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Yamareco

記録ID: 1071650
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

赤岳〜横岳〜硫黄岳(美濃戸口からの周回)

2017年02月25日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
09:53
距離
22.4km
登り
1,821m
下り
1,806m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:56
休憩
1:56
合計
9:52
6:16
40
6:56
6:56
6
7:02
7:03
60
8:03
8:05
40
8:45
9:09
58
10:07
10:09
11
10:20
10:36
3
10:39
10:39
18
10:57
11:09
4
11:13
11:14
6
11:20
11:21
12
11:33
11:36
3
11:39
11:43
4
11:47
11:52
7
11:59
12:01
7
12:08
12:08
5
12:13
12:28
11
12:39
12:39
14
12:53
12:57
24
13:21
13:28
19
13:47
13:54
31
14:25
14:25
4
14:36
14:45
23
15:08
15:08
25
15:33
15:33
4
15:37
15:37
30
16:07
16:08
0
16:08
ゴール地点
天候 快晴!
過去天気図(気象庁) 2017年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
美濃戸口の駐車場
(500円/日、6時頃到着時ほぼ満車。山荘奥にかろうじて止めることができました)
※美濃戸口〜赤岳山荘までの林道は路面凍結が激しいためクルマは通行止め
(どっちにしろウチのクルマじゃ赤岳山荘まで行くのはムリなんですけどね)
 
コース状況/
危険箇所等
●コース全般
・アイゼンは行者小屋〜美濃戸口間で使用、ピッケルは行者小屋〜赤岩の頭間で使用

●美濃戸口〜美濃戸
約3kmの林道歩き。前日に降った雨で凍結しており転倒に注意。

●美濃戸〜行者小屋(南沢)
南沢に沿って高低差およそ630mを緩やかに登っていきます。
コースの前半の標高が低いところは凍結に注意。
標高を上げるにつれて雪へと変わり歩きやすくなります。
2200m付近から傾斜が緩み始めます。

●行者小屋〜赤岳(文三郎尾根)
高低差およそ550m。
阿弥陀岳との分岐を過ぎると急登が始まり、すぐに森林限界を超えます。
鉄階段はほぼ雪に埋没していました。
文三郎分岐からは赤岳の山腹を南側から回り込み山頂へと至ります。
山頂直下の岩稜帯は岩の露出はほとんどなくほぼ雪に覆われていました。
クサリもほぼ出ていたと思います。
テラスのようになったところから最後の雪壁を登るところは
雪の付き方によっては要注意です。

●赤岳〜横岳(奥の院)
赤岳山頂から赤岳天望荘までは高低差およそ180mの急斜面の下り。
地蔵の頭から横岳(奥の院)までのピーク付近の状況は以下の通り。
・二十三夜峰:梯子を登って基部を東側に巻きます
・日ノ岳:東側のルンゼの登下降は慎重に。ルンゼを過ぎるとハシゴあり。
・鉾岳:西側をトラバースするところが核心部。稜線から外れる前後の登り下りも要注意
・石尊峰:石尊峰と三叉峰の間の岩峰は直登しても東側から巻いてもどちらでもOK
・三叉峰:基部を東側から巻き杣添尾根と合流
・奥の院:広い稜線を進みます。途中ハシゴが1箇所あり。

●横岳(奥の院)〜硫黄岳
横岳から痩せた稜線を進み東側につけられたハシゴを下りると稜線から外れ
クサリがついた岩場の急斜面を西側に下ります。ここがカニのタテバイ。
タテバイを通過後、岩壁の西側をトラバースします。ここがカニの横バイ。
カニの横バイを通過すると夏道では東側から巻く尖った岩峰がありますが、
今回は直登。この岩峰の登りは手足を滑らせぬよう注意。
この岩峰を通過すると稜線は広がり台座ノ頭(P2795)を経由して鞍部にある
硫黄岳山荘まで高低差およそ120mほど広い稜線を下り、
ケルンに沿って高低差90m登り返すと硫黄岳に到着です。
この付近はだだっ広い稜線のためガスると迷いやすくなること、
また強風で有名な場所でもあります。

●硫黄岳〜赤岳鉱泉
硫黄岳山頂から雪のついた岩稜帯を下り、赤岩ノ頭で稜線から外れ樹林帯に入ります。
赤岩ノ頭から樹林帯に入るまでの高低差50mほどの急斜面は
過去雪崩があった場所なので要注意。

