪山の感覚を取り戻して技術と度胸を上げるように取り組んできたつもりです
このコースは、私の思い違いかもしれませんが、かなり昔にどこかの高校の山岳部が冬季に遭難して少なからぬ死傷者を出したルートと記憶しており、頭の中で危険という先入観が強く、若い頃からなかなか踏み切れなかったコースです
今回はすべての条件に恵まれ、幸運にも危険な思いをすることもなく、というか120%楽しみながら雪面を踏んで進むことができました。本当に感謝感謝です
厳冬期に八ヶ岳、ついに踏み出しましたね。
核心部の写真の数々…やはり緊張します。
しばらくはおなかいっぱいなのではないでしょうか
甲斐駒も八ヶ岳も毎シーズン不幸な遭難ありますもんね。
危険な山だという認識を常に抱いて登らないと…と思ってます。
夏山以上に登らせてもらってるって感覚が必要だな、と認識しております。
過去レコ拝見しなおしましたがシーズンを追うごとにステップアップされていて数年越しの念願成就を見てとれました。
厳冬期八ヶ岳登頂おめでとうございます。
八ヶ岳、天候厳しい山だと聞きますが今回は条件良かったようでなによりです。
Pinball_1957さんの齢になってもこんな山行できることが目標ですね。
tomhigさん、過分なコメありがとうございます
雪山では超人気コースの一つだからこそ縦走できたと思います
万一、降雪や強風の後でトレースが消えていても行けるように準備はしたつもりですが、本当に消えていたらもっと時間かかったでしょうね
厳冬期の黒戸尾根、まだ自分にはやれる気がしません
今回と同じような準備をしないとダメですね
何度も黒戸から登頂されているトムさんは凄いです!
Pinballさん、
厳冬期にこのコースを周回、いいですね。
2日間快晴で、尾根も慎重に進まれ、準備された甲斐がありましたね。
最近谷川上越国境にのめりこみ、八ヶ岳へはめっきり足が遠のいてしまいました。雪のあるうちに向かいたいです。
Jimnyさん、いつもコメありがとうございます
最近の上越レコ、楽しませてもらいました。ツウな人たちとの輪が広がってますね
八ヶ岳は最高でした。幸運に恵まれての周回でしたが、これも赤城神社の登山御守のご利益かと思っています
Jimnyさんも、ぜひ八つをご訪問ください。平日なら静かな雪山を楽しめると思いますよ
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