白馬大雪渓から栂池高原へ GWの白馬岳を巡る絶景の稜線歩き
- GPS
- 13:59
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,933m
- 下り
- 1,338m
コースタイム
- 山行
- 6:48
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 7:23
天候 | 3日は晴れ+強風 4日は快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
白馬観光タクシーさんで予約しておきました。 時期のお花や雪形などとても親切に案内して頂きました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
大雪渓上部の傾斜がきつい部分に落ちてきた拳くらいの岩が多く見られた |
その他周辺情報 | 後泊で栂池高原のやまきゅう荘さんに泊まりました。 食事がとても美味しくて快適な宿でした |
写真
感想
去年のGWに敗退した白馬岳に再挑戦です。
テント泊装備で登った乗鞍岳への急登が辛かったので、
今年は小屋泊にしました。
5/3早朝より猿倉から白馬大雪渓をひたすら登り、
頂上直下の白馬山荘で1泊して
4日に白馬岳〜小蓮華山〜白馬大池〜乗鞍岳と辿り、栂池高原に降りました。
猿倉で登山届を出して、
遭対協の方に「乗鞍からの下りはしっかりアイゼン効かせて」と伺いました。
最初から雪が有ったのでアイゼン装着して出発、
少ししたら暑くて速攻でレイヤリング調整。
気温も6〜7度くらい有りましたが風が微風で陽当たりが良かったので暑く感じました。
しばらく雪に覆われた林道を進んで白馬尻に到着、
一休みしていよいよここから大雪渓の登高です。
しばらく進むと雪崩のデブリで埋まっている脇を通り抜けるようになります、
ずっとデブリで埋まっている様は圧巻でした。
先を見ても遥か遠くまで白い斜面が続いています。
歩いても歩いてもなかなか終わりが見えません。
それでも高度は着実に稼いでいるようで、
稜線に近づくにつれて傾斜が増して風が強まってきました。
お腹が空いてきたので、傾斜地ですがお昼にしました。
風が強かったので斜面を踏み固めて窪みを作って湯沸かししました。
猿倉で沸かしてボトルに詰めておけばよかったのですが忘れていました(笑)
雪山で食べるカップラーメンは最高です、
風が強くなってきたのでラーメン食べて暖まりました。
食後も急登は続きます。
時折吹く強風もあって進むペースが上がりません。
それでも何とか頂上山荘が見えてきました。
頂上山荘の右手を登っていくとすぐに白馬山荘が見えますが、
そこから先が長く感じました。
標高にして100m登るだけなのですが、
向かい風とここまでの疲れでなかなか小屋が近づいてこない、
やっとの思いで小屋に到着しました。
初日の標高差が約1,600mですが登るだけで下らないなら大したことないだろうと
思っていましたが、急登と強風で思いの外消耗しました。
小屋はそんなに混んでいませんでしたので、
僕らは4人で一部屋を割り当ててもらいました。
「白馬」の部屋なんて何だかラッキーですね♪
女性二名は部屋で休憩、僕とcrabさんは自炊室でビールを頂きました。
二本ほど飲み干したところで夕食、
カレーライスかと思ったらカツカレーでした。
カツはサクサクでボリュームも有り、美味しく頂きました。
部屋で少しワインなど飲みましたが、みんな疲れていたので早めに寝ました。
担いできた日本酒は無駄な重りになってしまいましたね(笑)
二時頃に目が覚めたのでcrabさんと星空を撮りに表に出ました、
先客が一人、小屋の前のスペースで撮影していました。
今夜は天気も月齢も好条件です。
風も穏やかになりましたので助かります。
30分程撮影して満足したので部屋に戻りましたが、
体が随分と冷えたのでなかなか眠れませんでした。
