黒部源流の山へ〜鷲羽岳
- GPS
- 56:00
- 距離
- 41.9km
- 登り
- 3,440m
- 下り
- 3,434m
コースタイム
- 山行
- 9:20
- 休憩
- 3:20
- 合計
- 12:40
- 山行
- 8:00
- 休憩
- 1:40
- 合計
- 9:40
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 7:10
天候 | 風雨ガスたまーに晴れ間 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※木曜日の20時ごろで2割、朝には7割ほど駐車 ※トイレあり 24時間無料 ※新穂高登山口まで徒歩約8分 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口にポストあり、危険個所なし |
その他周辺情報 | ひらゆの森(温泉) ¥500 |
写真
感想
台風によって迷走した夏休みは行き先も日程も当初想定外。
いったん目標を黒部五郎として新穂から2泊。予備日1日の予定で入山した。
天気は予想通りのガスで夕方からは雨が降るという。昼間は涼しくていいのだけれど。小池新道は登るにつれて地味に傾斜が増して、テントの重さがじんわり効いてくる。弓折中段から乗越までの上りがすごーくキツかった。
峠からは稜線のアップダウン。ライチョウさんにも会えて、ガスもそこそこ悪くない。槍も笠も全く見えないけど、鷲羽だけがくっきり見えている。ほんと鷲が羽を広げたみたいに優雅な山。
初日、あわよくば三俣山荘までなどと思っていたが、あっさり双六でテントを張る。双六岳まで登ってみたが、一面のガス。ところどころにケルンが積んであって、まるで賽の河原のようだった。テン場にもどり早めのお夕飯を食べたら雨が振り出し、夜通し風雨が激しくて、あまり眠った気がしなかった。
二日目は雨の中、少しでも晴れたらラッキーぐらいの気持ちで歩き始める。
中道から三俣蓮華まで。飛騨側から吹き上げる風と雨が北アルプスらしい。先が見えないから雨に濡れる花の写真なんかを撮りながら歩いていたら、黒部五郎の分岐に出た。ちょっと悩んだけど、昨日見た鷲羽の姿を思い出して右折。なんか登山届と違う行動してるけど仕方ない。三俣蓮華は3つの三角点があって。これは富山、岐阜、長野がそれぞれに設置したのだろうか?
三俣山荘は昔の記憶よりもこじんまりとしていて、朝ごはんでも食べようかと思ったのだけれど展望テラスは営業外だった。
ちょっと休んで鷲羽に向かう。先が見えないからかえって気楽。歩数を数えたりしながらザレが道を一歩一歩。霧の中に現れるピークに2,3回騙されてたどり着いた山頂はやっぱりまっちろけだった。ほんとはぐるっと全部見えるんだよね。残念。
あきらめて下山中に少し陽が差してすーっと霧が晴れてきた。浮かび上がる山頂。黒部源流と三俣蓮華が姿を現す。やっぱりここに来てよかった。
帰りは三俣蓮華を上り返し。途中で一瞬だけ槍と北鎌尾根が現れて消えていった。7月に北鎌で亡くなった方のことを思い出して黙とうをささげた。
稜線ルートで再び双六岳の山頂を踏んだがやはりガスガス。双六小屋に戻るとすごい人たち。テン場のエライことになっていた。お隣のテントの会話が聞こえたりするのもちょっと楽しい。この夜は穏やかでぐっすりと眠ることができた。
最終日、やはりガスの中をゆっくりと降りる。たくさんの降りる人登る人で、登山道のすれ違いが大変。ほんとこんな道よく登ってきたものだ。長い下りをワサビ平小屋を希望に降りてゆく。小屋までたどり着いて、リンゴにかじりつく至福の時。
今回はご来光も夕日も星空も見えず。ちょっとした風雨にも翻弄されたけど、テントの幕一枚を隔てた先に感じる山の息遣い。ガスのなかに現れる神々しい山の姿が心に焼きついて、黒部源流の山々ほんとにすきです。今度は必ず黒部五郎へ。
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