硫黄岳〜横岳〜赤岳縦走


- GPS
- 30:36
- 距離
- 23.1km
- 登り
- 2,314m
- 下り
- 2,520m
コースタイム
- 山行
- 5:55
- 休憩
- 1:45
- 合計
- 7:40
- 山行
- 7:56
- 休憩
- 0:38
- 合計
- 8:34
天候 | 1日目:曇りのち快晴 二日目:曇りときどき晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪は増えていたが、トレースは明瞭で通行に問題なし。赤岩の頭手前で少しトレースがうすくなった。 |
その他周辺情報 | 行者小屋→テント泊1000円/1人、水場は文三郎道に入ってすぐ。 |
写真
感想
会の先輩と厳冬期の硫黄岳・赤岳の縦走へ。
この縦走ルートは夏に2回ほど歩いていて、気持ちの良い稜線歩きができる好ルートではあるが、厳冬期に歩いたことはなかった。
厳冬期に関しては、硫黄岳は4年前の学生時代に登ったことがあり、その時は、凍傷になりかけたりと冬山の厳しさを思い知らされた。赤岳は前シーズンのひとつの目標にしていて、無事登れたので思い出深かった。そして、横岳は今シーズンmsatoさんたちと登っていた。それらの思い出深い山をつなげる縦走ということ、また自分にとっても少し背伸びしたレベルの山行かなということでやりがいのあるルートだと思っていた。また、それらを同レベルくらいの先輩と行くということでも、今回の山行通して成長できればと思っていた。
同行のtommyさんはフリーやL学で一緒にはなっていたが、一緒にちゃんと山に行くのは初めてだった。経験年数的にはあまり変わらない?が、年末に先輩と西穂や槍にも行っていて自分より実戦経験あり、体力もかなりあるらしいと聞いていたので、とりあえず足を引っ張らないようにしたいなと思っていた。
今回の行程は
1日目:南沢ルート経由で行者小屋でテント設営の後、軽装備で阿弥陀アタック
2日目:軽装備で硫黄岳〜横岳〜赤岳ピークハント後、文三郎で下山
というものだった。
ルートの核心としては
阿弥陀岳への急峻な登下降
横岳手前のカニのよこばい
日ノ岳付近のトラバース・下り
だと考えていた
火曜日〜木曜日あたりにかなりの積雪があり、なおかつ週末には最強寒波が来るということで、先週のL学の時とは打って変わって、条件的には厳しくなりそうだと感じていた。
とりあえず予報としては、1日目は天気良いが風が20m近くありそう。二日目は午後から崩れるが、風はそれほど強くなさそうだったので、1日目は稜線上出てみてのコンディション次第でピークハント判断、二日目はペース早めで予定通り行程をこなしたいと思っていた。
1日目
朝、予定通り美濃戸口へ。
すでに-15℃。さすが寒波。
とりあえず南沢ルートを歩いて行者小屋へ向かう。
先週と違い、積雪があったので、アイゼンなしでも歩きやすかった。青空も出ていて、新雪が輝いていた。
コースタイム巻き気味で行者小屋に到着し、テント設営。
ここまで順調だったが、気温が低すぎるせいか、体が冷えてしまったので、小屋で少し休む。行者小屋は素泊まり6000円だったので、小屋止まりへの誘惑に心が折れそうになる(笑)
火を炊いたら回復したので、その後アタック装備に切り替え、文三郎尾根経由で阿弥陀岳を目指す。そもそもの計画では中岳沢経由だったが、積雪で雪崩リスクが高いと判断した。文三郎尾根を登っていると、天気がどんどんと快晴になり、八ヶ岳連峰が隅から隅まで綺麗に見えた。積雪で雪が綺麗についていて、今年の八ヶ岳で1番綺麗だった。稜線手前あたりから風が強くなるが、歩行できるレベルだったのでそのまま進む。そして、中岳分岐に出たところで時間を確認したところ、阿弥陀ピストンするだけの時間がないことがわかったので、中岳の往復に切り替える。中岳までの歩きも意外とアップダウンがあり、風もかなりある中だったので、少しきつかったが、目の前に見える景色が良かったので、めげずに登れた。中岳をピークハント後、稜線上で景色をしばらく堪能した後、文三郎を下山。ついでに水場によって水を汲みつつ、テントに入ってぬくぬくタイム開始。火をつけると2テンはすぐに暖かくなり、最強寒波もなんのその状態。その後はひたすら晩酌タイム。tommyさんの持ってきてたお酒がとても美味しかった。夜ご飯は、自分の担当でデミグラス風カレーリゾットハンバーグ(長い)。初めてだったけど、意外とうまい。次の日早起きすることにして、早めに就寝。この日の行者小屋は人も少なく、静かな夜だった。(赤岳鉱泉は混んでいたよう)久しぶりに快眠できた。ちなみにとなりのテントはyachimayuさんのテント。
