臼ヶ岳南尾根



- GPS
- 09:00
- 距離
- 21.3km
- 登り
- 1,271m
- 下り
- 1,266m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト ・玄倉のバス停にありますが、目立たないのでなかなか気が付かないかも。(玄倉商店正面に向かって左側の道の脇) ■臼ヶ岳南尾根 ・ユーシンロッジに向かって右側、明治薬科大学へと続く道の奥から取り付きました。要するに、トイレの裏側の尾根です。 ・登りに使う分には特に問題ないと思いますが、臼ヶ岳からの下りに使う場合、取り付きの方角がわかりにくい(尾根が広い)ので注意が必要でしょう。 ■名も無き尾根 ・傾斜は急で足場も悪く、道もわかりにくいので、それ相当の装備と経験が必要だと思います。私は怖いので複数人でも二度と歩かないでしょう。全くおすすめ出来ません。 |
写真
感想
丹沢に雪がたくさん降った翌週、私を雷滝へと連れていってくれたお姉様に「臼ヶ岳南尾根を歩いてみない?余裕があったらその先の蛭ヶ岳へ。」とお誘いいただいた。まだ歩いたことがない臼ヶ岳南尾根を登って白い丹沢の峰々を眺めるなんて、考えるだけでワクワクしてくる。
新松田で待ち合わせて彼女の車で玄倉へ。ここで登山届を提出してその先のゲートで車を下り、玄倉林道をユーシンへと向かう。自家用車だとゲートまで来られるからとても助かる。ユーシンから玄倉まで林道を歩いたとき、その道程の長さに嫌気が刺したものだが、二人で話をしながら歩けばあっという間だ。
自分は沢登りを(ほとんど)しないから滝や沢にはそれほど興味はない。しかし、相方は沢屋さんであるので、そういうコトやモについてあれこれと語ってくれる。そうすると自分の興味や世界が広がってくる気がして楽しい。単独登山も楽しいけど、ベクトルの向きが合う相方と歩くのも楽しいものだ。
やがてユーシンロッジに到着し、雪に覆われた庭を眺めながらしばし休憩。その後、明治薬科大学研究棟の近くから尾根に乗っかった。
未踏のルートとは言えども登りだからまず迷いようがないのだが、念のため地形図と照らし合わせながら少しずつ登っていく。それにしたがって雪が深くなってくる。ズボズボと雪に足がはまって歩きにくいことと、スパッツを留めるゴム紐が雪で外れてしまい、何度も何度も付け直さねばならないことが煩わしいが、それを除けば快適な登山だ。
やがて雪原とブナ林という素敵な光景が現れた。静かで綺麗。新緑のころ、落葉のころもまた素晴らしかろう。雪に足を取られながらブナの坂を登って行くと、向こうに臼ヶ岳と蛭ヶ岳が現れた。臼ヶ岳ってこんなに高いのか。
臼ヶ岳に近づけば近づくほど坂が急になってくる。また、尾根の出っ張りも不明瞭になってくる。山頂からユーシン方面へ下るときに道に迷いやすいと聞いたことがあるが、たしかに頷ける話だ。山頂から下る方角をコンパスでしっかりと取らないと、違う尾根に引きこまれてしまいそうだ。
急な坂を登りきれば臼ヶ岳の山頂だ。蛭ヶ岳から不動ノ峰までが白く立派にそそり立ち、まるでどこかのアルプスのよう。(アルプスのことはよくわからないので、雰囲気で語っています ^^;) 豪雪時に誰かがここを歩いたはずだが、その足あとは風に吹き消されてしまったよう。
ベンチで昼食を摂った後、雪の状態からも時間的にも蛭ヶ岳へ登るのは無理と判断し、臼ヶ岳の先の名も無き尾根を熊木沢へと下ることにした。ロープなどの装備があるからできた判断だ。
尾根の取り付きを慎重に探して(簡単に見つかったが、本当にこれで良いのかどうか、何度も地形と地図とを見比べた)下り始める。やせ尾根を100mほど進んだ先は急降下の崖状になっている。手前の支尾根らしきものが進むべきルートだったのではないか?と判断して引き返し、その支尾根とも本尾根とも区別がつかない尾根へと踏み入れる。ここもかなり急で体を支えるのが大変だ。何度もロープをかけ直して慎重に下りていく。
私単独だったら絶対無理!遭難するのは確実だ。この尾根を歩いた記録がない、つまり誰も歩かないということは、歩きにくくて危険な尾根ということだ。今更引き返せないし、ロープもあるし、二人組だから何とかなるだろうと、慎重に慎重に下りていく。お陰でえらく時間がかかってしまった。時間がかかっても安全第一だ。
怖い思いをしながら下りてきたので、蛭ヶ岳南尾根の取り付きの印であるポンコツ車(初めて見た)が見えた時には心底ホッとした。
ここまで来て、一本手前の尾根を降ってきたことがはっきりと分かった。降りてくる途中で「どうも怪しい。違う尾根にいるのではないか?」と何度も首をかしげ、コンパスと地図とにらめっこし、現在位置を確認したのだが、最後の最後まで読み取れなかった。読図って難しい。
何はともあれ、ここまで来たらもう大丈夫。あとは熊木沢の広くて歩きにくい河原と玄倉林道をひたすら歩けば良いだけだ。しかし、熊木ダム手前で日が暮れて真っ暗になってしまった。玄倉川沿いは携帯の電波が入らないので家族や山師匠に連絡を入れられない。ずいぶんと心配をかけてしまった。ごめんなさい。
melonpanさんがこんな冒険をしていたとは知りませんでした。
ルート図を見たとき、下りのこんなルートが有ったかなと思ったらやっぱり、ルートでは無かったのですね
同じ道を引き返すのが安全でしたが、臼ヶ岳の先の名も無き尾根を熊木沢へと下る判断をしたのは、相方の人ですか?かなりの経験者の様ですね。
何にしてもご無事でなによりでした。
Futaroさん、コメントありがとうござます
名も無き尾根の下りの話はかなり省略しておりまして、
公共のこの場所には書けないアブナイこともいくつか…。
雪だったからこそ(雪に覆われてよく見えなかったので)
冒険できたとも日が暮れるまでに下りれたとも言えます
相方のお姉様には小川谷廊下にも連れて行ってもらいました。
この人のおかげで色々と冒険できています。
経験豊かで慎重な方なので、信頼しています。
しばらく冒険らしいことをしていないので
またしたくなってきちゃいました!
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