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Yamareco

記録ID: 187031
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
東北

分水嶺:奥羽(高下岳〜羽後朝日岳〜和賀岳〜真昼岳〜女神山)

2012年04月28日(土) 〜 2012年05月02日(水)
情報量の目安: S
都道府県 岩手県 秋田県
 - 拍手
GPS
44:18
距離
58.8km
登り
3,665m
下り
3,797m

コースタイム

自宅2245≒2300池袋駅東口2355=(前夜発夜行バス)=055佐野SA110=430鶴巣PA445=550北上駅東口・北上615〓702ほっとゆだ800=848上大荒沢850―920林道雪で埋まり始める923―1025林道終点・高下岳登山口1040―1053小尾根―1135休(Co720m)1145―標高点(836m)1212―1245休(Co940m)1300―1348休(Co1110m)1359―1452高下岳中央コル―1500高下岳(南峰)1502―1508高下岳中央コル1511―1522高下岳(北峰)1535―1649根菅岳1651―1705根菅岳分岐(県境・分水嶺)(幕営)450―545大荒沢岳557―634羽後朝日岳648―719大荒沢岳721―809根菅岳分岐(テント撤収)851―937最低鞍部(治作峠?)945―1022標高点(1284m)1036―1120標高点(1412m)1125―1141和賀岳1209―1247小鷲倉1257―1326小杉山1337―薬師平―1413薬師岳1415―1422薬師分岐1430―1531大甲手前(幕営)505―514大甲516―558甲山分岐612―702中ノ沢岳712―742尾根を間違えかけた後正しいルートに戻る747―758小ピーク(930m)―821小ピーク(Co950m)―902風鞍918―1006南風鞍1016―山中岳(850m)―1107川口県境分岐1123―ツクシ岳(843m)―1227小ピーク(860m)―1300鹿ノ子山分岐1310―1446小ピーク(880m)1456―1531姥捨山手前コル(750m)1536―1643姥捨山―1657峰越林道(幕営)536―北ノ又岳―音動岳744―814赤倉分岐830―856真昼岳(主峰)908―921真昼岳(南峰)―957急坂を下ったコル1007―1050兎平分岐1110―1214明鳥沢山―1228女神山手前のコル1238―1316女神山1340―1455登山口(遊歩道)1458―1508白糸ノ滝―1511停滞(道を探す)1609―1614沢渡渉―1621相沢林道終点(幕営)546―621道標(白糸ノ滝まで2km)―720堰堤725―746橋(左岸から右岸へ)―754県道(大曲花巻線)800―819長峰公園分岐―821郷土橋―913清水ヶ野947=1004ほっとゆだ(入浴)1234〓1317北上―北上川右岸1339〜(渡し船)〜1344北上川左岸―北上展勝地(桜並木、レストハウス、みちのく民俗村)―珊瑚橋1750―1810北上1906〓(やまびこ66号)〓2200東京2205〓2226中野2230≒2240自宅
天候 【4月28日】快晴
【4月29日】快晴
【4月30日】快晴
【5月1日】曇りのち晴れ(朝のうち雨混じりの濃霧で風も強い)
【5月2日】晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2012年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
ほっとゆだ駅がベース:
【入山】ほっとゆだ駅から盛岡行バスで上大荒沢バス停下車
【下山】清水ヶ野バス停からほっとゆだ駅行バス
コース状況/
危険箇所等
夏道がところどころ出ているところはあるというものの、一部ではまだかなりの量の積雪がありました。ルートファインディングの能力を発揮する楽しみがあります。
(1)夏道がないところ
(1a) 大荒沢岳〜羽後朝日岳:夏道はないはずですが、積雪のため、快適に歩けました。
(1b) 根菅岳分岐〜和賀岳:夏道はないはずですが、積雪のため、快適に歩けました。
