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Yamareco

記録ID: 135518
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

念願の前穂・北尾根(下り)

1994年10月08日(土) 〜 1994年10月09日(日)
 - 拍手
GPS
31:55
距離
24.1km
登り
1,921m
下り
1,856m

コースタイム

■1日目(上高地ー横尾ー涸沢ー穂高岳山荘)
当初予定は西穂経由、穂高岳山荘

4:00 起床
4:57 出発(自家用車)
5:55 沢渡大橋で渋滞
6:05 やっと村営駐車場へ
7:00 3台目のバスにやっとこさ乗れた(空いてるとき、沢渡〜バスターミナルまで30分)
7:55 カッパ橋通過(2時間遅れのため、予定変更、涸沢経由に)
8:35 明神館通過
9:15 徳沢
10:10 横尾
11:15 本村橋
13:05 涸沢ヒュッテ(13:20発)
13:28 涸沢小屋(13:40発)ソフトクリームに誘惑された
14:35 ザイテングラード取り付き
15:40 穂高岳山荘着
18:30 夕食
19:55 2つ目の女性部屋「焼岳」消灯
21:00 穂高岳山荘消灯(とっくに夢の中)

■2日目(穂高岳山荘ー奥穂ー前穂ー北尾根ー屏風のコルー徳沢ー上高地)

5:00 起床
5:15 朝食の行列
5:30 朝食
6:00 出発
6:35 奥穂高岳(6:45発)
7:25 喜美子平(7:30発)
8:05 前穂高岳(8:30発)
9:05 3・4のコル
9:20 4峰(9:30発)
10:10 5峰(10:20発)
10:35 5・6のコル(10:40発)
10:50 6峰(11:05発)
11:35 7峰(11:50発)
12:10 8峰(12:25発)なだらかな二重稜線
12:50 パノラマコース合流(前穂より4時間20分)
13:00 屏風のコル(13:30発)昔の合流点はここだったハズ
15:00 新村橋
15:10 徳沢(15:20発)
16:05 明神(16:10発)牛乳を買って飲む
16:50 河童橋(沢渡行きバスの行列最後尾がここまで)
19:10 バス乗車(2時間20分待ち)
19:50 沢渡着
20:00 発
20:55 帰宅



天候 1日目:曇りのち晴れ
2日目:曇りのち晴れ(夜は小雨)
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
上高地は通年マイカー規制です(でも、94年はどうだったっけ?)
沢渡の駐車料金2泊3日で2000円、バス往復2000円(94年)。
この頃はまだ、観光バス規制がなく、秋の連休ともなると、駐車場からあふれた観光バスが、県道の一車線をふさいで大正池まで続き、片道交互通行に。
さらに10月の3連休は、高山の祭りと重なって、本線(国道)も大混雑。
バス待ちの行列には覚悟がいりました。
コース状況/
危険箇所等
槍の北鎌尾根は登りだったせいか、そんなでもなかったが、
前穂の北尾根の下りはハードだった・・・
道は、北鎌尾根の方がわかりにくかったと思う。

山では登り優先。
特に三峰のチムニー(煙突みたいに溝が走るルート)は、ザイル組んで登る何組ものパーティに占拠され、下れない。しかも、3・4のコルには、登りの順番待ちが。しかし、これ以外の下りはとても危険。登りの隙を狙って、地道にチムニーを降りた方がいい(危うく落ちるところでした)。
8:50 上高地バスターミナル

1994年10月の3連休はどこも大混雑
駐車場のトイレも
バスの切符売り場も
バスに乗るにも
行列! 行列! 行列!
バスターミナルに着いた時点で予定の2時間遅れ。西穂経由をあきらめ、涸沢経由とする。
登山届けもそれで出す。
8:50 上高地バスターミナル

1994年10月の3連休はどこも大混雑
駐車場のトイレも
バスの切符売り場も
バスに乗るにも
行列! 行列! 行列!
バスターミナルに着いた時点で予定の2時間遅れ。西穂経由をあきらめ、涸沢経由とする。
登山届けもそれで出す。
7:35 明神館通過
明神少し手前の沢にて
猿を3頭見た。当時はまだ珍しかった。
9:15 徳沢
1
7:35 明神館通過
明神少し手前の沢にて
猿を3頭見た。当時はまだ珍しかった。
9:15 徳沢
10:10 横尾(水の補給&トイレ)
肉まんを食べる
父のニッカボッカはウールなのでチクチクする