二日目
計画書より早めの行動開始で、5:30にベースを出発。理由は、午後から天気が崩れる予報であったこと、また雪が締まっている間に危険箇所を抜けきりたかったためだった。赤岩の頭までは樹林帯の登りなので暗い中でも問題もない。上記の理由で稜線上出るまでは意図的にペース早めに歩くが、tommyさんはついてきてくれた。稜線上出る前に装備を整え、硫黄岳へ。朝焼けで山々が綺麗に染まっていい感じ。風は強まったが、前日ほどではなかった。とりあえず硫黄岳ピークハントする。ひとつめ。時間も問題なしなので、稜線歩き開始。硫黄岳山荘の先から風が強まる。この二日間で1番強かった、20mくらいかな。その後、ひとつめの核心の横岳手前のカニの横ばいへ。確かに左側が切れ落ちているが、ステップがしっかりついており、雪も締まっていたので問題なく通行できた。鎖は埋もれていた。そこからすぐに横岳のピークに到着。ピークハントふたつめ。富士山とお日様と赤岳がいい感じに見える。その後はハシゴや岩場を注意しながら進んでいく。雪のつき方も悪くなく特に怖さもない。少し心配だった日ノ岳付近の下り・トラバースもクライムダウンで問題なく通過できた。しかし地蔵の頭の少し手前あたりでトレースを見失い、ルートをはずしてしまう。本来は下らなくてよい岩場を下りようとしてしまって危ない思いをする。その後、左側に巻くルート取りが正しいことに気づき、元のルートに戻れたが、危ないところだった。油断しちゃダメだなと気を引き締める。その後は問題なく地蔵の頭に到着。ここから赤岳山頂までは先週L学で歩いたルートだったので、もういいやってなるかなーと思って、tommyさんに聞いたら、行く!とのこと。ですよね。オレも行きたいっす。赤岳山頂までは地味に登りになるので、意外とつらい。登りきり、ついに赤岳山頂へ。これで本日みっつめのピークハント。歩ききったー!写真を撮り、さっさと下山開始。文三郎尾根からはその日歩いてきた稜線が綺麗に見えて、最高だった。いいルートだったなぁ。その後はベースに戻り、テント撤収して下山。行者小屋からの下りはtommyさん先頭のスピード下山。とにかく早かった。美濃戸口で飲んだココアが美味しかった。お疲れ様でした。
カモに入ってから、とにかくバリエーション経験を積んできたつもりだった。でも、連れていってもらう山行ばかりで、結局優しい先輩たちに甘えてばかりの山行であったように思う。そして、冬山によく入るようになり、自分たちで行きたいルートがたくさん出てきたとき、自分には圧倒的にCL経験が足りないことに気づいた。それじゃあ、自分たちで行きたいところになんていけない。もっとCL経験を積んでいって、少しづつステップアップして自分たちで行けるところを増やしていきたい。
Tommyさん、一緒にこのルートを歩けて楽しかったです。おかげで冬山がもっと好きになりました。後輩で年下なのに終始生意気なことばっかり言っててすいません。行き帰りの運転も任せきりになってしまいましたね。また冬山行きましょう!
kanemingさん始め先輩方にもすごくお世話になりました(今回に限らないですが)
いつもいつもありがとうございます。
何も返せてなくて申し訳ないです。
反省点
・サングラスが壊れた。
・ゴーグルも持参していた方が良かった
・スピード・時間管理がまだまだ。
・起床からの行動開始が遅い。もっとはやくできるはず。
・アイゼンワーク・ピッケルワークがまだまだ安定してない。実戦経験をもっと。
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