(2)夏道があるところ
(2a) 高下岳登山口〜高下岳〜根菅岳〜根菅岳分岐(分水嶺):ところどころ夏道が雪に埋まっていますが、問題ありません。稜線上の方が夏道が出ていました。
(2b) 根菅岳分岐〜大荒沢岳:夏道が半分くらいは出ていました。
(2c) 和賀岳〜薬師岳:夏道が半分以上は出ていました。
(2d) 薬師岳〜甲山分岐:夏道(刈り開きされている)が大体出ていましたが、道の真ん中にお花畑があったりしました。
(2e) 甲山分岐〜南風鞍:だいたいは雪の上を歩く。中ノ沢岳の先、南西に分水嶺を辿るが、1つ手前の尾根に誘導されやすい。北から風鞍に回り込むようにルートを取る必要があります。
(2f) 南風鞍〜川口県境分岐:だいたいは雪の上を歩く。問題なしでした。
(2g) 川口県境分岐〜峰越林道:鹿ノ子山への登りと姥捨山(峰越林道の手前のピーク)への登りはかなり急。夏道をできるだけ探しながら歩くべき。雪渓は急斜面なので、ピッケル+アイゼンのお世話になりました。
(2h) 峰越林道〜真昼岳:夏道が半分くらいは出ていました。ガスっていたこともあり、北ノ又岳の手前で少しルートを外しましたが、それ以外は問題なしでした。
(2i) 真昼岳〜兎平分岐:真昼岳の下りは要注意。夏道では鎖場となっているらしいところは完全に雪の下でした。標高950m〜900m付近では滑落しやすいので、ピッケル+アイゼンのお世話になりました。
(2j) 兎平分岐〜女神岳:ほぼ雪の上を歩きました。女神岳手前の急登は分水嶺に沿って登りました。ピッケルがあったほうが安心。
(2k) 女神岳〜白糸の滝:尾根を間違えなければ問題なし。地形図を仔細にみると分かる通り、乗るべき尾根の出方がちょっとトリッキー。
(2l) 白糸の滝〜相沢林道終点:ところどころ雪の上の急斜面をトラバースする。最後に林道終点手前の沢を渡るところが嫌らしい。遊歩道が雪に埋まっていて探すのに1時間ほど費やした。渡渉もスノーブリッジが落ちていたならかなり難儀していたはず。(橋は冬季は外してあるとのこと)
(2m) 相沢林道は90%程度は雪。デブリで嫌らしいところも一部にはあったが、基本的には問題なし。6kmほどで県道(花巻大曲線)にでたあとは、雪のない舗装道路を5kmほどで県道1号線の清水ヶ野のバス停がすぐ右手脇。
夜行バスで北上駅東口に早朝到着しました。
2012年04月28日 05:53撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/28 5:53
夜行バスで北上駅東口に早朝到着しました。
どうやら「さくらまつり」が見頃らしい。北上展勝地の桜並木は、弘前城や角館(武家屋敷?)とあわせて「みちのく三大桜名所」らしいです。
2012年05月03日 15:32撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/3 15:32
どうやら「さくらまつり」が見頃らしい。北上展勝地の桜並木は、弘前城や角館(武家屋敷?)とあわせて「みちのく三大桜名所」らしいです。
0番線から北上線横手行普通列車に乗りこみます。
2012年04月28日 06:06撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/28 6:06
0番線から北上線横手行普通列車に乗りこみます。
ほっとゆだ駅で下車。休日のはずだけれど、部活でもあるのか、中学生上級生くらいの学生さんたちが大勢下車。とても礼儀正しくて、挨拶してくれます。
2012年05月03日 15:33撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/3 15:33
ほっとゆだ駅で下車。休日のはずだけれど、部活でもあるのか、中学生上級生くらいの学生さんたちが大勢下車。とても礼儀正しくて、挨拶してくれます。
ほっとゆだ駅は駅に温泉がついている、というか、温泉(中央)に駅がついている!?
2012年04月28日 07:15撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/28 7:15
ほっとゆだ駅は駅に温泉がついている、というか、温泉(中央)に駅がついている!?