1
10:10 横尾(水の補給&トイレ)
肉まんを食べる
父のニッカボッカはウールなのでチクチクする


はるかに前穂(3090.2m)を望む
明日はあの尾根を下ると思えば
武者震いが。
はるかに前穂(3090.2m)を望む
明日はあの尾根を下ると思えば
武者震いが。
北穂(3106m)が見えてきた
北穂(3106m)が見えてきた
グミの実が赤い
(オオカメノキ? ヤマグミ?)
グミの実が赤い
(オオカメノキ? ヤマグミ?)
逆光に浮かぶ屏風の岩壁
逆光に浮かぶ屏風の岩壁
北穂の山頂に白い煙

北穂高小屋のゴミを焼く煙らしい
1
北穂の山頂に白い煙

北穂高小屋のゴミを焼く煙らしい
11:15〜25 本村橋

ここもわんわんの人出
1
11:15〜25 本村橋

ここもわんわんの人出
登山道を一列に登っていく登山者
本村橋からは追い越しもきかぬ一本道
先頭になったら早くどくのがコツ
12:05〜15 一休み
登山道を一列に登っていく登山者
本村橋からは追い越しもきかぬ一本道
先頭になったら早くどくのがコツ
12:05〜15 一休み
12:05〜15 一本
吊尾根、奥穂、穂高岳山荘を望む
1
12:05〜15 一本
吊尾根、奥穂、穂高岳山荘を望む
屏風の頭だろうか、振り仰いで撮る
何が映りこんだのだろうか、白い光
屏風の頭だろうか、振り仰いで撮る
何が映りこんだのだろうか、白い光
12:30〜45
ガス欠による昼休み
涸沢ヒュッテまで休むつもりはなかったが、ガス欠で足が上がらない
岩陰でシャリシャリ食べたリンゴのおいしかったこと(ヨダレ)
1
12:30〜45
ガス欠による昼休み
涸沢ヒュッテまで休むつもりはなかったが、ガス欠で足が上がらない
岩陰でシャリシャリ食べたリンゴのおいしかったこと(ヨダレ)
13:05〜20 涸沢ヒュッテ
指差すところに穂高岳山荘あり

ここでへばってもいいと思ったが、
宿は殺人的に混むのが確実だった
自分を励ましつつ進む
1
13:05〜20 涸沢ヒュッテ
指差すところに穂高岳山荘あり

ここでへばってもいいと思ったが、
宿は殺人的に混むのが確実だった
自分を励ましつつ進む
13:28〜40 涸沢小屋
誘惑に負けてソフトクリーム(五百円)を食べる
宿泊者の荷物はテラスのブルーシートに
小屋の中には人間しか入れないそうだ
1
13:28〜40 涸沢小屋
誘惑に負けてソフトクリーム(五百円)を食べる
宿泊者の荷物はテラスのブルーシートに
小屋の中には人間しか入れないそうだ
14:35〜50 ザイテングラード取り付き
ここまでの間に一本入れたかったが、必死でここを目指す
見えている分、すぐそこのようで始末が悪い
山荘まで780mの標示
1
14:35〜50 ザイテングラード取り付き
ここまでの間に一本入れたかったが、必死でここを目指す
見えている分、すぐそこのようで始末が悪い
山荘まで780mの標示
15:40 穂高岳山荘着
喜び一杯、カーンとひとつ、鐘を鳴らした

これは部屋で着替えた後、到着直後にはあらず
1
15:40 穂高岳山荘着
喜び一杯、カーンとひとつ、鐘を鳴らした

これは部屋で着替えた後、到着直後にはあらず
穂高岳山荘「焼岳」の窓から
白出沢からわく雲の向こう
白山が見えるはず
穂高岳山荘「焼岳」の窓から
白出沢からわく雲の向こう
白山が見えるはず
夕暮れ
雲海の中に笠ヶ岳
あそこに立ったのが2年も前とは。
(白出沢〜奥穂〜北穂・泊〜槍〜双六・泊〜笠〜新穂高)
夜になると、肩にある小屋の灯が見えた
夕暮れ
雲海の中に笠ヶ岳
あそこに立ったのが2年も前とは。
(白出沢〜奥穂〜北穂・泊〜槍〜双六・泊〜笠〜新穂高)
夜になると、肩にある小屋の灯が見えた
細い三日月が奥穂の岩壁の横、
薄い雲を透かして見えていた

