花一杯の白馬岳、杓子岳（猿倉から登り、栂池自然園に下る）

2018年07月18日(水) 〜 2018年07月19日(木)

• GPS: 15:29
• 距離: 20.0km
• 登り: 2,301m
• 下り: 1,755m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:12
• 休憩: 1:15
• 合計: 8:27

8:11 スタート地点
8:52 8:52 白馬尻荘
8:56 8:57 白馬尻小屋
11:09 11:10 岩室跡
11:41 11:53 避難小屋
12:58 13:48 白馬岳頂上宿舎
13:59 13:59 丸山
15:01 15:12 杓子岳
16:27 16:27 丸山
16:38 白馬岳頂上宿舎

2日目

• 山行: 6:19
• 休憩: 0:42
• 合計: 7:01

6:58 白馬岳頂上宿舎
7:20 7:20 白馬山荘
7:38 7:59 白馬岳
8:38 8:40 三国境
9:26 9:40 小蓮華山
10:32 10:33 船越ノ頭
11:15 11:19 白馬大池山荘
11:53 11:53 乗鞍岳
12:58 12:58 風吹大池方面分岐
13:07 13:07 天狗原/白馬岳神社
13:59 栂池山荘

天候

晴れ　風：稜線はやや強く

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

行き：白馬八方まで車。そこからバスで猿倉へ（￥930）
帰り：栂池自然園からロープウェイ、ゴンドラリフトで栂
　　　池公園駅へ。（￥1920）
　　　バスで白馬八方バスターミナルへ。（￥520）
　　　温泉で汗を流して車で帰宅。

夏休み前の平日とあって、バスターミナルに一番近い第2
駐車場に余裕で停められました。
帰りは片道280km、7時間の運転はきつかった。

コース状況／危険箇所等

人気のルートなので整備されており、迷う所はありません。

大雪渓は慣れている方でしょう、ノーアイゼンの方もいら
っしゃいますが、腐れ雪で滑り止めが効きにくいとはいえ、
軽アイゼンにダブルストックが無難と思います。
皆が通る中央の道は落ちた石はありますが、登る最中での
落石はありません。
杓子岳に近い山沿いでは頻繁に落石していました。
小雪渓のトラバースもステップが切られ問題ありませんで
した。
ヘルメットは持参しましたが、空いていたため、日差し対
策優先で使いませんでした。混んでいる場合は登山者の落
石対策でつけた方が良いと思います。

栂池自然園に下りる道は、白馬乗鞍岳から下る雪渓が例年
より長い（約200m）との事で、ロープが張られていました。
傾斜もそこそこ急なので、小屋のパトロール隊の方から軽
アイゼンとシングルストック（ロープを掴む場合）、又は
ダブルストックを強く勧められました。
事故も起きているとの事。
私は一度スリップ、10m近くズルズルと滑りましたが、加
速する事はなかったので、前の方に当たる前に止まる事が
できました。
その後は、ロープに手を添えて下りました。
ここでも果敢（？）にノーアイゼンで通る方が結構いらっ
しゃいました。

登山計画書は猿倉山荘で提出しました。

その他周辺情報

帰りは第2駐車場傍の八方の湯で汗を流しました。（￥800、
スマホでクーポンをゲットして見せると￥700）
そこそこ良い湯かと思います。

写真

7/18 7:46

今日は猿倉から大雪渓を登ります。トイレを借り、計画書を提出して出発。

7/18 8:20

天気は最高。白馬岳を目指して登ります。意外と虫が少ない。（虫除けスプレーはかけていますが）

7/18 8:25

シシウドが青空に映えて奇麗です。

7/18 8:37

葉を見るとモミジカラマツのようです。

7/18 8:38

マルバダケブキ。

7/18 8:41

下の方で良く見かけたミゾホウズキ。

7/18 8:44

道は雪渓からの水が流れてきます。

7/18 8:54

シナノキンバイが現れ始めました。

7/18 8:55

白馬尻小屋到着。大雪渓も間近です。

7/18 9:01

水の流れがとっても奇麗。

7/18 9:07

ラショウモンカズラかな。

7/18 9:09

いよいよ大雪渓到着。ここで軽アイゼンを装着します。

7/18 9:24

傾斜もきつくなく、ゆるゆるの雪ですので、問題なく歩けます。

7/18 10:21

通っている所は落ちている石は結構あっても落石はありませんでしたが、左側の方は崩落し、落石の音が頻繁に聞こえます。

7/18 10:39

大雪渓終点。軽アイゼンを外します。

7/18 10:53

ここからはお花の世界。間違っているかも知れませんがご容赦下さい。これはミヤマカラマツ。

7/18 10:59

ハクサンフウロはたくさん咲いています。

7/18 11:00

クルマユリの赤はとても目立ちます。奇麗です。

7/18 11:02

気持ちの良い道です。

7/18 11:02

イワオウギでしょうか。結構見かけます。

7/18 11:06

シロウマタンポポ。そういえばウサギギクの写真がない。見たような気がしたんですが。

7/18 11:09

お花たちと岩峰。

7/18 11:11

テガタチドリのようです。

7/18 11:19

大きいシナノキンバイ。

7/18 11:29

今年も又見られました。ハクサンイチゲ。いつ見ても奇麗。

7/18 11:37

小雪渓のトラバース。きちんとステップは切ってありますが、1％以下の確率でも滑ったら危険なので軽アイゼン装着。ここはノーアイゼンの方が結構いました。面倒なんでしょう。