盛岡バスターミナル行のバスに乗車します。
2012年04月28日 07:58撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/28 7:58
盛岡バスターミナル行のバスに乗車します。
上大荒沢バス停で下車。
2012年05月03日 15:33撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/3 15:33
上大荒沢バス停で下車。
走り去るバスを見送ります。
2012年04月28日 08:48撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/28 8:48
走り去るバスを見送ります。
とても良い天気! 里からこれから目指す高下岳がバッチリ。左手やや奥には和賀岳か。
2012年04月28日 08:57撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/28 8:57
とても良い天気! 里からこれから目指す高下岳がバッチリ。左手やや奥には和賀岳か。
まっすぐな林道も雪に埋まっています。先には高下岳。
2012年05月03日 15:33撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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5/3 15:33
まっすぐな林道も雪に埋まっています。先には高下岳。
林道終点付近の登山口。クマがいるそうです。クマよけ鈴の活躍に期待です。
2012年04月28日 10:25撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/28 10:25
林道終点付近の登山口。クマがいるそうです。クマよけ鈴の活躍に期待です。
少し登ると見晴らしが良くなってきました。遠くに見えるは焼石連峰だと思います。高校1年生の夏合宿で登った思い出の地ですが、再訪を果たせていません。
2012年04月28日 12:46撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/28 12:46
少し登ると見晴らしが良くなってきました。遠くに見えるは焼石連峰だと思います。高校1年生の夏合宿で登った思い出の地ですが、再訪を果たせていません。
遠方に早池峰が見えます。この角度からだと整った三角錐形。
2012年04月28日 12:58撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/28 12:58
遠方に早池峰が見えます。この角度からだと整った三角錐形。
和賀川流域の貝沢方面を俯瞰。対岸にも山が連なっています。
2012年04月28日 13:15撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/28 13:15
和賀川流域の貝沢方面を俯瞰。対岸にも山が連なっています。
高下岳頂上が近付いてきました。快適な残雪登山のはずが、お天気が良すぎて暑いこと暑いこと、少々バテ気味。今日はどこまで行けることやら。高下岳まででも仕方ないな、と思い始めていたころ。
2012年04月28日 14:29撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/28 14:29
高下岳頂上が近付いてきました。快適な残雪登山のはずが、お天気が良すぎて暑いこと暑いこと、少々バテ気味。今日はどこまで行けることやら。高下岳まででも仕方ないな、と思い始めていたころ。
稜線に出ました。和賀岳が存在感。
2012年04月28日 15:00撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/28 15:00
稜線に出ました。和賀岳が存在感。
高下岳(南峰)から根菅岳方面。その左手先には目指す羽後朝日岳。右手奥には秋田駒ヶ岳。
2012年04月28日 15:02撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/28 15:02
高下岳(南峰)から根菅岳方面。その左手先には目指す羽後朝日岳。右手奥には秋田駒ヶ岳。
高下岳(北峰)山頂到着。
2012年04月28日 15:25撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/28 15:25
高下岳(北峰)山頂到着。
高下岳(北峰)山頂から北を望む。モッコ岳〜沢尻岳の分水嶺と、その奥には、岩手山〜秋田駒ヶ岳。雪の5m道路(雪堤)が導いているようなので、日も長いことだし、もう少しさきまで行こう。
2012年04月28日 15:26撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/28 15:26
高下岳(北峰)山頂から北を望む。モッコ岳〜沢尻岳の分水嶺と、その奥には、岩手山〜秋田駒ヶ岳。雪の5m道路(雪堤)が導いているようなので、日も長いことだし、もう少しさきまで行こう。
根菅岳まで来ました。
