室堂から新穂高へ


- GPS
- 52:09
- 距離
- 39.9km
- 登り
- 3,776m
- 下り
- 3,658m
コースタイム
- 山行
- 4:09
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 4:20
- 山行
- 9:33
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 10:20
- 山行
- 10:18
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 11:04
- 山行
- 9:20
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 9:50
天候 | 4日間晴れ 時折ガスが流れる程度 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
自宅から富山駅まで自家用車 富山駅から室堂まで地鉄の室堂直行登山バス 新穂高から富山駅まで地鉄のバス |
コース状況/ 危険箇所等 |
鬼岳雪渓はアイゼンなしで歩行可 三俣蓮華岳巻き道の黒部五郎側に雪渓あるもステップ作成中 双六岳夏道に雪渓あるため中道を通るよう指示あり 西鎌に雪渓あるもアイゼンなしで歩行可 |
写真
感想
年に1回の夏山縦走。今年は三泊四日で室堂かた新穂高に抜けることにしました。
アクセスを調べると「地鉄バスで富山駅から室堂まで直行便があること」「新穂高から富山駅までバスが1日数便あること」「地鉄のパークアンドライドで駐車場が5日間まで無料になること」がわかりました。
直行便だと室堂到着が9時になりやや遅いですが、この時期のアルペンルートは元々遅いので五色ヶ原までなら十分としました。できればスゴ乗越まで行きたかったのですが、この時点でほとんど断念。五色ヶ原到着が12時であれば先に進むことにして計画。
最終日は双六山荘から鏡平経由で下山するか、槍ヶ岳に登頂してから下山するかの2案を計画しました。当日の天候や体調で判断することに。
実際に当日を迎え、実家を出発し15分ほどで富山駅到着。電鉄富山駅のセンターでパークアンドライドの無料駐車券をもらう。券は紛失を避けるため車の中に置いていきました。
バスはやや遠回りをしながら室堂へ。途中アルペン村で休憩し、セブンイレブンで買い物が出来ます。
室堂に到着し、ターミナルで知人に挨拶やトイレを済まして外に出ます。
外は快晴で立山が出迎えてくれましたが、暑い!それにしても暑い!日差しがきつい!予想はしていましたが、予想の超えて暑かったです。そりゃ9時ですもん。暑いですよね。
水を補給してから出発。浄土山を経由して龍王岳に寄り道。天気が良かったので見晴らしの良い龍王岳に寄りました。
鬼岳雪渓はアイゼンなしで歩行。ストック使って難なくでした。
時間が経つにつれ暑さが増し、日差しが強まり、体力を奪われます。最後のザラ峠からの登りとキャンプ場への木道が辛かったです。初日で荷物が重いこともあったとは思いますが。
五色ヶ原キャンプ場は多くが雪渓で覆われており、雪が無いところも雪解け水で濡れたり水たまりになったりしていました。乾いているところがなかったのでやや濡れたところに幕営。昼食を取ってから受付へ。登りがきつかった。
キツいことばかりではなく、天気が良いので展望良くて風は涼しく気持ち良かったです。
2日目は薬師峠まで。夜明け前に出発します。鳶山で朝日が出始め、鳶山を越えたところでご来光。涼しいうちにと思い歩を進めます。越中沢岳からスゴ乗越小屋までが特に暑く感じました。
スゴ乗越小屋で休憩と補食。小屋のスタッフは良い感じ。出発するときに「お気をつけて」と声をかけてくださいました。
小屋から北薬師までは長い登り。一旦間山に出ますが周りがガスで真っ白。景色はないですが、涼しくて助かりました。さらに登って登って北薬師に到着。展望ばっちり!槍が近づきました。でもここから薬師岳までもう一踏ん張り。登り返しを繰り返し、最後にグッと登って薬師岳登頂。山頂には早朝出発した小屋泊の男性が。前日獅子岳でもお会いしたので挨拶をします。最終日に槍ヶ岳に行くかどうか迷っていると話したところ、「君なら行けるよ!」と心強い言葉を頂きました。ありがとうございます!
ここでスマホの電池残10%でログ終了。まだ行けると思い光の速さで薬師峠に向かいましたが、時すでに遅しでした。無駄な努力(涙)
薬師峠は正面に黒部五郎岳が見えて、美味しい水が豊富なテント場ですが、虫が多いです!嫌に人は困るだろうな。僕はちょっと嫌です。
ここで汗臭い服を乾かします。帽子から靴下まで汗でびっしょり。大変なことになっていました。臭いのは服だけではなく、体も…。
3日目はさらに早朝出発。2日目の反省から涼しいうちに出ることにしました。
おかげで北ノ股岳を越えるまで見えるのは遠くの灯りと星空だけ。熊氏が怖くて熊鈴鳴らして、歌を歌いながら歩いてました。スマホで音楽鳴らそうかと思ったけど、電池切れ怖くて断念。
太陽が赤牛岳から出てきて周りが見えますが、この日の早朝はガスが多く展望はいまいちでした。しかしそのガスは時間とともに抜けていき、中俣乗越を過ぎる頃には快晴に。温度も急上昇!(止めて)
黒部五郎岳の急登で汗びっしょり。山頂では涼しい風が吹き、臭いシャツが乾きます。黒部五郎岳は展望良く遠くは白馬岳が見えました。カールの迫力が凄い!