7/18 11:56

ミヤマガラシ。後ろの流れが光っています。

7/18 12:16

残雪に囲まれた丸い岩。手前は花で一杯。

7/18 12:17

ハクサンフウロをアップで。

7/18 12:19

イブキジャコウソウも花盛り。

7/18 12:22

ミヤマオダマキですね。すっきりした色。

7/18 12:32

ヨツバシオガマは華やかに。

7/18 12:33

杓子岳が近いです。崩落も凄い。

7/18 12:36

毛が見えないのでイワギキョウでしょうか。

7/18 12:42

調べるとシロウマアカバナのようです。

7/18 12:47

ようやく頂上宿舎に到着。金曜日の疲れ（炎天下のテニスでグロッキー）がまだ残っていたためか、ここでも略、グロッキー。

7/18 13:47

受付と昼食を済ませ、サブザックで行ける所まで頑張ってみます。ハクサンイチゲの群落に送られて。

7/18 13:47

イワツメグサを少しアップで。

7/18 13:58

少し雲がかかった杓子岳から鑓ヶ岳。鑓温泉への道は通行止めの看板が立っています。

7/18 14:00

振り返って白馬岳。頂上宿舎のテン場が下の方に見えます。三連休は一杯だったようです。

7/18 14:08

ウルップソウはおしまいですが、結構な群落です。ウルップソウとツクモグサが咲いている時に来てみたい。

7/18 14:16

杓子岳への道。上の方は崩落している横を通ります。

7/18 14:43

ガレた道。

7/18 15:01

山頂に到着。鑓ヶ岳への道はロープが張られていますが、左下は絶壁。

7/18 15:11

山頂から白馬岳をのぞみます。

7/18 15:21

巻き道との合流点に下ります。残雪の模様がいいですね。

7/18 15:23

鑓ヶ岳への稜線。いつもなら頑張れますが、ここから往復するのは時間的にも（17時夕食）、体力的にも無理。という事で引き返します。

7/18 15:30

巻き道にはチングルマの群落がありました。

7/18 16:17

チシマギキョウやクルマユリの向こうに白馬岳。

7/18 16:24

タカネツメクサをアップで。こちらも盛りです。

7/18 16:29

旭岳。もうすぐ宿舎に到着ですがヘロヘロ。鑓まで行かなくて良かった。

7/18 17:07

宿舎に戻って夕食。バイキング形式ですが、好きなものを選べるのでバテた体には最適。ビールとこの後、ワインで復活を目指します。

7/18 18:47

小屋で休んでから夕日を見にピークへ。もう雲一つない杓子岳と鑓ヶ岳。

7/18 18:48

遠くを見ると槍ヶ岳と穂高連峰が見えました。

7/18 18:58

鑓ヶ岳の横には剱岳と立山連峰も。

7/18 19:06

白馬岳も色づいて奇麗です。

7/18 19:09

旭岳の横に沈んでいきます。

7/18 19:13

雲がないのが残念な位の日の入り。

7/18 19:16

そして薄い雲に浮かぶ劔、立山と右に毛勝山。幻想的。

7/19 4:55

翌朝。寝過ごして大急ぎで白馬山荘の上へ。日は登っちゃいましたが、雲が奇麗な日の出です。

7/19 4:57

雲海がとても奇麗。いいな。

7/19 4:59

望遠で槍、穂高。

7/19 5:02

白馬岳の影が映る旭岳。

7/19 5:02

白馬岳山頂。山頂で日の出を迎えた人が見えます。

7/19 5:05

杓子岳、鑓ヶ岳。奥に薄く乗鞍岳。

7/19 5:10

剱岳と立山連峰。

7/19 7:00

お世話になった頂上宿舎を遅めの出発。スタッフの方がとても親切でした。有難うございます。

7/19 7:07

色んな花の奥に日の入りを見たピークと劔岳も。

7/19 7:10

タカネツメクサの群落。

7/19 7:19

立派な白馬山荘。大きい小屋です。

7/19 7:39

白馬岳到着。記念に撮って頂きました。

7/19 7:50

大雪渓方面を覗きます。

7/19 7:53

向かう方向の雲の上には右から、高妻、妙高、火打、焼山が頭を出しています。

7/19 7:54

鑓ヶ岳方向を見ると鹿島槍、更に奥には槍、穂高。豪快な風景。

7/19 7:54

劔、立山。了解も得ずにお姉さんにモデルになって頂きました。許してくれるかな？

7/19 7:55

昨日は少しぼんやりしていた白山。

7/19 7:55

八ヶ岳の横に富士山。周りの方に教えてあげたら喜んでもらえました。自分も嬉しい。

7/19 8:06

ここから、又。お花を見ながら栂池へ。タカネシオガマのようです。

7/19 8:08

大きくなったイワベンケイの向こうに旭岳と剱岳も。

7/19 8:10

小蓮華山への稜線。

7/19 8:12

ミヤマアズマギクも結構見かけました。

7/19 8:20

白馬岳を振り返ります。

7/19 8:26

