光岳・聖岳・赤石岳 〜雨にも負けず〜
- GPS
- 50:04
- 距離
- 59.2km
- 登り
- 6,245m
- 下り
- 6,000m
コースタイム
- 山行
- 8:52
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 9:49
- 山行
- 9:30
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 10:20
- 山行
- 4:48
- 休憩
- 0:04
- 合計
- 4:52
- 山行
- 8:51
- 休憩
- 0:29
- 合計
- 9:20
- 山行
- 7:23
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 8:04
天候 | 8/13(日) 曇り→雨 8/14(月) 曇り 8/15(火) 霧→雨 8/16(水) 曇り→雨 8/17(木) 小雨→晴れ 8/18(金) 曇り(下山後に雨) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
無料 トイレ…あり 水場…近くにあり ◆特殊東海フォレストの送迎バス 臨時駐車場から椹島・二軒小屋まで乗る場合、乗車時に3,000円支払う。3,000円の領収書は小屋宿泊料金となる。二軒小屋まで乗る場合、二軒小屋の食事付宿泊またはドミトリールーム宿泊予約が必要。 椹島から乗る場合、特殊東海フォレスト管理小屋に宿泊した領収書が必要。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆畑薙第一ダム臨時駐車場→畑薙大吊橋→茶臼小屋 畑薙大吊橋までの林道歩きが長い。 ダム湖に架かる畑薙大吊橋の足場は狭いので転落に注意。 ヤレヤレ峠手前に登山道崩壊箇所あり。 ヤレヤレ峠から横窪沢小屋まで、定員5名の吊橋が複数あり。 横窪沢小屋では冷たい麦茶をいただいた。水場あり。 ◆茶臼小屋(テント泊) テント場は点在している。光岳を往復する登山者が多いらしく、混雑して張れない場合もある。 水場あり。 ◆茶臼小屋⇔光岳(光石) 茶臼岳、希望峰、易老岳のアップダウンあり。往復は長時間掛かるのでシャリバテに注意。静高平に水場あり。 光岳の頂上は樹林帯なので展望はないが、光小屋、展望台、光石からは展望あり。 ◆茶臼小屋→上河内岳→聖平小屋 上河内岳周辺にお花畑が広がる。上河内岳は縦走路から外れている。 南岳西側は崩れ落ちているので転落に注意。 ◆聖平小屋(テント泊) フラットなテント場で幕営しやすい。 乾燥室はないらしい。 水場あり。 ◆聖平小屋→聖岳→兎岳→小兎岳→中盛丸山→百間洞山の家 聖岳ー兎岳間は滑りやすい岩に注意だが、地図上の危険マークほど危険ではない。 兎岳の斜面に咲く花々は見事。 ◆百間洞山の家(小屋泊) テント場は小屋から離れている(受付時に番号指定のようだ)。 夕食は有名な『とんかつ』。 乾燥室はないが、薪ストーブ周辺で濡れたものを乾かせる。 水場あり。 ◆百間洞山の家→赤石岳→赤石小屋 百間平は晴れていれば良い雰囲気を味わえたと思う。 赤石岳への登りはガラ場。浮石はあまりない。 赤石岳から富士見平までの途中に水場あり。 ◆赤石小屋(テント泊) テント場は20張ほどの広さ。少し傾斜あり。 水は小屋前のタンクからいただく。 ◆赤石小屋→椹島 樹林帯なので展望はほとんどなし。キノコが多い。 |
その他周辺情報 | ◆温泉 … 赤石温泉 白樺荘 510円/人 とろみのある泉質 |
写真
装備
個人装備 |
防寒着
雨具
ゲイター
着替え
予備靴ひも
サンダル
ザックカバー
行動食
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
計画書
ヘッドランプ
予備電池
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
テントマット
シェラフ
シェラフカバー
|
---|---|
共同装備 |
調理用食材
調味料
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ポール
テント
調理器具
三脚
|
備考 | ◆持っていけばよかったもの ・カメラの防水カバー(カメラの出し入れに時間が掛かった) ・予備の靴下2足(連日の雨で靴が浸水した) ◆不要だったもの ・予備のガス缶(1本で4日使えた) |
