北岳(備忘録)〜山座同定付〜


- GPS
- --:--
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 2,046m
- 下り
- 2,032m
コースタイム
- 山行
- 9:10
- 休憩
- 3:00
- 合計
- 12:10
- 山行
- 4:05
- 休憩
- 4:05
- 合計
- 8:10
天候 | 両日とも快晴 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良好だが、大樺沢では落石注意。 |
その他周辺情報 | 北岳山荘に宿泊(当時、1泊2食付きで5,000円) |
写真
感想
1987年10月の山行記録(30年前)。
当時、新入社員であった私は、職場の同僚3名(先輩2名、同期1名)をお誘いし、秋の山旅計画を練った。かねてから行きたかった北岳であれば、当時の会社からも比較的近いし、紅葉も期待できるし、高山雰囲気も味わえると思い、即座に決定した。3名とも「任せるよ」という感じで、異論はなかった。
0時半、当時の職員寮でH先輩(3年先輩)の車に乗せてもらい、登山口の広河原へ(当時は広河原まで一般車両通行が可能だった)。ピーカン。今朝はかなり冷え込んだ。余裕を見て5時半に広河原を出発。
大樺沢は、紅葉が最盛期であった。バットレスと紅葉のコントラストが本当に美しかった。元気の良いH先輩とS氏の2名は、先に行ってもらい(適当なところで待ってもらった)、肥満気味のI先輩(1年先輩)と自分は、マイペースで歩みを進めるといった感じであった。このように、各自それぞれのペースでのんびりと山登りを楽しんだ。
八本歯のコル到着は13時ちょうど。本当にのんびりと登って来た。今日は、北岳登頂を諦め、山荘に直接向かう。北岳山荘到着、15時ちょうど。夕方になると周りの景色も鮮やかになってきたため、自分だけ、中白峰へアーベンに輝く北岳を眺めに行った。この素晴らしい景色は、若き日の自分の心にくっきりと刻み込まれた。
翌朝もピーカン。朝ごはんをしっかりと食べて、6時半出発。今日は、下るだけなので十分時間がある。4名で記念写真を撮ったり、談笑しながら北岳の絶頂に向かった。
7時20分、北岳山頂到着。北岳の絶頂は、中部山岳のすべてが見えると思うほどの素晴らしい展望が広がっていた。風はそよともなく、天気も良いし、空気もおいしいし、気温も快適だ。あまりにも素晴らしい空間だったので、ついには3時間近くもその空間で時を過ごした。3名もホントに至福の時を過ごしたようだ。顔が常にほころんでいる。当時、同期でも職場の女性に一番もてたS氏は、何とも言えない渋い雰囲気で、景色を見ながら何か物思いにふけっていた。今回は、3名を山に誘って、ホントに良かったと思った。
10時05分、名残惜しい北岳を出発。小太郎山分岐までは、快適な稜線漫歩。時々、小休止を挟み、名残惜しい高山の雰囲気を楽しんだ。稜線から外れると、草すべりという急な下りが待っているが、良く踏まれて歩きよい。
白根御池小屋で昼食。北岳はもう頭上の彼方だ。樹林帯の歩きよい下り坂を下って行くと、いつの間にか広河原ヒュッテに下り立っていた。14時40分。登りの時は苦労したが、下りはあっ気なかった印象だ。
H先輩の車に再び乗せてもらい、22時前に会社の寮まで送り届けていただいた。H先輩ありがとうございました。
今回、この山行に参加した4名のうち、その時所属していた会社に、いままで残ったのはS氏1名のみ。自分を含むその他3名は、その後3年以内に転職。S氏とは、今では、年賀状のやり取りのみとなってしまった。H先輩、I先輩とは音信不通。今は何をしていらっしゃるのだろうか?元気で過ごしていらっしゃるのであろうか?この記録を書きながら、ふと思いをめぐらせた次第である。
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