中央アルプス北部縦走(七久保駅―中小川―越百山―空木岳―駒ヶ岳―原野駅)

2000年08月09日(水) 〜 2000年08月12日(土)

• GPS: 56:00
• 距離: 46.5km
• 登り: 4,157m
• 下り: 3,999m

コースタイム

8/10　飯田線七久保駅14:15――15:30城ヶ池公園――17:00中小川避難小屋(泊)

8/11　中小川避難小屋4:50――相生の滝――飛龍の滝――9:30越百山――南駒ヶ岳――空木岳――15:30空木岳避難小屋(泊)

8/12　空木岳避難小屋5:20――6:05空木岳6:20――7:00木曾殿越――義仲力水――木曾殿越7:25――9:00熊沢岳9:30――10:40檜尾岳11:20――13:30島田娘13:45――14:20宝剣岳14:40――15:30木曾駒ヶ岳16:00――16:05木曾頂上小屋
(泊)

8/13　木曾頂上小屋4:45――4:50木曾駒ヶ岳5:20――5:25頂上小屋6:15――6:40玉ノ窪小屋――8:20七合目避難小屋――9:50登山口――10:50木曾駒温泉秀山荘(入浴)11:40――(蕎麦屋で昼食)―13:00原野駅

天候

期間を通して基本的に好天。日の出から午後は時折霧。

アクセス

利用交通機関：

電車

往路は飯田線七久保駅から徒歩。
復路は中央本線原野駅まで徒歩。

コース状況／危険箇所等

七久保駅から中小川避難小屋までは車道と林道をたどる。途中の城ヶ池公園までは炎天下の道で暑かった。与田切川沿いの林道は砂防工事のトラックが行きかい、あまり快適な道ではなかったし、美しい渓流が砂防工事で潰されていくのに心が痛んだ。

中小川避難小屋は小さな小屋で、われわれ二人の他、太平洋から日本海までアルプスを経由して徒歩でつなごうとしている男性一人の三人がその日の泊り客だった。小屋は粗末だがしっかりしていて安心して泊まれた。

避難小屋から越百山への道は沢沿いで、多少鎖場などがあるが、晴天の日には決して難しいコースではなく、変化のある楽しい道だ。ただ、雨の時には入るべきではないだろう。

越百山は丸いかわいい頂上を持った山で、頂上ではのんびりしたくなった。仙涯嶺、南駒ヶ岳をへて空木岳までも楽しい縦走路だった。

空木平の避難小屋へは頂上から大分下った。カールの底には水が流れているはずだったが水がなく、わずかに残ったたまり水を煮沸して使う羽目になった。小屋自体も古く、あまり快適ではなかった。その後改修はされたのだろうか。

三日目はまず空木岳へ登り返し、木曾殿越に下ったが、アルペン的な雰囲気のある大きな下りだった。木曾義仲の力水は水量もあり、おいしい水で生き返った。木曾殿越から先の道も上下の多い稜線で、宝剣岳を経て駒ヶ岳頂上に着いた時にはいい加減疲れていた。頂上木曾小屋では、到着するとお茶とかりんとうのサービスがあり、疲れた体にかりんとうの甘さが沁みた。

最終日は将棊頭山、茶臼山方面を回って降りることも考えたが、おとなしく玉ノ窪小屋からいわゆる福島Bコースを下り、木曽駒高原を経由して中央本線原野駅まで下った。

途中、旅館秀山荘で温泉に入った。鉄分が多く、相当に赤みがかった湯だった。

写真

中小川避難小屋。

越百山の頂上は気分がよい。

空木岳の頂上。花崗岩が出ているところは鳳凰三山あたりと似た感じもする。

熊沢岳付近だろうか、少し晴れて先の稜線が見えた。

木曽駒の頂上から見る御嶽山。最終日はよく晴れた。

感想

tanno1967

随分前、中央アルプス北部を縦走したときの記録です。屏風のごとく連なる中央アルプスに、伊那側の飯田線の七久保駅から登り、木曽側におりて中央本線の原野駅まで歩きました。

天気にも恵まれ、楽しい山行でしたが、稜線上に水場が少ないので水には少々苦労しました。

中央アルプスは基本的には主稜線が一本なので、コースも限られがちですが、例外が三ノ沢岳で、この山との間に伊奈川が流れ下っています。次に中央アルプスに登る機会があれば、倉本駅あたりから前山を越えて伊奈川に出て、伊奈川を遡行して三の沢岳に登ってみたいと思っています。