編笠山からキレットを越えて赤岳へ

2018年10月07日(日) 〜 2018年10月08日(月)

• GPS: 11:40
• 距離: 19.9km
• 登り: 2,097m
• 下り: 2,140m

コースタイム

1日目

• 山行: 9:33
• 休憩: 1:55
• 合計: 11:28

9:47 観音平
10:34 10:34 雲海
11:18 11:20 押手川
12:28 12:51 編笠山
12:51 12:51 編笠山
13:09 13:16 青年小屋
5:36 青年小屋
6:03 6:03 のろし場
6:17 6:20 西ギボシ
6:34 6:34 東ギボシ
6:39 6:41 権現小屋
6:44 6:45 縦走路分岐
6:46 6:47 権現岳
6:51 6:52 縦走路分岐
7:10 7:11 旭岳
7:35 7:37 ツルネ
7:53 7:54 キレット小屋
9:15 9:20 真教寺尾根分岐
9:25 9:26 竜頭峰
9:31 9:51 赤岳
9:52 9:53 竜頭峰
9:53 9:55 赤岳
10:04 10:05 文三郎尾根分岐
10:31 10:31 阿弥陀岳分岐
10:37 11:11 行者小屋
12:00 12:07 中ノ行者小屋跡
12:55 12:55 美濃戸山荘
12:59 12:59 赤岳山荘
13:00 13:00 やまのこ村
13:35 八ヶ岳山荘