2012年04月28日 16:49撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/28 16:49
根菅岳まで来ました。
いずれ越えるべき根菅岳分岐から和賀岳までの区間については、じっくり観察しながら歩きましたが、最低コル(標高約1180m、治作峠?)からの登りがポイントのように思われました。望遠にしてじっくり観察。取り付きがかなり急傾斜に見えるのと、稜線付近の雪庇が懸念材料・・・
2012年04月28日 16:49撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/28 16:49
いずれ越えるべき根菅岳分岐から和賀岳までの区間については、じっくり観察しながら歩きましたが、最低コル(標高約1180m、治作峠?)からの登りがポイントのように思われました。望遠にしてじっくり観察。取り付きがかなり急傾斜に見えるのと、稜線付近の雪庇が懸念材料・・・
根菅岳山頂から西を向けば和賀岳。
2012年04月28日 16:49撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/28 16:49
根菅岳山頂から西を向けば和賀岳。
そして・・・、北を向けば、羽後朝日岳。雪はどのくらい残っているのだろう。藪こぎがひどくてもお天気さえ良ければ・・・。とにかく明日は頑張ろう。
2012年04月28日 16:59撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/28 16:59
そして・・・、北を向けば、羽後朝日岳。雪はどのくらい残っているのだろう。藪こぎがひどくてもお天気さえ良ければ・・・。とにかく明日は頑張ろう。
午後5時を少し回ってしまいましたが、根菅岳分岐(中央分水嶺上)までなんとか辿りつきました。今日のお宿の中から、根菅岳を振り返る。
2012年04月28日 17:39撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/28 17:39
午後5時を少し回ってしまいましたが、根菅岳分岐(中央分水嶺上)までなんとか辿りつきました。今日のお宿の中から、根菅岳を振り返る。
テントサイトから、夕暮れの和賀岳。
2012年04月28日 18:31撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/28 18:31
テントサイトから、夕暮れの和賀岳。
同じく、夕暮れの羽後朝日岳。
2012年04月28日 18:32撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/28 18:32
同じく、夕暮れの羽後朝日岳。
【ここから2日目】午前4:42頃に日の出。左手には沢尻岳、その奥に岩手山。
2012年04月29日 04:44撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/29 4:44
【ここから2日目】午前4:42頃に日の出。左手には沢尻岳、その奥に岩手山。
大荒沢岳付近からのモッコ岳(左)と沢尻岳(右)
2012年04月29日 05:44撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/29 5:44
大荒沢岳付近からのモッコ岳(左)と沢尻岳(右)
大荒沢岳山頂標識からの羽後朝日岳。
2012年05月03日 15:35撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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5/3 15:35
大荒沢岳山頂標識からの羽後朝日岳。
秋田駒ヶ岳(左)〜岩手山(右)。「〜」で繋ぎたくなりますね、繋がっているから!
2012年04月29日 05:53撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/29 5:53
秋田駒ヶ岳(左)〜岩手山(右)。「〜」で繋ぎたくなりますね、繋がっているから!
目指す羽後朝日岳。根菅岳分岐下のコルでお会いした山レコユーザの地元篤志家kamadamさんのアドバイス通り、右側(北東側)には雪が十分付いているいて、問題なく歩けそうだぞ・・・
2012年04月29日 05:53撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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目指す羽後朝日岳。根菅岳分岐下のコルでお会いした山レコユーザの地元篤志家kamadamさんのアドバイス通り、右側(北東側)には雪が十分付いているいて、問題なく歩けそうだぞ・・・
念願の羽後朝日岳に到着!
2012年05月03日 15:35撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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5/3 15:35
念願の羽後朝日岳に到着!