「焼岳」は2つめの女性専用の部屋で、私はその一人目だった。
細い三日月が奥穂の岩壁の横、
薄い雲を透かして見えていた

「焼岳」は2つめの女性専用の部屋で、私はその一人目だった。
「焼岳」二人目の高年の女性も単独行。
ワインをご馳走になり、きれいだ、きれいだと
二人、子供のようにはしゃいで夕焼けを見ていた
夕食(18:30)もご一緒する
「焼岳」二人目の高年の女性も単独行。
ワインをご馳走になり、きれいだ、きれいだと
二人、子供のようにはしゃいで夕焼けを見ていた
夕食(18:30)もご一緒する
19:45 「焼岳」消灯
結局6畳の部屋を女性四人で占領。
21:00 穂高岳山荘消灯 とっくに夢の中

19:45 「焼岳」消灯
結局6畳の部屋を女性四人で占領。
21:00 穂高岳山荘消灯 とっくに夢の中

■2日目
6:00穂高岳山荘発
前穂(頭の右側)と北尾根(左側に続く)を背に。
雲が厚く、少し心配
■2日目
6:00穂高岳山荘発
前穂(頭の右側)と北尾根(左側に続く)を背に。
雲が厚く、少し心配
三峰と四峰の大くだり
本当に行けるんだろうか、
不安になる
三峰と四峰の大くだり
本当に行けるんだろうか、
不安になる
6:35〜45 奥穂高岳山頂+2mより
ジャンダルムを望む
こちらから登りたかった
1
6:35〜45 奥穂高岳山頂+2mより
ジャンダルムを望む
こちらから登りたかった
上高地を見下ろす
8月に行った霞沢岳がとても低く感じる
(この時は、すれ違った人三人、行き会った猿の群れ、三群れ)
大正池には霧

7:25〜30 喜美子平
1
上高地を見下ろす
8月に行った霞沢岳がとても低く感じる
(この時は、すれ違った人三人、行き会った猿の群れ、三群れ)
大正池には霧

7:25〜30 喜美子平
8:05〜30 前穂高岳山頂
晴れ始めた(喜)
1
8:05〜30 前穂高岳山頂
晴れ始めた(喜)
奥穂〜涸沢岳の間に、穂高岳山荘の赤い屋根
1
奥穂〜涸沢岳の間に、穂高岳山荘の赤い屋根
奥穂〜涸沢岳〜北穂 そして槍
1
奥穂〜涸沢岳〜北穂 そして槍
槍と北アルプス北部を望む
槍と北アルプス北部を望む
常念と蝶ヶ岳
小屋も見えていたのだが
蝶槍は確かに尖ってそれらしく見える
常念と蝶ヶ岳
小屋も見えていたのだが
蝶槍は確かに尖ってそれらしく見える
憧れの奥又白池と徳沢を見下ろす
北尾根の次はあそこと思い定めて、早17年
膝をいため、腰をいため、96歳と82歳の介護が始まり・・・
3
憧れの奥又白池と徳沢を見下ろす
北尾根の次はあそこと思い定めて、早17年
膝をいため、腰をいため、96歳と82歳の介護が始まり・・・
9:20〜30 四峰
三、四のコルを見下ろす
前穂から三峰までは問題なかった。
三峰の下りが大変だった
9:20〜30 四峰
三、四のコルを見下ろす
前穂から三峰までは問題なかった。
三峰の下りが大変だった
9:20〜30 四峰
三峰を振り返る
9:05には三、四のコル
9:20〜30 四峰
三峰を振り返る
9:05には三、四のコル
右下、赤い×印のところであやうく落ちるところだった。
コルで見守っていた人たちから悲鳴が。
・・・見てたのね・・・
3
右下、赤い×印のところであやうく落ちるところだった。
コルで見守っていた人たちから悲鳴が。
・・・見てたのね・・・
10:10〜20 五峰
先行するパーティに追いついた
1
10:10〜20 五峰
先行するパーティに追いついた
五峰から振り返る四峰

