雪シーズン初戦 美濃戸口から阿弥陀岳を日帰り周回
- GPS
- 08:04
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 1,370m
- 下り
- 1,361m
コースタイム
- 山行
- 6:29
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 8:04
天候 | 申し分のない快晴とクリアな眺望 そして心地よい微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
スタッドレスタイヤ必須(念のためチェーン携行しましょう) |
コース状況/ 危険箇所等 |
※この周回を考えるのであれば、今回とは逆回りの方が危険度は少ないと思います(阿弥陀岳からの下りの難易度から) ●美濃戸口〜御小屋山 美濃戸口の別荘地での道迷いに気をつけてください(要所要所には看板あり) 別荘地内から先は樹林帯を御小屋尾根の稜線に向けて徐々に登っていきます。 稜線に出たところが舟山十字路からのルートとの合流点、御小屋山はそこからすぐですが、尾根の途中というだけで展望はありません。 今回は雪のつきはじめで凍結箇所もなく、ツボ足でも全然問題なしでした。 ●御小屋山〜不動清水 だらだらと長くてアップダウンの少ない樹林帯の尾根道です。 歩きやすいルートということもありますが、地図のコースタイムほどはかからずに気づいたら不動清水の看板が出てきます。 今回はチェーンスパイクを装着。 ●不動清水〜阿弥陀岳 ここまでのだらだら尾根からいきなり急登に変わります。 まだ雪の付きはじめで積雪もそれほどでもありませんでしたが、今後積雪が増えてくると樹林帯の急登はラッセル覚悟になると思います(2年前はこれで時間切れ敗退)。 森林限界を超えると、眼前に聳える巨大な阿弥陀岳に向けて最後の急騰です。 風の通る部分は岩が露出していて、アイゼンを引っ掛けてしまったり、歯を滑らせたりしないように慎重に足の置き場、ルート選定が必要です。 ここは12爪アイゼン&ピッケル必須な箇所です。 ●阿弥陀岳山頂部 御小屋尾根の急登をクリアすると山頂部の西の肩に着きます。そこから山頂までは痩せた頂上稜線を10分弱進みます。山頂は360度の大展望で目の前に八ツの盟主・赤岳がカッコイイです。また横岳も横に長い岩稜山塊でその名の通りだと実感できる眺めです。 ●阿弥陀岳〜行者小屋 阿弥陀山頂からちょっと下ったところから先、少ない雪しかいない岩稜急斜面のクライムダウンが今回の一番の核心部でした。幸いクサリが出ていたので、それを左手に、右手のピッケルを雪に刺し込んで、アイゼンの前爪を蹴り込みながら慎重に下りました。中岳のコルからは夏道と違う中岳沢の踏み跡で行者小屋まで下りました。 ●行者小屋〜美濃戸 行者小屋からはしっかり締まった踏み跡ルートで快適に歩けます。 美濃戸へ出るルート後半は雪もまばらになり、凍結箇所も所々に出てきて、ツボ足の場合は慎重に歩かないと危険な箇所もありました。 チェーンスパイクがあれば安心して歩けるので、装着をおすすめします。 |
その他周辺情報 | ●ホテル八峯苑・鹿の湯(日帰り利用 大人600円) 富士見高原スキー場に隣接のホテルにある温泉で、広くて露天・サウナもあります。 休憩処も飲食処もあって、とても良い施設です。 http://happoen.jp/hotspa.html |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
ライター
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
カメラ
ポール
ヘルメット
|
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備考 | 2年前のことがあるのでワカンを持参しましたが、使う状況はまったく無しでした |
感想
本当は有休を利用した2泊3日で仲間と池山尾根ピストンで中央アルプス空木岳に行く予定だったんですが、肝心の2日目(16日)の悪天予報で無念の山行中止。
しかし金曜日は快晴予報とあっては、どこか日帰りでも山に行きたいし、今年は寒波で例年以上に雪の便りが全国各地から来ているとあっては、なんとか雪山には行きたいなと候補を探していると、出てきましたよ、2年前に想定外のラッセルをしいられて時間切れ途中敗退した御小屋尾根からの阿弥陀岳、日帰りでもある程度ガッツリ雪山を楽しめそうだし、リベンジも果たせそう。