ふと起きたら5時頃で、他の三人はすでに起きていました。
朝食は5時半からでしたので、crabさんと湯沸かしに自炊室へ。
全員のお湯を沸かしたところで朝食の時間になりました。
朝食の後、部屋で荷物を整理して出発です。
窓から見える北アルプスは雲一つ無い快晴です。
小屋を出発して100mも登れば白馬岳の山頂です。
山頂からは360度広がる大パノラマを堪能、
風も穏やかで寒くも無く、20分程ゆっくりと楽しみました。
三国境へ下りていくと右手のハイマツの茂みにライチョウがいました。
この時期は雄が縄張りを見張っている事が多いので探しやすいですね。
三国境から小蓮華山の前後まで、沢山のライチョウを見かけました、
一度の山行でこんなに沢山のライチョウを見かけたのは初めてです。
つがいのライチョウや縄張り争いのバトルなど、見応え有りました。
小蓮華山から船越ノ頭へ、美しい稜線を辿ります。
雪が飛ばされて夏道が露出している部分が多くて歩きづらい、
アイゼン外した方が良いのか迷ったが結局装着したまま歩きました。
もう今シーズンはアイゼンも使わないだろうから、帰宅したら爪でも研ごうか。
船越ノ頭から白馬大池へ下りていきます、
去年は僕らのテントを入れても3張りしか無かったのに
今年は天候に恵まれたおかげでしょう、十数張りのテントが有りました。
白馬岳の山頂からここまでの間もそこそこの数の登山者とすれ違いました。
大池でお昼にしようと話していましたので、岩場に腰かけてお昼にしました。
後は乗鞍岳を越えて栂池自然園に降りるだけですが、
乗鞍岳は岩場に雪が残って歩きづらい、
去年も同様でしたので踏み抜かないように注意して歩きます。
乗鞍岳の山頂ケルンでストックからピッケルに持ち替えます、
天狗原への下りは急斜面で、遭対協の方にも忠告をされていましたので、
しっかりアイゼンを効かせて下って行きます。
ここの下りはそんなに長く続きません標高にして200m程度でしょうか、
天狗原のハイマツ帯で派手に踏み抜きました、minmingさんに引っ張り上げてもらった
反動で更に反対側に踏み抜きました(笑)
天狗原を抜けると眼下に栂池ヒュッテやRWの駅が見えました。
ひと下りでRWの駅に到着、アイゼンなど外してRWで栂池高原に下りました。
この日は栂池高原のやまきゅう荘さんに宿泊、
疲れを癒やして明日の朝に帰る予定です。
この後泊がとっても良かったです、
美味しい食事と快適な寝床で疲れを癒やし、
空いている高速道路で快適に帰る事ができました。
ここから備忘録
クロージング
初日
長袖シャツ一枚の上からハードシェル、
途中でハードシェル脱いで、上の方で風が出てきたのでまた着た。
ジオラインLWタイツの上からハードシェル
グローブも薄手作業用で十分だった。
ファイントラック
L1半袖L2長袖の上からハードシェル、
途中でハードシェル脱いで、白馬大池でお昼食べる時にまた着た。
ジオラインLWタイツの上からハードシェル
グローブも薄手作業用で十分だった。
ヘッドウェアはキャップの上からヘルメット、
上の方でビーニーにチェンジしてフード被った。
二日目はキャップとヘルメット
飲料はポカリ500mlと水300ml持参してポカリ400ml程度消費
二日目もポカリ500mlで最後まで足りた
気温は初日出発時が6度くらい、
到着時が0度くらいか、稜線近くで時折20m/sくらいの風が吹いた。
二日目は出発時にマイナス3度くらいか、
風が穏やかで日差したっぷりだったので寒さは感じなかった。
冬季は営業しない小屋なので、客室に暖房は無く布団に入らないと寒かった。
乾燥室で靴を乾かせたので有難かった。
日焼け止めは塗っていたが、耳の周りの塗れていなかった部分と唇が酷く日焼けした。
筋肉痛はふくらはぎが少々、
同行三人のおかげで令和元年の始まりに極上の山行となった。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する