●赤岳鉱泉〜美濃戸(北沢)
赤岳鉱泉から堰堤広場までは北沢に沿って歩きやすい雪のついた登山道を緩やかに下ります。
堰堤広場から美濃戸までは約2kmの林道歩きです。
 
3年ぶりの美濃戸口。八ヶ岳山荘のはす向かいにログハウス風のカフェができていてビックリしながらスタートです
3
3年ぶりの美濃戸口。八ヶ岳山荘のはす向かいにログハウス風のカフェができていてビックリしながらスタートです
林道は前日の雨が凍ってツルツル。クルマは通行止め
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林道は前日の雨が凍ってツルツル。クルマは通行止め
美濃戸から南沢に入ります。南沢は西面&沢筋のため日が当たらず行きはいつも寒々しい印象
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美濃戸から南沢に入ります。南沢は西面&沢筋のため日が当たらず行きはいつも寒々しい印象
ゆっくりと標高を上げていきます
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ゆっくりと標高を上げていきます
標高2200m付近から登山道は平坦になります
1
標高2200m付近から登山道は平坦になります
横岳が正面に見えました
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横岳が正面に見えました
こちらは阿弥陀
ようやく太陽が稜線を超えて西面を照らし始めました
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ようやく太陽が稜線を超えて西面を照らし始めました
行者小屋に到着。たくさんの人がいました
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行者小屋に到着。たくさんの人がいました
行者小屋より。大同心と小同心
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行者小屋より。大同心と小同心
行者小屋より。阿弥陀を見上げます
4
行者小屋より。阿弥陀を見上げます
行者小屋より。真逆光の赤岳
3
行者小屋より。真逆光の赤岳
行者小屋でアイピケとサングラス&目出し帽と装備を整えて文三郎尾根に向かいます
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行者小屋でアイピケとサングラス&目出し帽と装備を整えて文三郎尾根に向かいます
阿弥陀との分岐を過ぎると急登が始まります
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阿弥陀との分岐を過ぎると急登が始まります
ちょっとだけ彩雲の空
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ちょっとだけ彩雲の空
階段はほとんど埋まってます
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階段はほとんど埋まってます
(photo komemame)
中岳の艶っぽい曲線
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中岳の艶っぽい曲線
ワシワシ登っていきます
2
ワシワシ登っていきます
荒々しい赤岳の西面を背景にパチリ1
1
荒々しい赤岳の西面を背景にパチリ1
荒々しい赤岳の西面を背景にパチリ2
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荒々しい赤岳の西面を背景にパチリ2
時間が経つにつれ空の青の面積が大きくなって来ました
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時間が経つにつれ空の青の面積が大きくなって来ました
赤岳山頂を見上げます
5
赤岳山頂を見上げます
中岳と阿弥陀が寄り添います
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中岳と阿弥陀が寄り添います
文三郎分岐が見えてきました
3
文三郎分岐が見えてきました
これから進む縦走路をバックに(photo komemame)
7
これから進む縦走路をバックに(photo komemame)
横岳&硫黄岳
稜線に乗ると権現&ギボシからキレットへと続く稜線が見渡せます。背後は南アの仙丈・甲斐駒・北岳
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稜線に乗ると権現&ギボシからキレットへと続く稜線が見渡せます。背後は南アの仙丈・甲斐駒・北岳
いつもは文三郎尾根分岐に到着した瞬間強風にさらされますが今日はそよ風
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いつもは文三郎尾根分岐に到着した瞬間強風にさらされますが今日はそよ風
南側に回り込みます
2
南側に回り込みます
阿弥陀と中岳が一直線
8
阿弥陀と中岳が一直線
いい天気になりました
3
いい天気になりました
南側に回り込みました
3
南側に回り込みました
ここからは岩稜帯の登りになります
ここからは岩稜帯の登りになります
この辺りはいつも海の中みたい
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この辺りはいつも海の中みたい
雪のサンゴがびっしり育っています
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雪のサンゴがびっしり育っています
キレット分岐を通過し山頂直下のテラスまで来ると富士山が見えます
6