ミヤマダイコンソウの群落と日本海方面。

7/19 8:41

斜面一杯に咲くコマクサの群落。休んでいた方に教えてもらわないと見逃す所でした。遠くなので望遠でもこれが精一杯ですが、見事です。

7/19 8:43

雪倉岳、朝日岳への稜線。後ろは日本海の水平線かな。

7/19 8:46

近くに咲いていたコマクサをアップ。

7/19 9:16

白馬岳から鹿島槍へ続く稜線。こちらから見たのは初めてです。雲もアクセントになっていい眺め。

7/19 9:16

アップして良く見ると唐松、五竜が鹿島槍の手前に重なっています。

7/19 9:26

小蓮華山の山頂に到着。

7/19 9:26

毛があるのでチシマギキョウ。圧倒的にチシマギキョウが多かったです。

7/19 9:26

山頂には剣か槍のようなものが立っているんですね。白馬岳からの稜線をバックに。

7/19 9:40

アオノツガザクラ。

7/19 9:42

コバイケイソウの群落。杓子岳の方でも見かけました。

7/19 9:43

何故か下を向いたハクサンイチゲ。

7/19 9:45

タカネウスユキソウのようです。

7/19 9:49

チングルマの花穂。

7/19 9:53

ハクサンフウロの群落と鑓ヶ岳。

7/19 9:58

今度はチングルマの群落と白馬岳。

7/19 10:00

チングルマを上から。コイワカガミも混ざって。

7/19 10:06

最後の剱岳。又、いつか行く事があるかな。

7/19 10:13

白馬大池への稜線。

7/19 10:45

大池が奇麗に見えてきました。

7/19 11:09

白馬大池到着。ハクサンコザクラがたくさん咲いていました。

7/19 11:23

ナナカマドと白馬大池。大池山荘も見えています。

7/19 11:48

白馬大池を挟んで朝日岳。

7/19 11:53

乗鞍岳山頂到着。

7/19 12:01

咲いているコケモモ発見。他は終わっていました。

7/19 12:04

奇麗なミヤマコゴメグサ。

7/19 12:10

タカネバラも少しだけ。

7/19 12:16

問題の雪渓到着。最初は緩やかなので問題ありません。向こうの岩を巻くと、

7/19 12:27

急な斜面を真っ直ぐ下ります。最初ロープを掴まなかったら滑って数メートル落ちましたが、スピードはでなかったので、大丈夫でした。登る方でノーアイゼンの方もいらっしゃいましたが、果敢というべきか。

7/19 13:04

天狗原の湿原。

7/19 13:06

タテヤマリンドウ？

7/19 13:12

アカモノ。その他、ツマトリソウ、ゴゼンタチバナ等色んな花が咲いていました。

7/19 13:59

栂池自然園に到着。疲れましたがいい山行でした。この天候を用意してくれた山の神様に感謝！　でもこの後、家までが長かった。頑張りました。

撮影機器：

OLYMPUS STYLUS TG-2 Tough オリンパス

EOS Kiss X8i ボディ CANON

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 雨具 日よけ帽子 靴 ザック サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 レジャーシート 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ガイド地図（ブック） ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 タオル ツェルト ストック カメラ ヘルメット

感想

nino33

下界は猛暑。暑さが苦手なので近くの山に行く事が出来ず、
白馬岳まで遠征してきました。
例の如く、高速代節約の為、極力一般道使用。

白馬岳は30数年振りで、その時は猿倉から白馬三山、鑓温
泉経由のコースでした。
今回は、鑓温泉を通る道は通行止めになっていたので、頂
上宿舎に泊り、出来れば白馬鑓ヶ岳までピストンする計画
にしました。
残念ながら、トラブルで出発が遅れたのと、それを取り戻
そうと大雪渓で急ぎすぎ、体力消耗の為、杓子岳までで撤
退しました。

出だしこそ汗が出ましたが、大雪渓以降は涼しく、気分良
く歩けました。
雪渓を過ぎると色んな花がお出迎え。天気も快晴で最高で
す。特に夕方から2日目の10時位まで、山の上は雲一つな
い快晴、しかも雲海も奇麗という好条件でした。

頂上宿舎も空いていて、大部屋1区切りで3人だけとゆった
り過ごせ、久し振りに小屋でぐっすり眠れました。
おかげで日の出に遅れてしまいましたが。

写真を撮りすぎたのと、花の種類が多かったので整理が大
変。（いつも見ている花は極力カット）それでも枚数が多
くなってしまいましたが、ご容赦下さい。

下界の暑さは何とかして欲しいですが、山の神様には大感
謝です。有難うございました。