快眠求めて北岳へ


- GPS
- 25:20
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 1,781m
- 下り
- 1,775m
コースタイム
広河原6:00-白根御池分岐6:25-7:45二俣8:00-10:10八本歯ノコル10:20-吊尾根分岐11:20-11:55北岳12:15-12:50北岳肩ノ小屋
7月10日
北岳肩ノ小屋4:55-小太郎尾根分岐5:10-5:50白根御池小屋6:00-白根御池分岐6:55-7:20広河原
天候 | 7/9 晴れのち曇り 7/10 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
白根御池分岐から二俣までは何度も大樺沢を渡渉するが、全て木橋やアルミ橋が架けられているので、雨後の増水時でなければ問題ありません。 左俣コースはなるべく左岸の草付きを歩きましたが、大樺沢の雪渓部もアイゼンなしで登れました。 ただ左岸と雪渓との間は一部スノーブリッジになっているので、踏み抜かないように注意。 雪質は全体的に腐っているので、滑りやすくもあるがステップが刻みやすくもある。 なお肩ノ小屋では、付近に咲くキタダケソウに雪を被せて保存?していて、この先見ることができるようにしているそうです。 水場… 広河原のゲートの手前右手、白根御池分岐少し手前の右から登山道に流れ出る沢(塩ビ管あり)、肩ノ小屋(1L…100円、天水で要煮沸)、白根御池小屋にあり。 トイレ… 広河原、肩ノ小屋、白根御池小屋にあり。 テン場… 肩ノ小屋…500円。今の時期、小屋下のテン場は残雪があり泥濘が多い。小屋から北のテン場に方が快適かも。 |
写真
感想
寝苦しい夜が続く今日この頃、涼を求めて、更にこの後のテン泊山行への足慣らしも兼ねて、北岳へ行くことにした。
(7月9日)
前夜も相変わらず帰宅が遅くなり、1時間の仮眠後自宅を出発。
ジャスト2時間半の3時に芦安に到着、また1時間仮眠してから出発準備をし、バスより若干早く出る相乗りタクシー(バスと同料金)で広河原へ。
広河原では早速、北岳の姿が望めました。
ゲートを越え吊橋を渡り、広河原山荘の左から登山道を登って行きます。
樹林帯を緩やかに登って行き、大樺沢の沢音が聞こえてくると白根御池分岐へ到着。
ここから二俣までは、大樺沢沿いの登りとなります。
水量豊富な大樺沢に目と耳で癒されながら先へと進み、汗をかけば沢水で顔を洗いクールダウンです。
前方に北岳と雪渓が見えてくると、二俣へはあと少し。
二俣に到着する頃には早くも疲れが出てきた。
1ヶ月ぶりの山だからか、ただ単に体力減なのか。
本来はここから右俣コースを登り、小太郎山へ行こうとしていました。
ただここまでの疲れ具合から、小太郎山往復はキツそう。
更に雪渓から吹き降りる涼風に心を動かされ、左俣コースを行くことにしました。
問題はアイゼンはおろか、ストックさえも持ってこなかったこと。
それでもアイゼンなしでも登って行く人が見えたので、大丈夫だろうと楽観視です。
その左俣コース、雪渓自体は慎重に登ったので問題なかったのですが、急な登りで足がなかなか進みません。
何度も休みつつ雪渓を登り詰めると、今度は木バシゴが連続します。
やっとの思いで八本歯ノコルへ辿り着くとホッと一息。
しかし、見上げる北岳山頂はまだまだ高い。
八本歯ノコルからも相変わらず足取りは重く、シャリバテかと思い途中でパンを食べたら幾分持ち直したような気はしました。
北岳山荘へのトラバース道分岐に着き、そちらに行けば途中でキタダケソウの群生地があるらしいがどうしても足が向かず、そのまま先へ進むことにします。
途中すれ違う人たちとお話をするとキタダケソウを見に行く人が多く、その度やっぱり行っとけば良かったかな〜と思いましたが、今更戻る気力もなく吊尾根分岐へ。
ここから北岳まではお花畑が広がり、特に西斜面のハクサンイチゲの群落には癒されました〜。
辿り着いた北岳山頂では程なくしてガスが湧き上がり大展望とはいきませんでしたが、あとはもう少し下るだけで今日の行程は終わりなので、気分的にはかなりラクになりました。
ガスが切れる気配はなく、睡魔も襲ってきたので長居はしないで岩稜を下って肩ノ小屋へ。
小屋下のテン場は上部に残雪があり、その影響でぬかるんでいる所が多かったが何とか我慢できる場所を確保、テント設営後は早速昼寝です。
2時間ほど眠って起きると、隣のテントから聞こえてくるラジオで関東甲信越の梅雨明けを知りました。
そして、そのラジオからはノイズが走っています。
暫くするとパラパラと雨が降ってきて、遠く雷鳴も聞こえてきたので肝を冷しましたが、幸いどちらも酷くはならず、夕方にはガスも上がってきて日没直前には富士山も姿を現し、明日の朝の絶景に期待を抱き、眠りにつくことに。
(7月10日)
今日は午後から予定があるので、広河原発8時の始発バスに乗らなくてはならない。
予定している白根御池経由のコースタイムは3時間40分、下りだから多少は詰められるとしても、5時には出ようと前夜は3時に目覚ましセット。
しかし2時に隣のテントからアラームが聞こえ、更にはラジオまでつけ始めたので眠れなくなってしまい、まぁ早く起きる分には良いかと私も起床することにしました。
案の定、朝食を済ませた後少し時間を持て余しましたが東の空が明らんでくるのを見計らってテントを撤収し、その後は気温10℃の小屋前で刻々と姿を変える夜明けのショーを堪能!