キレット分岐を通過し山頂直下のテラスまで来ると富士山が見えます
富士山アップで(photo komemame)
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富士山アップで(photo komemame)
山頂直下の雪壁を登ります
山頂直下の雪壁を登ります
頂上標が見えてきました
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頂上標が見えてきました
はい到着
山頂より。編笠、権現とギボシ、キレット。背後は南ア。仙丈ヶ岳〜甲斐駒〜白峰三山
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山頂より。編笠、権現とギボシ、キレット。背後は南ア。仙丈ヶ岳〜甲斐駒〜白峰三山
山頂より。阿弥陀岳と中岳。奥には諏訪湖
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山頂より。阿弥陀岳と中岳。奥には諏訪湖
山頂より。横岳〜硫黄岳。奥は浅間山ファミリー
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山頂より。横岳〜硫黄岳。奥は浅間山ファミリー
山頂より。硫黄岳〜東西天狗〜蓼科山
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山頂より。硫黄岳〜東西天狗〜蓼科山
山頂より。右が真教寺尾根、左が県界尾根。
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山頂より。右が真教寺尾根、左が県界尾根。
山頂より。中央アルプス
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山頂より。中央アルプス
北峰へ移動
北峰より。これから進む横岳〜硫黄へと続くこれから進む稜線。眼下に天望荘が見えています
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北峰より。これから進む横岳〜硫黄へと続くこれから進む稜線。眼下に天望荘が見えています
天望荘まで下ります
2
天望荘まで下ります
雪質がイマイチのため…
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雪質がイマイチのため…
慎重に下るkomemame
3
慎重に下るkomemame
阿弥陀と中岳が美しい
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阿弥陀と中岳が美しい
赤岳の肩を通過
ちょっとモナカ気味
5
ちょっとモナカ気味
天望荘に到着。風もなくここで小休止
3
天望荘に到着。風もなくここで小休止
さて、横岳へと向かいます
3
さて、横岳へと向かいます
赤岳を振り返ります
5
赤岳を振り返ります
お地蔵さんこんにちは
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お地蔵さんこんにちは
正面には日ノ岳が迫ります
3
正面には日ノ岳が迫ります
二十三夜峰は基部を東側に巻きます
4
二十三夜峰は基部を東側に巻きます
振り返って二十三夜峰と赤岳
5
振り返って二十三夜峰と赤岳
日ノ岳ルンゼに入ります
3
日ノ岳ルンゼに入ります
日ノ岳ルンゼを登ります
1
日ノ岳ルンゼを登ります
やっぱり赤岳は南北方向から見るに限ります
9
やっぱり赤岳は南北方向から見るに限ります
次は鉾岳のトラバース。まずはクサリを伝って稜線を外れ西側に下ります
3
次は鉾岳のトラバース。まずはクサリを伝って稜線を外れ西側に下ります
細いトレースと…
5
細いトレースと…
カリカリの雪質でちょっとイヤな感じ
3
カリカリの雪質でちょっとイヤな感じ
ピックを雪面に刺してホールドしながら進みます
4
ピックを雪面に刺してホールドしながら進みます
トラバースが終わり稜線に復帰
トラバースが終わり稜線に復帰
空の色が濃い
石尊峰付近は歩きやすい稜線
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石尊峰付近は歩きやすい稜線
無名峰と奥の院が見えてきました
1
無名峰と奥の院が見えてきました
眼下には杣添尾根
眼下には杣添尾根
ハシゴは使う必要ありません
1
ハシゴは使う必要ありません
三叉峰は東側をトラバース
三叉峰は東側をトラバース
霧ヶ峰が見えています
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霧ヶ峰が見えています
赤岳から続く歩いてきた稜線を振り返ります
9
赤岳から続く歩いてきた稜線を振り返ります
三叉峰から奥の院までは…
三叉峰から奥の院までは…
歩きやすいルートが続きます
3
歩きやすいルートが続きます
振り返って三叉峰と奥に富士山
4
振り返って三叉峰と奥に富士山
(photo komemame)
横岳の頂上標が見えてきました
横岳の頂上標が見えてきました
はい到着
右に赤岳、左に富士山をバックに(photo komemame)
7
右に赤岳、左に富士山をバックに(photo komemame)
山頂より。硫黄岳がもう間近
1
山頂より。硫黄岳がもう間近
硫黄と蓼科山アップで。硫黄ののっぺりした山頂に人影が見えます(photo komemame)
4
硫黄と蓼科山アップで。硫黄ののっぺりした山頂に人影が見えます(photo komemame)
山頂より。台座ノ頭
1
山頂より。台座ノ頭
山頂より。赤岳から歩いてきたギザギザ稜線
9
山頂より。赤岳から歩いてきたギザギザ稜線
山頂より。阿弥陀
5
山頂より。阿弥陀
山頂より。富士山(photo komemame)。圧縮効果がバッチリ効いてます
