北岳と間ノ岳−今年は沢に残雪が多い−
- GPS
- 23:58
- 距離
- 20.4km
- 登り
- 2,577m
- 下り
- 2,557m
コースタイム
- 山行
- 7:14
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 7:27
- 山行
- 5:32
- 休憩
- 2:19
- 合計
- 7:51
- 山行
- 7:29
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 7:48
天候 | 晴時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大樺沢の左俣は残雪豊富で、夏道は雪の下の模様。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
|
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感想
40〜50年前に南北アルプスは縦走しているが、この年になってもう一度挑戦、ということになって、4〜5年前の北アルプスから始まり、昨年は中央アルプスを縦走し、昨年末から南アルプスへの挑戦を始めてまず仙丈岳に登り、今年は北岳に挑戦しようと思っていた。
そして時期に関しては、最近の数年の経験から定番の7月末〜8月も意外と天気が悪いし、小屋も混むので、7月前半の梅雨の合間に晴れ間が続くようであればそれをすかさず狙ってみようかなと思っていた。そして7/5から晴れ間が続きそうになったので、急遽行くことになった
今年の冬は雪が多く、その後の連休後になっても雨が少なかったので、残雪は甲信越全般に渡って多いようである。5〜6月に奥日光に2度ほど出かけたが、予想外の残雪に結構苦しめられた。
それで、北岳山行を計画するにあたってヤマレコを参照したが、やはり沢には雪が多いようで、7/2〜7/3頃の記録で大樺沢の左俣(→八本歯ノコル)も残雪が多く、左俣を行く場合は12本爪のアイゼンを推奨していた。
ところが、最近新しい夏用登山靴を購入して今回はその靴での履き降ろし山行でもあったので、それ用の12本爪アイゼンがなく、やむなく6本爪アイゼンを携行することにして、埋め合わせにピッケルも持って行くことにした。
さて、登山ルートであるが、今から考えれば左俣(→八本歯ノコル)を通るのであれば登りに採用すれば良かったのだが、ガイドブック(ヤマケイアルペンガイド)に影響されたのか、広河原→右俣→肩の小屋(宿泊)→北岳→八本歯ノコル→左俣→広河原のコースを計画してしまった。
1日目に二俣まで来ると、結構左俣を登っていく人が多く私も行きたいところであったが、既に肩の小屋を予約してあったので、左俣(八本歯ノコル)は復路で通ればいいや、と簡単に思ってしまった。
この日は曇は多少あるけどまあまあの好天気で、肩の小屋まで着くと明日も天気が良さそうである。
今回は北岳だけを狙っていて、間ノ岳、農鳥は後日と思っていたのだが、考えてみると、間ノ岳には北岳、農鳥、塩見経由でしか辿り着けないことに気付き、明日もかなり天気が良いようなのでこのチャンスを逃す手はないということになり、急遽間ノ岳を往復して北岳山荘にもう1泊することにした。
2日目も快晴で明け、元気よく間ノ岳に向かったが、間ノ岳到着時には俄に曇り始めてポツポツと降り始めてしまった。それでも雨はそれほど強くならず、北岳山荘に戻ってみるとまた晴れだし、間ノ岳の雨は一時的、局地的なものであった感じである。
3日目は下りのルートを左俣(八本歯ノコル経由)/右俣(肩の小屋経由)を決めなければならず、小屋の人などは6本爪アイゼンでの八本歯ノコルからの下りは危険だとの意見であったが、一方ピッケルもあるので何とかなりそうだと思ったし、右俣コースはまた北岳を登らなければならないので悩んだが、結局安全第一で右俣(肩の小屋経由)コースを採用し、せっかく持ってきたアイゼンとピッケルは二俣の少し上の右俣の雪渓で使用して鬱憤を晴らすことにした。
順調に二俣の少し上の右俣の雪渓まで下り、さてピッケルでグリセードでもしてみようかと思って試してみたが、なかなかうまくいかない。ピッケルは40〜50年前にアイスクライミングを少し齧っていたころに買ったもので、グリセードには少しばかり短いのである。また、雪渓もスプーン状の凹凸があり、木の枝、石などの障害物も多いのである。グリセードはやはり5月の連休頃までが限度か。
結局、ピッケルをもってアイゼンなしで二俣まで雪渓上を降りただけだが、やはり八本歯ノコルからの左俣の急な下りは採用しなくて正解であったと感じた。「昔取った杵柄」を信用しないように注意しなければならない。また、左俣を登りで通過していれば比較的安全だったと思われるので、周回ルートを計画するにあたってもっと残雪のことを考慮すべきであった。
それにしても、南アルプスの7月の「夏山」でのこの豊富な残雪量は大したもので、ここ10年ぐらいでは最高で、今後も当分はないのでは、と感じた次第です。
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