カールに降りるとそこは天国でした。一人きりのカール。天に召されそうな迫力に耐えながら歩を進めます。
標高を下げるとさらに暑く、登ってくる登山者はみんな辛そうな顔をしていました。
小舎で休憩すると、今度は三俣蓮華岳に登ります。今度は僕が辛そうな顔になりました。ここの登りが今回の中で一番辛かったです。山頂に着くと素晴らしい展望がありました。今日まで歩いてきた道、そしてこれから歩いて行く道。全て見えます。
後は双六山荘に行くだけ。双六岳に登頂したことがなかったので山頂に向かいます。巻き道はまたいつの日か。丸山に登って降りて、登り返して双六山頂に到着。初めて見る双六台地でしたが、あいにく槍ヶ岳は雲で隠れてしまいました。雲が抜けるまで待っていれば良かったのですが、ここでもスマホの電池残量が少なかったので高速下山。と思いきや夏道が雪渓で通行不可。春道を使い中道に降りて山荘に向かいます。
結局双六山頂直下でログ切れていた。
山荘でカルビ丼を注文し、ゴクリをゴクリ!旨い!小屋に泊まりたい!でもテントが頑張る!
テントを張ってから翌日の行程を考えます。鏡平を経由して下山か、槍を目指すか。この時点ではかなりネガティブで鏡平経由でした。とりあえず喰って寝て、起きてから考えよう。
四日目。起きます。寒い。二度寝。1時半に起きます。まだ寒い。外を見ると満天の星空!少しポジティブに。
飯喰って準備してザックを担ぐと、ザックが軽い!これは行けるぞ!槍に行くんだ!
槍に向かいました。
樅沢岳から先は初めての登山道で緊張しましたが、千丈乗越まではアップダウン激しくなく巻き道多く簡単な道という印象です。もちろん鎖場あるので油断はできませんが。一部雪渓がありましたが、踏み跡をたどれば歩行可です。
徐々に近づく槍ヶ岳にワクワクします。千丈乗越から一歩一歩ゆっくりと登り山荘に到着。ザックを降ろし空身で山頂へ。久しぶりのハシゴは緊張しました。
登頂すると誰もいない!記念撮影はどうすれば??
タイマー設定の準備をしていたところカップルが登頂。早速撮影をお願いし、撮影大会開幕。ありがたや。
あとは新穂高に下山!バスの最終は15時半で、その前が14時半。早い便の方が良いに決まってる。高速で下山します。しかし4日間の疲れが溜まっているので慎重に歩を進めます。
降りれば降りるほど暑い下山地獄。槍平で水を補給。炭酸も補給。滝谷では小屋のお兄さんが丁寧に徒渉ポイントを教えてくれました。ありがとう!
白出沢を過ぎれば林道に。心を無にしながら進みます。
日焼けした痛い肌、ザックが食い込み痛い肩、死んだ足の小指、親指も。全てこの4日間で得た糧です。熱中症になりかけながら新穂高に到着!!
到着して何よりも気になったのは体臭です。一度着替えはしたものの最終日も汗をかなりかきました。自分でも気になる我が体臭。
富山駅までバスで向かいますが、来たのはマイクロバス(笑)定員9名(笑)冗談でしょ
。隣に座ったおじいちゃん大丈夫?
大丈夫でした。横浜からバスを乗り継いで墓参りに来たおじいちゃんでしたが、臭いには全く振れず昔話を聞かせてくれました。ありがとうおじいちゃん。英語ペラペラで外国人と普通に会話する姿は格好良かったです。
富山駅に着いて車に戻り、温泉に向かいます。体を三度は洗いました。家に帰ってから服を風呂場で手洗いしてから洗濯機へ。
ザックの片付けを終えてやっと旅が終わります。
今回無事に旅を終えることが出来て良かったです。予想外の暑さで辛い思いをしましたが、それも良い思い出だし反省点になると思います。最後に槍ヶ岳まで届いたことが何より嬉しかったし、達成感があります。
3日目の夜にもう登山したくないとシュラフを濡らしましたが、帰ってきたらまた行きたくなるものですね!アホですね!
家族サービス頑張って秋にまた縦走します!!
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