Web上で見たことのあったあこがれの石碑。
2012年04月29日 06:35撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/29 6:35
Web上で見たことのあったあこがれの石碑。
そっか、昨日この稜線をkamadamさんは登って来たのかぁ〜。あっぱれ。奥には太平山、白小森、大仏岳などが見えます。右端には田沢湖。昨夏、観光で出かけた田沢湖を上から見下ろしているのがなんだかヘンテコな気分。
2012年04月29日 06:37撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/29 6:37
そっか、昨日この稜線をkamadamさんは登って来たのかぁ〜。あっぱれ。奥には太平山、白小森、大仏岳などが見えます。右端には田沢湖。昨夏、観光で出かけた田沢湖を上から見下ろしているのがなんだかヘンテコな気分。
辿ってきた稜線を振り返る。右奥から高下岳〜根菅岳〜大荒沢岳。
2012年04月29日 06:39撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/29 6:39
辿ってきた稜線を振り返る。右奥から高下岳〜根菅岳〜大荒沢岳。
秋田駒ヶ岳〜岩手山。手前の雪がはげ落ちている「壁」は、志度内畚南稜の東面とのこと(kamadamさんの記録を参考にしました)。
2012年04月29日 06:41撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/29 6:41
秋田駒ヶ岳〜岩手山。手前の雪がはげ落ちている「壁」は、志度内畚南稜の東面とのこと(kamadamさんの記録を参考にしました)。
さて、羽後朝日岳山頂での大展望に満ち足りて下山開始。大荒沢岳への20m道路を3人パーティが登ってくるのにすれ違いました。
2012年04月29日 06:56撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/29 6:56
さて、羽後朝日岳山頂での大展望に満ち足りて下山開始。大荒沢岳への20m道路を3人パーティが登ってくるのにすれ違いました。
根菅岳分岐のマイテントに帰着。8時ちょっと過ぎに戻れたので、お天気も最高だし、連泊は止めて和賀岳への縦走を決める。
2012年04月29日 08:09撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/29 8:09
根菅岳分岐のマイテントに帰着。8時ちょっと過ぎに戻れたので、お天気も最高だし、連泊は止めて和賀岳への縦走を決める。
和賀岳への稜線上から振り返る羽後朝日岳。
2012年04月29日 08:56撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/29 8:56
和賀岳への稜線上から振り返る羽後朝日岳。
昨日懸念していた最低コルからの登りは、思っていたよりもずっと良い状態でした。kamadamさんの足跡も導いてくれているし、良かった良かった。
2012年04月29日 09:37撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/29 9:37
昨日懸念していた最低コルからの登りは、思っていたよりもずっと良い状態でした。kamadamさんの足跡も導いてくれているし、良かった良かった。
ずっと雪の上を歩けそうで快適な稜線。先ほどの3人パーティは和賀岳にも足を延ばすらしく、途中で追い抜いていかれました。
2012年04月29日 10:08撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/29 10:08
ずっと雪の上を歩けそうで快適な稜線。先ほどの3人パーティは和賀岳にも足を延ばすらしく、途中で追い抜いていかれました。
抜いて行った3人パーティが休憩しているところを通りかかったら、グレープフルーツを分けて下さったので、思わずこちらも休憩。みずみずしくてとても美味。ごちそうさまでした。(バックは和賀岳。)
2012年04月29日 10:23撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/29 10:23
抜いて行った3人パーティが休憩しているところを通りかかったら、グレープフルーツを分けて下さったので、思わずこちらも休憩。みずみずしくてとても美味。ごちそうさまでした。(バックは和賀岳。)
和賀岳手前で羽後朝日岳方面を振り返る。秋田駒ヶ岳〜岩手山が後衛している図。
2012年04月29日 11:20撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/29 11:20
和賀岳手前で羽後朝日岳方面を振り返る。秋田駒ヶ岳〜岩手山が後衛している図。
和賀岳山頂に到着。羽後朝日岳方面をバックに。
2012年04月29日 11:45撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/29 11:45
和賀岳山頂に到着。羽後朝日岳方面をバックに。
一等三角点。
2012年05月03日 15:36撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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5/3 15:36
一等三角点。
石碑。
2012年05月03日 15:36撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/3 15:36
石碑。
田沢湖の向こうには森吉山。
2012年04月29日 11:52撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/29 11:52
田沢湖の向こうには森吉山。
白く輝く鳥海山(やや左寄り遠く)の存在感。手前は、左が薬師岳、右が小鷲倉。
2012年04月29日 11:53撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/29 11:53
白く輝く鳥海山(やや左寄り遠く)の存在感。手前は、左が薬師岳、右が小鷲倉。
山頂全景。
2012年04月29日 12:08撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/29 12:08
山頂全景。
下山開始、小鷲倉(右手)手前の巨大な雪のブロック。やや左手より遠景には真昼岳〜女神山。
2012年04月29日 12:22撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/29 12:22
下山開始、小鷲倉(右手)手前の巨大な雪のブロック。やや左手より遠景には真昼岳〜女神山。
小鷲倉から振り返る和賀岳。
2012年04月29日 12:57撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/29 12:57