私もノーヘルだが、帽子すらかぶらない男性とすれ違う
1
五峰から振り返る四峰

私もノーヘルだが、帽子すらかぶらない男性とすれ違う
五峰から見る奥穂
1
五峰から見る奥穂
10:35〜40 五、六のコル
ここを過ぎれば楽になると思ってたが、甘かった
ここまではすれ違う人もいた
ここからは先行する例のパーティのみ
1
10:35〜40 五、六のコル
ここを過ぎれば楽になると思ってたが、甘かった
ここまではすれ違う人もいた
ここからは先行する例のパーティのみ
10:50〜11:05 六峰
ここで上着を脱ぐ
10月の山は寒い

オコジョのいた岩
六と七の間の小さなピークで一息入れてたら、
目の前の岩にオコジョが現れ、消えた。
これは消えてからの岩。つまり、オコジョはいない。

しばらく、カサコソ、小さな音がしていた
10:50〜11:05 六峰
ここで上着を脱ぐ
10月の山は寒い

オコジョのいた岩
六と七の間の小さなピークで一息入れてたら、
目の前の岩にオコジョが現れ、消えた。
これは消えてからの岩。つまり、オコジョはいない。

しばらく、カサコソ、小さな音がしていた
11:35〜50 七峰
六峰を振り返る

この下りはなかなか怖かった
四の下りより怖い
三の次か
11:35〜50 七峰
六峰を振り返る

この下りはなかなか怖かった
四の下りより怖い
三の次か
11:35〜50 七峰
慶応尾根、八峰・屏風の頭(2565.4m)、常念(2857m)
黄色の山頂に先行するパーティを見る
少しずつ差を開けられる
ようやく斜面が楽に・・・ならなかった
11:35〜50 七峰
慶応尾根、八峰・屏風の頭(2565.4m)、常念(2857m)
黄色の山頂に先行するパーティを見る
少しずつ差を開けられる
ようやく斜面が楽に・・・ならなかった
12:10〜25 八峰

木の間より、槍を望む
12:10〜25 八峰

木の間より、槍を望む
旋回を繰り返すヘリコプター(ガレ場に重なる)
左隅には、涸沢小屋の赤い屋根
きっと涸沢のテント村取材だろう
旋回を繰り返すヘリコプター(ガレ場に重なる)
左隅には、涸沢小屋の赤い屋根
きっと涸沢のテント村取材だろう
八峰の山頂はなだらかな二重稜線になっていた
八峰の山頂はなだらかな二重稜線になっていた
八峰より、北尾根を振り返る

六峰、七峰から振り返る北尾根と見比べると
なかなかに興味深い
2
八峰より、北尾根を振り返る

六峰、七峰から振り返る北尾根と見比べると
なかなかに興味深い
八峰より涸沢岳、ザイテングラード

ふもとの赤い屋根は涸沢小屋
2
八峰より涸沢岳、ザイテングラード

ふもとの赤い屋根は涸沢小屋
八峰より北穂

ふもとの赤い屋根は涸沢小屋
八峰より北穂

ふもとの赤い屋根は涸沢小屋
12:50 ついに、パノラマコースに合流

前穂発8:30 4時間20分、
ついにやってのけた(喜)
2
12:50 ついに、パノラマコースに合流

前穂発8:30 4時間20分、
ついにやってのけた(喜)
北尾根のダケカンバ

この木の下で絵を描く人
安野光雅に似たきれいな色使い
北尾根のダケカンバ

この木の下で絵を描く人
安野光雅に似たきれいな色使い
13:00〜13:30 屏風のコル

昔(1986年)はここがパノラマコースの合流点だったはず・・・
13:00〜13:30 屏風のコル

昔(1986年)はここがパノラマコースの合流点だったはず・・・
1986年の真似
屏風の頭に足を延ばして、涸沢に泊まろうか、と思ったが、昨夜の涸沢の小屋は1畳に4人だったと話す声を聞いて、何の未練もなく止め。
パノラマコースを徳沢へ下る
2
1986年の真似
屏風の頭に足を延ばして、涸沢に泊まろうか、と思ったが、昨夜の涸沢の小屋は1畳に4人だったと話す声を聞いて、何の未練もなく止め。
パノラマコースを徳沢へ下る
穂高岳山荘で見かけた外国人青年を含む学生風パーティが涸沢側より来る。
下り始めてから、私が先行。
後は追いつかれることも無し。
この下りを飛ばして、飛ばしまくった。
穂高岳山荘で見かけた外国人青年を含む学生風パーティが涸沢側より来る。
下り始めてから、私が先行。
後は追いつかれることも無し。
この下りを飛ばして、飛ばしまくった。
慶応尾根の標識