天候

7日：晴れ，8日：晴れ一時霧

アクセス

利用交通機関：

電車 バス タクシー

往路：小淵沢駅よりタクシー
復路：美濃戸口バス停より茅野行きバス

コース状況／危険箇所等

権現岳直下は岩場．キレットは長い岩場歩き．

写真

10/7 9:49

小淵沢駅からタクシーで観音平まで来た．
駐車場はいっぱいで途中の道まであふれていたが，これでも少ない方だとか．

10/7 9:51

出足はこんな林の道．散策する一般観光客もいる．

10/7 10:31

紅葉も始まっていた．

10/7 10:44

1週間前の台風24号の被害か，観音平から押手川の間に真新しい倒木が3箇所あった．

10/7 11:00

標高が上がるほど紅葉も色濃くなる．

10/7 11:23

押手川というところ．川といっても小さな湧き水がある．
その昔，登山者が地面を手で押したら水が湧き出したのだとか．

10/7 12:00

押出川以降は急な坂になる．
振り返ると富士山が見事．

10/7 12:16

こんな低木の間の道を登る．

10/7 12:35

そして編笠山山頂．
ゴーロの山頂だ．

10/7 12:59

山頂から少し北に進むと今夜の宿が見える．

10/7 16:28

青年小屋，またの名を遠い飲み屋．
名に恥じず，日本酒のラインナップが素晴らしかった．

10/7 16:29

トイレは1台だけ．
小屋の中には別にあるのかな？

10/7 16:30

テン場は連休の割には混まなかった．

10/7 16:16

日が短くなって来たのでまだ早いが暗くなる前に夕食の支度をする．

10/7 16:45

台風24号の被害で土砂崩れがあり，水場も潰れていた．
しかし，夕方に小屋の人がスコップを持って水場の方に行ったので後で見てみたら修復されていた．

10/7 18:45

夜は雲が次々と飛んで行って全球が晴れることはなかった．

10/8 2:44

オリオンと天の川．だんだん星も冬っぽくなって来た．

10/8 5:44

翌朝，日の出とともに出発．
東の空ではなく西の空が赤らんで来た．

10/8 6:00

雲海の遥か彼方，穂高や槍が見えた．

10/8 6:12

権現岳のピークの手前はザレ気味の岩場を登っていく．

10/8 6:19

まだ低い日射で，隣の山襞に影が落ちた．

10/8 6:22

手前に赤岳，中岳，阿弥陀岳，奥に横岳，硫黄岳，南八ヶ岳のオールスター勢揃いの豪勢な構図だ．

10/8 6:36

キレットにどんどん東の雲海から雲が流れ込んでいる．

10/8 6:48

権現小屋のすぐ奥に山頂．

10/8 6:55

テン場から300mほど登ったら，キレット鞍部に200mほど降りていく．
股がスースーする長いハシゴを降りる．

10/8 7:24

鞍部は意外と穏やかな尾根だ．

10/8 7:33

権現岳から見えていた雲の中に突っ込んでいく．

10/8 7:54

やたら綺麗なキレット小屋．
室内も綺麗すぎるほど片付いていて山小屋っぽいゴタゴタ感は一切なかった．

10/8 7:57

小屋の周りはシラビソ林．

10/8 8:10

ここから核心部に突入．

10/8 8:03

左手には阿弥陀南陵が金色に輝いていた．

10/8 8:17

ザレの登り．

10/8 8:22

ルンゼ気味の登り．
順層でホールドは多い．

10/8 8:31

ガスったルンゼをひたすら登る．

10/8 8:32

鬼の住処のよう．

10/8 8:47

長いルンゼを詰めていく．
地図には「迷」マークがあるが，白マーキングが多く迷うことはない．

10/8 8:50

小さなハシゴを登ると核心部は終了．

10/8 9:13

赤岳山頂付近でようやくガスの上に出て来た．

10/8 9:38

赤岳，2回目の登頂．

10/8 9:44

行者，赤岳鉱泉の両小屋を見下ろす．
ここはやはりいい景色だ．

10/8 10:00

文三郎尾根を下る．
振り返ると荒々しい赤岳．

10/8 10:14

文三郎尾根名物，怒涛の階段．

10/8 10:21

そっくりの構図だが上の写真とは別の階段．
次々と現れる階段を降りる．

10/8 10:18

横岳は横から見るとかっこいい．

10/8 10:45

行者小屋に降りた．
ちょっと早いけど昼食．行者にちなんで餃子入りのラーメン，美味しかった．

10/8 11:38

南沢ルートを下る．
ここは苔の殿堂．

10/8 11:32

苔と紅葉したナナカマド．

10/8 11:46

土砂崩れ現場に荷揚げされていた資材．
南沢ルートも台風被害があったようだ．

10/8 11:57

水面に浮かぶカツラのパッチワーク．

10/8 12:08

登山道わきの倒木の葉っぱをカモシカが食べていた．

10/8 12:08

しばらく観察していたらこっちに来た！

10/8 12:09

どんどん接近！

10/8 12:09

そしてそのまま行っちゃった．．．マイペースなカモシカ．

10/8 12:22

美濃戸に近づくにつれて紅葉が綺麗に．

10/8 13:01

車道に降りたが，美濃戸口の橋が流された関係で車が通らず静かだ．のんびり歩ける．

10/8 13:29

これが流されて橋．歩行者だけは通れるように仮橋が掛けられていた．小屋のスタッフや地元自治体，建設業者のみなさんのおかげで歩行者の通行は復旧したようだ．

10/8 13:59

そして八ヶ岳山荘．
バスまで時間があるのでビールとモツ煮をいただいた．

撮影機器：

PowerShot G1 X Mark III CANON

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ タイツ ズボン 靴下 防寒着 雨具 ゲイター 日よけ帽子 着替え 靴 予備靴ひも サンダル ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 調理用食材 調味料 飲料 ハイドレーション ガスカートリッジ コンロ コッヘル 調理器具 ライター 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 針金 常備薬 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック ナイフ カメラ ポール テント テントマット シェラフ ヘルメット

感想

Trail Walker

八ヶ岳は5回目だがいずれも西側からのアクセスのメジャーなルートばかりで，赤岳より南も歩いていなかったので，未踏の編笠，権現を経て岩場のちょっとハードなキレットコースで赤岳を目指すことにした．
観音平まではバスが通っても良さそうな場所だがアクセスがないのでタクシーを利用した．観音平の標高は高いものの編笠山まで1000mあり，それなりの高度差である．編笠山は丸い山容ながら山頂直下で急登になり意表を突かれた．
青年小屋は編笠と権現の間の鞍部でいいシチュエーションだ．お酒のラインナップの多さも自慢，小屋泊まりの夕食も豪華らしい．
権現岳は赤岳あたりと似た岩質になり，南八ヶ岳らしくなってくる．キレットはずーっと雲の通り道になっていて，とうとう鞍部を見下ろすことはできなかった．
キレット小屋のすぐ奥からが今回の核心部．ルンゼ状の岩場登りとなる．難易度は高くないとはいえ距離がそこそこ長くだんだん疲れてくる．最後に文三郎尾根のコースと合流し岩場を登ったら赤岳山頂だ．赤岳山頂はさっきまでの雲が嘘みたいに晴れ渡り，北部の眺めは良い．行者小屋や赤岳鉱泉方面から登って来た人たちで大変賑わっていた．
文三郎尾根を下り行者小屋へ．横岳を眺めながら昼食にラーメンをいただいた．ワンタン麺かとおもいきや餃子，行者小屋だからか．
美濃戸口までの下山路は台風被害が深刻だったようだが関係者の御尽力で1週間足らずで復旧，無事美濃戸口まで下山することができた．