小鷲倉から振り返る和賀岳。
小杉山付近から薬師平と薬師岳。右手奥に真昼岳〜女神山。
2012年04月29日 13:33撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/29 13:33
小杉山付近から薬師平と薬師岳。右手奥に真昼岳〜女神山。
薬師岳山頂からの小鷲倉〜大鷲倉(和賀岳)。
2012年04月29日 14:14撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/29 14:14
薬師岳山頂からの小鷲倉〜大鷲倉(和賀岳)。
薬師分岐。行く手の大甲への縦走路を望む。
2012年05月03日 15:37撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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5/3 15:37
薬師分岐。行く手の大甲への縦走路を望む。
雪の解けた後にはお花が咲き乱れています。
2012年05月03日 15:37撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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5/3 15:37
雪の解けた後にはお花が咲き乱れています。
刈り払いされた夏道はお花畑と化していて、足場に困ります。
2012年05月03日 15:37撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/3 15:37
刈り払いされた夏道はお花畑と化していて、足場に困ります。
雪の上ではなく夏道の上にテントが張れそうだったので、大甲の少し手前に今日のお宿。奥の標識が見えているのが大甲。
2012年05月03日 15:37撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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5/3 15:37
雪の上ではなく夏道の上にテントが張れそうだったので、大甲の少し手前に今日のお宿。奥の標識が見えているのが大甲。
テント場脇の雪渓上からの和賀岳。今日は最高の1日でした。
2012年04月29日 16:10撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/29 16:10
テント場脇の雪渓上からの和賀岳。今日は最高の1日でした。
マイテントと薬師岳。
2012年04月29日 16:10撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/29 16:10
マイテントと薬師岳。
【ここから3日目】さてさて今日も良いお天気。真昼岳まで遠いなぁ。
2012年04月30日 05:14撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/30 5:14
【ここから3日目】さてさて今日も良いお天気。真昼岳まで遠いなぁ。
大甲山頂から振り返る薬師岳。
2012年04月30日 05:15撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/30 5:15
大甲山頂から振り返る薬師岳。
大甲山頂から真木渓谷越しに横手盆地(大曲・角館方面)を見下ろす。
2012年04月30日 05:15撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/30 5:15
大甲山頂から真木渓谷越しに横手盆地(大曲・角館方面)を見下ろす。
朝日に映える甲山(曲甲)。
2012年04月30日 05:49撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/30 5:49
朝日に映える甲山(曲甲)。
甲山分岐からの甲山(曲甲)。雪のリッジでリスクを冒すこともないし、今日は先が長いので、割愛しました。
2012年04月30日 06:01撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/30 6:01
甲山分岐からの甲山(曲甲)。雪のリッジでリスクを冒すこともないし、今日は先が長いので、割愛しました。
鞍部から見上げる中ノ沢岳。
2012年04月30日 06:27撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/30 6:27
鞍部から見上げる中ノ沢岳。
中ノ沢岳手前から振り返る、和賀岳〜高下岳。
2012年04月30日 07:02撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/30 7:02
中ノ沢岳手前から振り返る、和賀岳〜高下岳。
行く手に風鞍(右)、南風鞍(中央)。奥には、真昼岳〜女神山。
2012年04月30日 07:08撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/30 7:08
行く手に風鞍(右)、南風鞍(中央)。奥には、真昼岳〜女神山。
中ノ沢岳を振り返る。このあたりでルートを少し間違えかけ、正しい稜線に戻ったところ。天気が良いからこそ油断してしまうのか。
2012年04月30日 07:58撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/30 7:58
中ノ沢岳を振り返る。このあたりでルートを少し間違えかけ、正しい稜線に戻ったところ。天気が良いからこそ油断してしまうのか。
行く手の風鞍(やや右)から南風鞍(左奥)。
2012年04月30日 07:58撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/30 7:58
行く手の風鞍(やや右)から南風鞍(左奥)。
風鞍から南風鞍まではゆるやかな山稜。雪もたっぷりそう。
2012年04月30日 09:04撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/30 9:04
風鞍から南風鞍まではゆるやかな山稜。雪もたっぷりそう。
風鞍から望む真昼山塊。全然近づいた気がしません・・・
2012年04月30日 09:58撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/30 9:58
風鞍から望む真昼山塊。全然近づいた気がしません・・・
風鞍から振り返る和賀山塊。こちらは随分と遠くなったかな。
2012年04月30日 09:04撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/30 9:04
風鞍から振り返る和賀山塊。こちらは随分と遠くなったかな。