ここをたどれば八峰に戻る
慶応尾根の標識

ここをたどれば八峰に戻る
(たぶん)奥又の出合い
北尾根を見上げる
あの稜線を歩き抜いたのだ

夏の水不足で例の沢に水は無し
76年の夏を偲んで合掌する
(たぶん)奥又の出合い
北尾根を見上げる
あの稜線を歩き抜いたのだ

夏の水不足で例の沢に水は無し
76年の夏を偲んで合掌する
たぶん慶応尾根
15:00 新村橋
新村橋から見下ろした梓川の清流
新村橋から見下ろした梓川の清流
15:10〜20 徳沢

鹿島槍、冷池山荘で購入したお気に入りのTシャツ。私が拾った最初の猫が死んだとき、これに包んで埋めてやった。
誇り高い黒猫は、薫り高いキンモクセイの根本に眠る。
1
15:10〜20 徳沢

鹿島槍、冷池山荘で購入したお気に入りのTシャツ。私が拾った最初の猫が死んだとき、これに包んで埋めてやった。
誇り高い黒猫は、薫り高いキンモクセイの根本に眠る。
徳沢の木々
梓川沿いの標識

帰りのバスが混むことは予想されたが、
一泊分の料金が浮くのなら。
行列が残っている間は、ベンチとかで休んで、シャワーを浴びたり、着替えたりしようと思っていたのだが。
梓川沿いの標識

帰りのバスが混むことは予想されたが、
一泊分の料金が浮くのなら。
行列が残っている間は、ベンチとかで休んで、シャワーを浴びたり、着替えたりしようと思っていたのだが。
梓川の川原に立つ三本の木の
上の稜線が六から七峰か、七から八峰か。
後者っぽいが、う〜ん。
梓川の川原に立つ三本の木の
上の稜線が六から七峰か、七から八峰か。
後者っぽいが、う〜ん。
前の写真とパノラマ

前穂のあたり
前の写真とパノラマ

前穂のあたり
ススキの灯る道

羽ばたくオシドリ
羽ばたくオシドリ
16:05〜10 明神館
牛乳(150円)を買って飲む
16:05〜10 明神館
牛乳(150円)を買って飲む
16:05〜10 明神館

16:50河童橋に着くと、沢渡行きバス待ちの行列は、河童橋を越えて、清水川の方へ続いていた。シャワーはあきらめ、素直に行列について、待つこと二時間二十分、それでも私の後ろにもまだまだ行列は伸びていったのだ。
夜には少し雨もぱらついた
1
16:05〜10 明神館

16:50河童橋に着くと、沢渡行きバス待ちの行列は、河童橋を越えて、清水川の方へ続いていた。シャワーはあきらめ、素直に行列について、待つこと二時間二十分、それでも私の後ろにもまだまだ行列は伸びていったのだ。
夜には少し雨もぱらついた
祭りの後

恒例の洗濯
高校山岳部時代の赤い山シャツ
(母に頭を下げて買ってもらった当時一万円)
父が使っていたニッカボッカ
1
祭りの後

恒例の洗濯
高校山岳部時代の赤い山シャツ
(母に頭を下げて買ってもらった当時一万円)
父が使っていたニッカボッカ

感想

ダケカンバの黄、ナナカマドの赤、ハイマツの緑が鮮やかなコントラストとなり、
穂高連峰から涸沢カールのふもとまで一斉に色づいたのは
二十年ぶりではないかという、見事な紅葉となった1994年10月。
北尾根に挑戦した。ノーヘル、ノーザイルの単独行。

