北岳・間ノ岳
- GPS
- 56:00
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 2,249m
- 下り
- 2,250m
コースタイム
- 山行
- 4:15
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 4:40
- 山行
- 7:45
- 休憩
- 3:10
- 合計
- 10:55
- 山行
- 1:35
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:35
天候 | 8/28…晴→ガス→大雨→大雨… 8/29…小雨(未明)→晴→ガス→晴→曇 8/30…晴 ※上記天候は自分が行動中に遭遇した天気である |
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過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
乗合タクシーの方が便数が多く快適で若干速い、予約不要だった。 |
その他周辺情報 | 芦安駐車場は出発時は3〜4割埋まる。 帰着時はほぼ満車。 |
写真
感想
このところ天候判断が難しい。
もともと白馬岳にする予定だったが、山行2日前くらいに秋雨前線が出来て怪しくなってきた。
予想天気図では、日本海に秋雨前線、台湾に小さな熱帯低気圧、さらに日本海を低気圧が東進…。同じような事例の過去の天気図と山行記録を数年分調べ尽くして、北ア最北部に位置する白馬岳は荒れた模様になると判断。
でも、山行を中止するのはしっくりこなかった。
それならばと、南アの中でも比較的アクセスが容易な北岳を思いついた。
内陸に位置し、日本海からも遠いため晴れるだろうとの期待も込めてのことだ。
白馬を楽しみにしていた相方には申し訳ないが、苦渋の判断だった。
ヤマテンによると2日先の予報(山行初日)は晴。気分も高揚していたが、アプローチ時に予報が大きく変わって雨になっていることを知る。日ごろ信頼しているSCWも同様の予報をしていた。平地の天気予報は晴続きだが、山の上は別なので参考にならない。夜の中央道ではおそらく今年一番の大雨を経験したし…。気分も萎え気味だったが、芦安駐車場では雨は降っていなかったようで満月と星空も見えた。平日の割にそれなりの車が停まっていた。
8/28
5:30のバスに乗る。乗客は6人ほどでガラガラ。広河原で準備運動をして出発。吊り橋を渡るところも南アらしさを感じた。登山道は水が流れていた。隣の沢も音がすさまじい。北岳は黒く重たい雲で覆われているし、予報も昼頃に大雨なのでちょっと心配だ。相方はやはり足が速く快調にたくさんの人を抜いて二俣へ。湿度が高く風もないので大荷物の自分は汗で大変だった。沢沿いを選んだのは正解だったが涼しげに登れたわけではない。ここから右俣ルートの急斜面が始まる。それでも相方はペースを落とすことなく心地よかった。途中で小雨が来てザックカバーとゴアを着けるがすぐに止んだ。稜線に出ると予想通り西風が吹きつけてそれなりに冷える。雨が降る前に肩ノ小屋へ。小屋の飲料水は有料だが、下から10L弱持ち上げたので心配無用。テントを建て終わった頃にバケツをひっくり返したような大雨。15分ほど降ったら止むだろうと思ったら、3分休憩して再び大雨…。結局16時ごろまでこの繰り返しだった。テントの周りは茶色い水の流れがあちこちにできていた。今登っている人たちは大丈夫かな。稜線上だと簡単に低体温症になれるほどだ。我々はカップ麺を食べる。温かさが身に凍みる。テントの外に出られないので夕方まで昼寝した。夕方、ブロッケンとの声があちこちで聞こえたので稜線に出て我々も見た。雲の形が美しい。夜は星空が出ることもなくガスに覆われる。
8/29
早めに起きたが外はガスなので出発を遅くする。日の出の頃になって急にガスが晴れて東の空が美しい。昨日は真っ白だったが、こんなにいい景色が広がっていたんだとびっくり。急いで朝食を食べて撤収し、6時出発。甲斐駒仙丈もスッキリ見えていい気分。北岳山頂手前で間ノ岳や塩見岳も出てきて気分上々。山頂は人が多い。東側の風が当たらないところに座ると太陽の光で暖かかった。でも数分後には上空の分厚い雲に隠されて肌寒い。見えていた富士山もガスに霞んだ。存分に第二の高峰を楽しんだところで先へ進む。岩場が初めての相方は結構怖がっていたがすぐ慣れるだろう。赤い屋根をした北岳山荘と重厚な間ノ岳の構図が南アらしくて懐かしさを感じた。早い時間に北岳山荘に着いて、本日中にお池に降りてしまう案が出た。受付にここでテントを張るか迷っている旨を話すととりあえずテント張って乾かしてもいいよとの有り難いお言葉。優しい人だ。飲料水も無料だった。間ノ岳へはガスガスで雷鳥3羽を見た以外は特筆すべきことはなかった。人も少なかった。再び北岳山荘に帰ってくると日が差して少し暑かった。のんびり休んでトラバース道経由でお池に降りることにした。トラバース道はお花畑が美しく、自分は花を見ながら楽しんだが、相方は歩きにくい階段や木の梯子が続く道に集中するのが精一杯でそれどころではなかったようだ。この先八本歯のコルまでも木の梯子や大きい岩でかなり面倒だったが、その先も急傾斜と木の梯子がひたすら続き、長時間行動の後半下りに使うべきではないルートだと感じた。ゆっくりゆっくり歩いてお池に着いた。お池は名の通り池があり、平和でかなり雰囲気の良いところだった。せっかくなので外で調理した。今晩も星空は見られなかった。
8/30
8時広河原発の乗合タクシーに間に合わせるため、雰囲気のいいお池をそそくさと出発。朝日を浴びて森の中をルンルン気分で歩くが、途中から急な下りが続いてタイヘンだった。お池分岐より下方はすれ違いがめちゃくちゃ多く、時間がかかった。それでも時間に余裕を持って広河原に着いたので建物に入って本を読んだり展示に見入ったりして過ごした。タクシーは快適で甲府駅にも行ってくれるらしい。芦安駐車場は満車で驚いた。
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