南風鞍山頂標識付近。夏道が出ていました。
2012年05月03日 15:38撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/3 15:38
南風鞍山頂標識付近。夏道が出ていました。
川口県境分岐。この付近一帯も雪が解けて消えていました。
2012年05月03日 15:38撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/3 15:38
川口県境分岐。この付近一帯も雪が解けて消えていました。
単調で長い稜線歩きを癒してくれる高山植物。
2012年04月30日 11:27撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/30 11:27
単調で長い稜線歩きを癒してくれる高山植物。
鹿ノ子山分岐から鹿ノ子山を望む。右(南)側は切れています。
2012年04月30日 13:00撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/30 13:00
鹿ノ子山分岐から鹿ノ子山を望む。右(南)側は切れています。
峰越林道までの最後の山場と認識していた姥捨山が近づいてきました。手ごわそうです。
2012年04月30日 14:46撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/30 14:46
峰越林道までの最後の山場と認識していた姥捨山が近づいてきました。手ごわそうです。
カタクリ。
2012年04月30日 15:00撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/30 15:00
カタクリ。
ショウジョウバカマ(のはず)。
2012年04月30日 15:02撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/30 15:02
ショウジョウバカマ(のはず)。
姥捨山への登りにかかるところ、雪の上にこちらに向かってくる足跡があるのを発見。ちょっとグリセード気味だなぁ、と思って近づいてびっくり。ちょっと見にくいかも知れませんが、クマさんの足跡(左側が指先)でした。新しそうでしたので、ちょっと不気味。
2012年04月30日 15:38撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/30 15:38
姥捨山への登りにかかるところ、雪の上にこちらに向かってくる足跡があるのを発見。ちょっとグリセード気味だなぁ、と思って近づいてびっくり。ちょっと見にくいかも知れませんが、クマさんの足跡(左側が指先)でした。新しそうでしたので、ちょっと不気味。
姥捨山への登りから振り返る鹿ノ子山への稜線。
2012年04月30日 16:13撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/30 16:13
姥捨山への登りから振り返る鹿ノ子山への稜線。
姥捨山山頂手前の雪渓で夏道が途絶えました。この後、雪渓を横断し藪の中に夏道を探しましたが見つかりません。
2012年05月03日 15:39撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/3 15:39
姥捨山山頂手前の雪渓で夏道が途絶えました。この後、雪渓を横断し藪の中に夏道を探しましたが見つかりません。
結局、雪渓を登り詰め、不安定そうな雪堤の上に登りあがったところ。急傾斜で凄い高度感。
2012年04月30日 16:41撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/30 16:41
結局、雪渓を登り詰め、不安定そうな雪堤の上に登りあがったところ。急傾斜で凄い高度感。
姥捨山をなんとか乗り越え、峰越林道が見えてほっ・・・ 奥は北ノ又岳。
2012年04月30日 16:57撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/30 16:57
姥捨山をなんとか乗り越え、峰越林道が見えてほっ・・・ 奥は北ノ又岳。
林道の雪の脇が本日のお宿。
2012年04月30日 17:11撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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4/30 17:11
林道の雪の脇が本日のお宿。
テント脇にはふきのとう。
2012年04月30日 17:55撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
4/30 17:55
テント脇にはふきのとう。
【ここから4日目】出発準備は整ったものの、濃霧で風も強く、ちょっと萎えます。
2012年05月01日 05:35撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/1 5:35
【ここから4日目】出発準備は整ったものの、濃霧で風も強く、ちょっと萎えます。
気温も低いので、カタクリも花を開いていません。
2012年05月03日 15:40撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/3 15:40
気温も低いので、カタクリも花を開いていません。
北ノ又岳を越え、夏道を辿って音動岳。見通しが明るくなりはじめました。
2012年05月03日 15:40撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/3 15:40
北ノ又岳を越え、夏道を辿って音動岳。見通しが明るくなりはじめました。
天気が今一つの日は高山植物に目が行きます。
2012年05月01日 07:59撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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5/1 7:59
天気が今一つの日は高山植物に目が行きます。
赤倉分岐まで来ました。
2012年05月03日 15:41撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/3 15:41
赤倉分岐まで来ました。
赤倉口コース方面は天気が回復しているようで、横手盆地(大曲)方面がバッチリ。
2012年05月01日 08:30撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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5/1 8:30
赤倉口コース方面は天気が回復しているようで、横手盆地(大曲)方面がバッチリ。
真昼岳の登りから音動岳を振り返る。徐々に雲がとれてきました!