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山頂より。富士山(photo komemame)。圧縮効果がバッチリ効いてます
山頂より。赤岳〜中岳〜阿弥陀。中岳の奥には権現&ギボシ。背後は仙丈〜甲斐駒〜白峰三山
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山頂より。赤岳〜中岳〜阿弥陀。中岳の奥には権現&ギボシ。背後は仙丈〜甲斐駒〜白峰三山
山頂より中ア
中アアップで(photo komemame)
2
中アアップで(photo komemame)
山頂より。北ア
北アアップで(photo komemame)
2
北アアップで(photo komemame)
山頂より。御嶽
山頂より。奥秩父。右に金峰、左に甲武信
3
山頂より。奥秩父。右に金峰、左に甲武信
先に進みます。痩せ尾根を進み…
2
先に進みます。痩せ尾根を進み…
ハシゴを下ります
ハシゴを下ります
カニの横バイに突入
3
カニの横バイに突入
カニの横バイを通過。硫黄がのっぺり
8
カニの横バイを通過。硫黄がのっぺり
夏道は東側をトラバースするところは…
5
夏道は東側をトラバースするところは…
細い岩峰を直登
反対から(photo komemame)
7
反対から(photo komemame)
ここからはのほほんと歩けます
3
ここからはのほほんと歩けます
奥の院を振り返ります
4
奥の院を振り返ります
正面に台座ノ頭
(photo komemame)
歯ブラシ確定
大同心と奥に阿弥陀
4
大同心と奥に阿弥陀
奥の院から続く稜線
奥の院から続く稜線
硫黄岳と硫黄岳山荘
硫黄岳と硫黄岳山荘
風が強いことで有名なこの辺り。この日はそんなに気にならない程度
風が強いことで有名なこの辺り。この日はそんなに気にならない程度
快適快適
鞍部の硫黄岳山荘からは最後の登り
2
鞍部の硫黄岳山荘からは最後の登り
すくすく育ってます
すくすく育ってます
左が台座ノ頭、右前が大同心、奥が奥の院、一番奥が赤岳
4
左が台座ノ頭、右前が大同心、奥が奥の院、一番奥が赤岳
硫黄岳山頂まであと少し!
2
硫黄岳山頂まであと少し!
はい到着
赤岳&阿弥陀
東西天狗と蓼科山。硫黄岳まで来ると北八ツが一望できます
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東西天狗と蓼科山。硫黄岳まで来ると北八ツが一望できます
爆裂火口。以前だと雪でどこが縁だかわからずおいそれと近寄れませんでしたが、縁まで近づくことができました。やっぱり年々小雪になっているのでしょうか
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爆裂火口。以前だと雪でどこが縁だかわからずおいそれと近寄れませんでしたが、縁まで近づくことができました。やっぱり年々小雪になっているのでしょうか
なんども見てしまう本日歩いた稜線(photo komemame)
7
なんども見てしまう本日歩いた稜線(photo komemame)
霧ヶ峰と奥に北ア
1
霧ヶ峰と奥に北ア
さて下山です
モニュメント
本日歩いてきた稜線が一望
6
本日歩いてきた稜線が一望
赤岩ノ頭へと下ります
1
赤岩ノ頭へと下ります
硫黄岳をバックに(photo komemame)
4
硫黄岳をバックに(photo komemame)
うん、いい眺め
赤岩ノ頭から硫黄を振り返ります
1
赤岩ノ頭から硫黄を振り返ります
赤岳鉱泉まで下りてから休憩しようと思ってましたが、赤岩ノ頭には休憩するのにちょうどいい天然の椅子ができていて、無風で眺望も最高。ここでお昼ごはんにしました(photo komemame)
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赤岳鉱泉まで下りてから休憩しようと思ってましたが、赤岩ノ頭には休憩するのにちょうどいい天然の椅子ができていて、無風で眺望も最高。ここでお昼ごはんにしました(photo komemame)
さて、赤岩ノ頭から赤岳鉱泉に向かいます
2
さて、赤岩ノ頭から赤岳鉱泉に向かいます
ここで見納めです
5
ここで見納めです
樹林帯に突入
隙あらばシリセード
5
隙あらばシリセード
午後の光に変わり始めました
午後の光に変わり始めました
樹林帯での午後の光は、何事もなく戻ってこられた安心感とあと少しで終わるちょっと物哀しい気持ちの両方に包まれます
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樹林帯での午後の光は、何事もなく戻ってこられた安心感とあと少しで終わるちょっと物哀しい気持ちの両方に包まれます
赤岳鉱泉に到着。あいかわらずっていうか以前にも増して賑わってる
1
赤岳鉱泉に到着。あいかわらずっていうか以前にも増して賑わってる
アイスキャンディー
7
アイスキャンディー
北沢ルートはたくさんの橋を渡りますね
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北沢ルートはたくさんの橋を渡りますね
堰堤広場からは林道を…
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堰堤広場からは林道を…
黙々と歩きます
美濃戸まで戻ってきました
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美濃戸まで戻ってきました
林道はこの時間でもまだ凍ってます。今日はクルマが来ないので安心
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林道はこの時間でもまだ凍ってます。今日はクルマが来ないので安心
美濃戸口に到着。お疲れさまでした!
6
美濃戸口に到着。お疲れさまでした!