4時34分日の出、何度も何度もシャッターを切り、日が上がったのを見届けてから広河原へと急ぎました。
それでも肩ノ小屋付近や小太郎尾根分岐の先ではお花畑が広がり、どうしても足が止まってしまう。
そのせいで更に急がなくてはならなくなってしまい、駆け下りるようにして白根御池小屋へ。
ここで大分時間が詰められ余裕もできたので、美味しいと評判の水で一息。
お土産用にと計4L分の水を持って小屋を後にしたのでその後はまたまた足が重くなり、途中からの急な下りでしんどくなってきましたが、沢音が聞こえてくるとかなり下ってきたことが分かり、時間的な余裕もあったので後はノンビリと広河原まで下って行きました。
広河原に着くとバスの時間まで40分あったのでコーヒーでも飲もうかと考えていたら、タクシー会社のオジサンが近付いてきて「芦安まで行くんなら、ちょうど1台下りるところだからバスと同じ料金で乗せてくよ」と声をかけられ、早く帰りたかったのでもちろん即決。おかげで予定より早く戻ってこられてラッキー!
さぁ〜後は温泉に入って汗を流すだけと、チェックしておいた甲府昭和IC近くの2つの温泉へ。
まずは山口温泉、オープンの9時直前に着きちょうど良かったと思ったら、入口に「本日10日は10時からの営業になります」の張り紙。
ガーンと思いましたが、気を取り直してもう1つのフカサワ温泉へ。
10分ほどで着き、ようやくサッパリできると喜んだのも束の間、こちらも9時オープンのはずなのに営業してる気配がないうえに、入口にはまたまた張り紙が…「本日10日は法事のためお休みします」
えぇ〜!なんでこんなに間が悪いんだよっ!と自分自身に腹が立ち、かといって山口温泉に戻っても30分以上待たされるので、結局そのまま帰ってきました…
温泉には入れませんでしたが晴天の北岳に登れたのは満足、しかし今回のヘタレ振りにはガッカリで、この後予定しているアチラやアソコに行けるのか心配になってきました。
それにしても下界は暑いなっ!
いいですね〜♪快晴の北岳。
山に行けなかっただけに、最新の山便りはとっても嬉しいです。
ていうか、羨ましい…
日の出も富士山もすてき♪
あ〜〜行きたいな。3000m級の山々
八本歯までの雪渓は落石大丈夫でしたか?
komachiさん、コメありがとうございます!
あれ?この前の週末はお休みでしたか?
てっきり、またどこかへ遠征していると思ってましたよ
八本歯の落石は大丈夫でしたよ!
でも雪渓上に少しゴロゴロはしてました
さぁ〜この夏は、お互いどれくらいアルプスに行けますかね
ブログ感覚で、うっかりタイトル欄に名前を書いてしまいました(><;)
週末は諸事情ありまして行けなかったんです(悲)
御嶽は雲が多かったようですが、北岳はバッチリでしたね♪
アルプスも行きたいし、東北も行きたいし…
登りたい山がたくさんあって誘惑が多いです。
どこかでバッタリできるといいですね♪
確かに最初に見た時は、何でタイトルに自分の名前を書いているんだろ〜?とは思いました(笑)
ウ〜ン…諸事情ですか…
でも良い休養にはなったんじゃないでしょうか。
私も東北は幾つか計画してますよ
基本的に事前計画はオープンにしないので、行く時はコッソリと教えますね
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