1994年の記録を、2011年に。
まあ、17年も経っているのだから、顔が出てても他人でしょう。
ものすごく人が多かったので、撮ってくれる人も多かったのだ。

1992年に槍の北鎌尾根を登り、
次は北尾根と思い定めて2年後、
念願叶って、ゆくことができました。

三峰下りでは、いつのまにか涸沢側の岩場にはまり
三点確保だと動けない状況になっていた。
少し下の小さなとっかかりに足(確か左足)をかけるには、
両手を離すしかない。
思い切って手を離すと、何とか、左足がひっかかったものの、
軍手は半分脱げ、三、四のコルからは悲鳴が響いた。
そこから、左側、チムニー方面へ移動し、
渋滞のチムニーは横切るだけにして、さらに左側のガレ斜面へ。
急斜面に途方にくれたあの瞬間だけは死ぬまで忘れない。
三、四のコルまで下りて、来た道を見上げると
自分がどんなところを通ってきたのか、初めて気づいて体が震えた。

北尾根の後半、休憩時間が長くなったのは、ガス欠のせい。
食べないと動けなくなる、分かっていても、ショックで食べられないのだ。
長い登山歴の中で、それは後にも先にもこの北尾根だけ。
1ヶ月くらい、手を離したときの感覚がフラッシュバックしたけれど、
この年の5月に河原で三匹一度に拾ったネコの一匹が死んでしまい、
そのショックで消えた。
ブルートパーズの瞳の甘えん坊のシャム猫は紅梅の下に葬った。
その姉妹、雲間越しに見える月明かりほどの白い毛もない黒猫は、16年生きて今は彼岸桜の下に眠っている。
最後の一匹、トラ猫はやせ細りながらも、今も姉さん風を他の猫にふかしている。

あの時、上高地で2時間20分待ったバスも、
観光バス規制をしている2011年なら
そんなに待たなくなりました。

高校山岳部では、登山計画書を作り、
常に山行記録をとるのが当然。
おかげで、17年経っても、こんな記録が残ってます。
久しぶりに読むと、いろんなことを忘れてるなあと。
覚えていることのほうが少ないのに驚かされる。
それも生きてきた証なのでしょう。

両親に連れられ、パノラマコースを初めて登った1976年の夏。
職場の友人たち(初心者の女の子たち)を連れて涸沢日帰りに行った1986年の秋。
カモシカと出くわしたのは、いつだったか。

同じルートを何度歩いても、飽きることはありません。
でも、きっともう北尾根は、いけないだろうなあ。

奥又白池、読売新道、上の廊下・下の廊下・・・いつか行けるんだろうか。

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コメント

留守番の猫もタイヘン
飼い主が無謀だとね。
猫のためにも生きててよかったね。
2012/10/2 19:01
猫のために
生きて帰らないと、猫が飢え死にしちゃうからね。

この年に川原で拾った3匹の最後の一匹がチャーちゃん。
昨年(2011年)10月、3年介護した96歳の伯母と同じ日に逝きました。17歳半。ヤーちゃんと同じく、ヒガンザクラの下に眠っています。
2012/10/4 20:12
背筋が凍りました
yamamusume さん、初めまして。
atosukoshi と言います。

前穂の北尾根を八峰まで下降されたと言うことで、これは珍しい記録だな、と読ませて頂きました。
写真説明で「あやうく落ちるところだった」との説明に、『懸垂下降の途中で身体が振られたぐらいで大げさな』と思いながら読んでいたのですが、記録本文で「ノーザイル」ンン?と思い、「両手を離すしかない」のところでは、つい『やめろー』と叫んでしまいました。
読んでいて背筋が凍りました。
また、食事も喉が通らないほどの恐怖だったら、予定通り八峰まで進まず、5・6のコルから涸沢へエスケープする手もあったと思います。
どうか無茶をなさらないで山を楽しんで下さい
2012/10/25 23:46
Re: 背筋が凍りました
「後少し」様
コメントから4年後のレスで申し訳ありません。
本当に、怒られるようなことでした。
でも、行ってよかったです。
2016/8/24 18:59
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地から横尾経由槍ヶ岳ピストン!
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
キャンプ等、その他 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地から涸沢にテント泊で周辺の紅葉景勝地の散策も
利用交通機関: 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
重太郎
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
アルパインクライミング 槍・穂高・乗鞍 [2日]
前穂高北尾根
利用交通機関:
技術レベル
5/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

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どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
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