感想

昨年の寡雪の反動なのでしょうか
今年に入ってからは雪が多そうなエリアに足が向いていて
気づいたらワカンばかりでアイゼンとピッケルをほとんど使ってないなぁと。

ということで久しぶりに美濃戸からの南八ヶ岳に向かいました。
このエリア、今週は天気も良さそうだし。
八ツの西面は人が多いから…と近頃めっきり足が遠のいてしまっていて、
以前なら毎冬シーズン2〜3回は訪れていた美濃戸へ行くのも実に3年ぶり。

この赤岳〜横岳〜硫黄岳の周回は短い距離の中で、
ザ・雪山な赤岳、ちょっとテクニカルな横岳、荒涼美を堪能できる硫黄岳と
3つの山がそれぞれ違った個性を主張していて歩くのが楽しいルート。
komemameは横岳〜硫黄岳間が未踏のため、ちょっとドキドキできそうです。

朝方は稜線の東側に沸いてた雲も時間が経つにつれてとれ始め、
いつもなら背中を押されるくらいの風が吹いている文三郎分岐に出てもそよ風程度で快適。
地蔵ノ頭を過ぎると硫黄岳までほとんど人にも会わず(3組ほど)、
この日は喧騒の南八ツにしては静かな縦走路だったのではないでしょうか。

アイピケもしっかり使って、ああ満足。
ってか帰りは外すのが面倒くさくて、
アイゼンには美濃戸口までお世話になってしまいました。
 


ひさしぶりにしっかり歩いた日。
ぴりっと緊張感もありつつ、
6年前に雪山デビューした硫黄岳にも足を伸ばし、
八ヶ岳の山にどっぷり浸かってきました。

この日は、めずらしく風がほとんどなく、
本当に穏やかな1日。
赤岳の山頂はほぼ無風、硫黄岳の山頂もほんの少し。
でもやっぱり八ヶ岳の寒さはすごい。
ちょっと止まっているすきに、足先手先がじんじんと。
のんびり休憩なんて取れないくらいでした。

ぴりっとしたところは、何ヶ所か。
いちばん怖かったのは、横岳から硫黄へ向かう途中、
細い岩峰を直登するところ。
分厚いオーバー手袋を外して、しっかり岩をつかみ進みました。
あ、でもトラバースのとこも怖かったんだった…
岩をつかんだり、ピッケルで確保しながらで、
腕パンパンになりました。
最近もふもふの雪をラッセルすることがつづいていたので、
こういう緊張感、久々の感覚。
それでもおだやかな天候に恵まれ、
終始気持ち良く、機嫌良く、元気に歩けました。

