不帰の嶮に挑む！ 白馬岳〜杓子岳〜鑓ヶ岳〜唐松岳
nikitabanana
- GPS
- 32:00
- 距離
- 20.5km
- 登り
- 2,704m
- 下り
- 2,106m
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- 山行
- 8:30
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 9:50
- 山行
- 7:40
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 9:00
| 天候 | 23日 曇り時々霧雨 ・ 24日 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2017年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
タクシー 自家用車
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
大雪渓は落石注意！ 雪渓を転がる石や岩は大きなモノでも無音です。常に上方を警戒の事。 天狗の大下りはガレ・ザレで足場が悪いので落石を起こさないように、自身も滑落しないよう。 不帰の嶮エリアは、全般に滑落注意！気を緩めず、緊張を持って。特に�喫�から�曲�北への登り。 |
| その他周辺情報 | 猿倉から八方方面に向かう中間位に天然水素温泉『おびなたの湯』。 ここは混雑しておらずのんびりゆったり出来ました。穴場かも？ |
写真
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中央：�曲�南峰 右：�曲�北峰 右端：不帰キレット
とてもいい湯！ゆったりのんびりで、これは穴場です。
装備
| 個人装備 |
補助ロープ10ｍ
|
|---|
感想
【プロローグ】
不帰の劍・不帰キレット。足を踏み入れるものを拒み、絶対に帰る事が出来無い‥。強烈なインパクトのその名称! どんな場所か一度は見てみたい。と思い、昨年計画を立てたのですが予定日が台風に重なり、敢え無く中止。せめてその姿でも拝もうと4月に唐松岳へ上がり、その険しい岩陵を見て益々、登ってみたい！と思い、今回の実現になりました。
【1日目】
仕事を終え三時間くるまを走らせ 猿倉荘の駐車場に到着。
それから車中で仮眠を取って、4:30登山開始！
暫く歩いて白馬岳尻山荘に着く頃に夜が明け、初めての大雪渓。
大雪渓も上部、岩室跡に差し掛かる頃ガスは霧雨に変わり先程まで見えていた景色も完全に見えなくなりました。でもこのガスが抜けたら！と、自分を励ましさらに高度を上げ、白馬山荘にザックをデポし白馬岳山頂！周りの景色は何も見えません（涙）
白馬山荘でザックを回収する際に、今回同じコースを歩く予定の山形からみえたスーさんに出会いました。スーさんは白馬岳登頂が未だだったので、天狗山荘のテン場で待ってるからと、伝え杓子岳を目指し縦走路を進みました。
杓子岳に至る登山道はガレガレでとても体力を消耗しました。なんだかガレた石塊がサーモンみたいな色で、無数にあるシャケの切り身の上を歩いているみたいでした。この山はかなり劣化が進んでいるようで、東側はエグレ落ちて雪庇のようになっています。踏み抜いたらと思うとゾッとしました。（杓子岳山頂を登らず巻道もあります。）
この先縦走路は、白馬鑓ヶ岳へと続きます。相変わらずのガスや霧雨の中で気温も上がらず、風で耳が痛い程でした。白馬鑓ヶ岳の山頂を過ぎ、暫く進むと鑓温泉の分岐が出て来ました。途中、同じ方向へ行かれる方の殆どが鑓温泉へ行かれるとの事。天候も優れず寒さもあり『いっそ、温泉で温まりたい！』との思いがよぎりました。が、初志貫徹！憧れと畏敬のエリア『不帰の嶮』が、待っているのだ。と、脚を先に進めます。（でも、いつか鑓温泉や、高天原・阿曽原などの温泉メインでの山行もいいなぁと思いました）
鑓温泉分岐を過ぎると割と直ぐに天狗山荘に到着しました。昨シーズン、屋舎が一部倒壊し、今年の営業はお休みで、テン場は自己責任で使用させて頂きます
。トイレはcloseでしたが、水場は山荘脇に有る雪渓から雪溶け水をパイプで引いてきてありました。一応、煮沸後使用
した方がよいみたいです。
テント設営直後、白馬岳山荘で出会った山形のスーさんが到着し、明日の出発時間を擦り合わせ、早目の夕食を摂り早々に就寝。
【2日目】
朝3時に目覚め外を見てみると何と、奇跡は起きた！夜空に輝く星✨これは期待出来そう。
それから、朝飯を食べ撤収。
5時に山形のスーさんと唐松岳に向けて出発！東の空に夜明け前のオレンジ色のラインが現れ、雲海の上に雨飾山・妙高山・戸隠山などの山頂が浮んで、幻想的でした。
西には立山や剱岳が舞台袖で出番を待つ千両役者のように闇に佇んでいるのが
見えました。
5:30ご来光。天狗の頭に到着。天狗の大下りから先を見ると、険しい岩陵帯。いよいよ憧れて焦がれて一年待った不帰キレット・不帰の嶮。果たして自分は無事に帰還出来るのだろうか？期待と不安が交錯します。
天狗の大下りはザレ・ガレで、一歩踏み出すと足元がズズズ‥と崩れ、落石を作ってしまいそうで、それにバランスを崩し滑落の危険性も大きいと感じました。
最低コルから�喫�までは、特に問題無し。次の�曲�北峰（�曲�は北と南2つ有ります）が、このルートの核心部。目前のそそり立つ岩陵を見上げる、果たしてこれを攻略出来るのだろうか？不帰‥今まで幾多の命を飲み込んで来たであろうこの巨大な岩塊。少しのミスが命取り！気を引き締め確実に慎重に登ります。�曲�北峰に到着するとかなりの達成感が有ります。その先南峰を経て�景�（プレートとか有りませんので分からず通過しました。）そして唐松岳までは気持ちの良い稜線歩きです。唐松岳山頂には沢山の人がみえました。ここから見る五竜岳は凄い存在感です。
今回の不帰の嶮難易度
奥穂高〜西穂高が10としたら、
大キレットが8
剱岳別山尾根が7として、
その次の6くらいでしょうか。
涸沢岳〜北穂高のルートや妙義山のレベルでした。
でも、名前の怖さもあり、絶景ポイントが沢山のあり大変楽しいルートでした。
（これはあくまでもニキータの主観です）
最高の景色の中、このエリアを歩けた事はとても幸せでした。
山形のスーさんお疲れ様でした。あなたと一緒でとても楽しい登山になりました。
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