ちなみに時間切れ敗退した時の記録はコチラ↓
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-575445.html
先回敗退もあるし、雪山シーズン初戦なので、いろいろな装備慣れも必要なので、
12爪アイゼン&ピッケル&わかん、それにストックやチェーンスパイクも準備し、念のためのヘルメットまでそろえ、何とか阿弥陀までは行きたいなと準備を整えました。
幸い、空木岳計画のリーダーで当会随一の剛力なjaianさんも参加するということで、これは勇気千倍。まあ、そうはいっても美濃戸口から御小屋尾根で阿弥陀岳ピストンは夏道コースタイムでも9時間20分! しかも今は日が一番短い時期、無理して日没後の暗い雪道を下るのはあまりに危険すぎるので、昼の12時半の想定位置で引き返し判断することにして、朝8時に美濃戸口をスタート。
スタートから雪はあるものの、天気は快晴で風も弱そう、順調に歩いて御小屋尾根に合流し、尾根をこれまた順調に進んで想定以上に早く不動清水の看板に到着。
ここからはいよいよ急登、前回はここでよくもラッセルがんばったものだなと思いつつ、今回は先行者の踏み跡が途切れずに続いていたので、順調に高度を上げて、11時半ごろに前回撤退地点に到達、これは阿弥陀岳山頂を充分に目指せる時間経過、そのまま最後の急登へ。森林限界を超えて風が強くなるかと思いきや、意外と微風程度。
風で雪が薄くアイゼンを岩稜に乗せて登るようないやらしい箇所もありましたが、12時過ぎに頂上部の一番手前の西の肩に到達、向うに富士山も見えるし、痩せた頂上稜線の先には摩利支天とその先に阿弥陀岳山頂。
撤退判断時間の12時半より早く無事に阿弥陀岳山頂へ到達。
ここに来るのは夏に一度来たことがあるだけ、おまけにその時はガスガスで何も見えなかったので、晴天クリアな展望、おまけに微風の最高なコンディションの山頂をノンビリ満喫しました。四囲には目の前に大きく赤岳、それに続くまさに横長な横岳から硫黄岳・天狗岳から北八ヶ岳の峰々、その向こうには浅間山や頚城山塊、さらに谷川方面の白い峰々までも見渡せます。さらに長大な白い屏風のような北アルプスが大きく展開し、独立して見える乗鞍、御嶽、そして中央アルプス、三ツ頭・権現・ギボシ・編笠の八ヶ岳南端の峰々の向こうに大きく3つ聳えてる北岳・甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳、そして富士山。
山頂で至福の一服を楽しむjaianさんと一緒にその最高の眺めを堪能しました↓
当初は山頂に届かない可能性もあったのでピストンを予定してましたが、無事に登頂達成したことだし、折り返すのではなく行者小屋に下りての周回に変更。
しかし、この阿弥陀岳からの下りがけっこう厳しく、特に岩稜が露出しているクサリ場の急下降部分は雪も薄くて、クサリと薄い雪に刺し込んだピッケルを頼りにアイゼン前爪をしっかり刺し込みながらの慎重なクライムダウンとなりました。
阿弥陀岳から中岳沢を下って行者小屋まで下りて、晴天無風でのどかな小屋前で無事登頂のお祝いの一杯を楽しみ、そして南沢コースをシャカシャカと順調に歩いて日没前に無事に美濃戸口へ戻れました。
わざわざ背負っていったワカンを使うことはありませんでしたが、シーズン初戦からしっかりアイゼン&ピッケルを使えて、おまけに最高の風景を堪能出来、そして2年前のリベンジも達成できました。
それにしても平日のお山は静かで良いわ。おまけに帰りに寄った温泉も空いててよかったし、帰りの中央高速も快調そのもので帰れましたよ。
kazさん、jaianさんこんばんは。
最高の冬山スタートが切れましたね。冬なのにコースタイムより早いし、頼もしい仲間がいて良かった!今回、空木は流れてしまいましたが、来年は冬山ガッツリご一緒させてください。
それにしても素晴らしい景色だー♪
YAMAさん、いつもコメントありがとうございます(^^)
雪山シーズン初戦からこんなサイコーな山行が出来て、大ラッキーでしたよ。
今シーズンもまた雪山を堪能しましょうね(^○^)
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