ただ硫黄へのひと登りのところで、ややペースダウン。
ちょいと疲れが出てしまいました。
なだらかなんだけれど…山頂もすぐそこなんだけれど…
地味にきつかった。
山頂についたら、この疲れも
あまりのすごい景色を前に吹っ飛びましたが。
ずっと歩いてきた道が見えて、先にはそびえる赤岳、阿弥陀岳…
遠くに北アルプス、御嶽もよく見えました〜。
あっちの方もちょっと雲が乗っかってましたが、
天気良さそうでした。
6年前にはじめての雪山・硫黄岳に来たときには、
強風すぎる山頂に立ち「雪山はこういうもの」という
恐怖の洗礼を受けました。
その後、いろんな雪山に登ってきましたが、
最初にこの強風の硫黄岳を経験したせいか、
おかげで(?)風にはだいぶ免疫がついたのかなぁ。
今回はそんなこんなで少し初心を思い返す山登りでもあったのでした。

おしまい。

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訪問者数:1650人

コメント

大定番でちょっとビックリ‼
danyamaさんkomemame さんおはようございます。
最近は知らない山ばかりだったので、八ヶ岳とは逆にビックリしました
でもこの時期にこのコースを8時間足らずで踏破してしまうのは、やはりさすがですね
この日は天気が良い割には人も少なく八ヶ岳の良さを満喫出来たのではないでしょうか。
同じ山を撮ってもこんなに違うものかと、感心しながら写真を見させて頂きました
2017/3/1 8:42
Re: 大定番でちょっとビックリ‼
yamayaさん、こんにちは。
ここのところ、たっぷりの雪に飢えていたせいか(笑)
雪が多そうなところ、どこに行けばラッセルできるか?ってなってて、
八ヶ岳は圏外になってしまっていましたが、
行ってみれば、思いっきり満喫できて楽しめました
しかし、八ヶ岳は寒く…そんな状況で写真を撮ってくれる
danyamaに感謝しなくてはですね〜
コメントありがとうございました〜
2017/3/1 21:24
素晴らしい!
ステキなお写真の連続で
雪山へのあこがれが
フツフツと湧いてきました!
2017/3/1 16:00
Re: 素晴らしい!
megmeg1973さん
レコみてくださってありがとうございます。
私の雪山デビューがまさにここ、硫黄岳でした!
夏や秋とは違った景色、静けさに心奪われたのを思い出しました。
2017/3/1 21:33
こんにちはー
冬の南八には何回も行ってるはずなのに・・・
もう見慣れている景色なのに・・・
こんなに晴れているとついつい何枚も撮っちゃいますよねー (笑)

風は穏やかで良い景色が見れてアイゼン・ピッケルも存分に堪能できて良い1日なりましたね
お疲れさまでした。
2017/3/1 19:14
Re: こんにちはー
yama_poundさん
ひぃー、たしかに写真多いですよね〜
見慣れてるはずなのに、何度も撮っている景色なのに、
それでもまた撮ってしまうなんて、山ってトコはすごいなぁ と、
あらためて思っちゃいます。
この日は久しぶりの八ヶ岳、大当たりでしたっ
2017/3/1 21:39
お久しぶりです。すれ違っていたみたいですね。
ご無沙汰しています。
いまや、ヤマレコは、プロフィールに登った山のリストを書き込むだけになっていますが。
変わらぬ、素敵な写真と、力強い山登り、楽しませていただきました。

今ころ気づいて書き込みです。

この日(2/25)、12時ころ硫黄岳山荘の前で軽食を取り、横岳に向かいましたので、台座の峰の前後ですれ違っていたようなタイミングです。
テント泊装備の大きなザックにロープも載せて、同じく大きなザックの赤い女性と二人連れでした。って、もうひと月前ですよね汗

また、どこかでニアミスできたら、楽しいですけど、気づかないかな笑。
2017/3/23 12:54
Re: お久しぶりです。すれ違っていたみたいですね。
devilmanさん

こちらこそご無沙汰しております。

プロフィール拝見すると山には相変わらず頻繁に行かれているようで何よりです。
やっぱり、山に行くことが一番ですよね!

さて、あの日台座ノ頭の下ですれ違ったベテランの風格のある
2名のパーティーのこと覚えてますよ。
この日は地蔵の頭〜硫黄岳間で出会った人は少なかったので。
それがdevilmanさんだったなんて!

山ってなかなか気づかないものですよね〜。
特に冬の稜線は顔も分からないので。
そういえば、以前、北八ツでもニアミスがありましたね。
またどこかでお会いできることを楽しみしています。気づけるといいのですが(笑)

コメントいただき、ありがとうございます。
 
2017/3/26 16:10
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この記録に関連する登山ルート

積雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
権現岳→キレット→赤岳→美濃戸
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

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