感想
◆8/13
これまでバスから眺めるだけだった畑薙大吊橋を慎重に渡り、憧れのヤレヤレ峠でヤレヤレし、定員5名の頼りない吊橋をいくつも渡り、辿り着いた横窪沢小屋。小屋番さんからの麦茶が嬉しかった。休憩中に雨が降り出し、レインウェアを着て茶臼小屋を目指すも、25kgのザックが重くてつらい。それよりつらいのは、機材込み4kgのカメラが使えないこと。ただの重りになってしまった。
茶臼小屋に到着してテントを張れる場所を探すも狭い場所しかなくて困っていたところ、親切な方が広い場所を譲ってくれた。人にも自然にも優しい人間でありたいと思った。
◆8/14
霧に覆われた茶臼小屋を出発し、目指すは南アルプス最南端の日本百名山である光岳。霧の晴れた茶臼岳の頂からは南に光岳と、北に上河内岳と聖岳が見える。樹林帯の中、仁田池、希望峰、易老岳を越える。天気が不安なので仁田岳とイザルガ岳は見送り。なかなか訪れることのできない山域なので残念ではあるが、先々を考えれば仕方のない選択だ。
9時46分、日本百名山83座目となる光岳に登頂。聞いていた通り展望のない山頂だ。そこから先にある光石は、なぜここに?と問いたくなるほど周囲と異質な白い石の塊だ。雲に覆われて周囲の山々は見えないが、ここに来ないと光岳に登ったとは言えない気がした。
茶臼小屋に戻る途中でへばってしまいペースダウン。 それでも雨に降られなかったのは運が良かった。
◆8/15
楽しみにしていた上河内岳は雨に降られてガッカリだった。それでもライチョウの親子には癒された。ライチョウの雛はだいぶ大きく成長しているものの、尻尾が短く、例えるならレモンを斜めに傾けたような格好だ。絶滅危惧種であるライチョウは守って然るべきものだ。
上河内岳から聖岳小屋まで、ずっと本降りの雨。雨中の幕営は大変だ。こんな天気だと気が滅入るものだが、近くのテントからは学生たちの楽しそうな声が聞こえる。仲間同士の登山は楽しそうで羨ましい…とは思わない私は社交性が欠如しているのだろうか。
◆8/16
朝、雨は止んでいる。聖岳登頂まで降らないでほしいと思っていたが、やはり南アルプスは我々に優しくない。小聖岳あたりから空から大粒の涙が落ちてきた。
本降りの中、7時18分、日本百名山84座目となる聖岳に登頂。奥聖岳は向かっても何も見えそうにないのでパスし、名前とは異なり可愛くない岩壁の兎岳、決して小さくない小兎岳、絶望の壁の如く立ちはだかる中盛丸山を粛々と登って百間洞へ。靴の中は水浸しとなり、脱いだ靴下は異臭を放っていた。
百間洞山の家での楽しみは夕食のトンカツだ。テント泊で夕食だけ注文する予定だったが、連日の雨で様々な被害が出ているので小屋泊に変更。トンカツはとても美味しかった。
◆8/17
飯田市の天気予報は曇りのち晴れだが小雨が降っている。湿った靴に足を入れて、百間洞から赤石岳を目指す。百間平あたりでも雨は止まずに気が滅入るも、突然のオコジョ襲来に笑顔が溢れた。
赤石岳のガラ場に差し掛かると上空の雨雲が去り、久しぶりの青空とご対面。その代償として、気温の上昇によりカメラのレンズ内が曇ってしまった。
10時5分、3度目の赤石岳登頂。荒川岳側から登った3年前と去年の山行ルートが光岳まで繋がった。雲が多く、聖岳や悪沢岳が見えなかったのは残念だ。
最新の天気予報を確認すると、明日は雷雨とのことだったので椹島に下山するルートに変更。本当は悪沢岳に登りたかったが仕方ない。赤石小屋にテントを張るのは初めてだが、幕営地は思ったより狭かった。
◆8/18
いよいよ最終日。樹林帯での木漏れ日が眩しい。展望はないので樹木などのマニュアル撮影練習としてのんびり下る。朝日に染まる樹皮、銀色に輝く蜘蛛の巣が美しい。稜線は晴れているのだろうか。有料天気予報の解約を検討した。
コースタイム3時間半のところを4時間掛けて椹島に下山。椹島ロッジに着いた途端に雨が降ってきて雷鳴も聞こえる。どうやら有料天気予報の解約はしないで済みそうだ。
雨が降り続いた厳しい6日間の山行となったが、下山すると短く感じ、次に登る山の検討をしているから不思議だ。来週こそは晴れてほしい。
6日間の山行中、5日が雨。楽しみにしていた景色は真っ白で見えず、雨風に吹かれての山行はつらい。
寒いしキツイし重かった!!
つらかった!
でも、また行きたいです。
反省点も多かったけど、山力はだいぶ上がったと思います。
次に活かしたいです。
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