2012年05月01日 08:38撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/1 8:38
真昼岳の登りから音動岳を振り返る。徐々に雲がとれてきました!
真昼岳は3つのピークからなっていて、北峰から主峰(右)と南峰をみたところ。
2012年05月01日 08:49撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/1 8:49
真昼岳は3つのピークからなっていて、北峰から主峰(右)と南峰をみたところ。
真昼岳主峰に到着。
2012年05月03日 15:41撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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5/3 15:41
真昼岳主峰に到着。
山頂には三輪神社の社殿。
2012年05月01日 08:57撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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山頂には三輪神社の社殿。
失礼して社殿室内を確認しました。非常時には避難小屋としても使えるスペースが手前にあります。
2012年05月01日 08:58撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/1 8:58
失礼して社殿室内を確認しました。非常時には避難小屋としても使えるスペースが手前にあります。
女神山(左)と秋田女神(右)方面。
2012年05月01日 08:59撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/1 8:59
女神山(左)と秋田女神(右)方面。
横手盆地を越えて霞む鳥海山(中央やや上)。
2012年05月01日 09:02撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/1 9:02
横手盆地を越えて霞む鳥海山(中央やや上)。
南峰への道から振り返る真昼岳主峰。
2012年05月01日 09:15撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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5/1 9:15
南峰への道から振り返る真昼岳主峰。
女神山への縦走路。兎平も見えます。
2012年05月01日 09:21撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/1 9:21
女神山への縦走路。兎平も見えます。
急斜面を下って振り返る真昼岳南峰。威圧感があります。
2012年05月01日 09:34撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/1 9:34
急斜面を下って振り返る真昼岳南峰。威圧感があります。
コルまで下って振り返る真昼岳。一部急な雪渓があって、ちょっとばかりスリップしてしまいました。要注意区間です。
2012年05月01日 10:25撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/1 10:25
コルまで下って振り返る真昼岳。一部急な雪渓があって、ちょっとばかりスリップしてしまいました。要注意区間です。
兎平。気持ち良い。
2012年05月01日 10:50撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/1 10:50
兎平。気持ち良い。
兎平分岐の道標。近くに雪渓からの流水がありました。
2012年05月03日 15:41撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/3 15:41
兎平分岐の道標。近くに雪渓からの流水がありました。
ピラミダルな女神山を目指します。
2012年05月01日 11:43撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/1 11:43
ピラミダルな女神山を目指します。
明鳥沢山付近からの真昼岳。
2012年05月01日 12:14撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/1 12:14
明鳥沢山付近からの真昼岳。
残すは女神山への急登だけ。雪の状態だけが心配。できるだけ分水嶺に沿って、右から回り込むことに。
2012年05月01日 12:28撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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5/1 12:28
残すは女神山への急登だけ。雪の状態だけが心配。できるだけ分水嶺に沿って、右から回り込むことに。
女神山頂上直下から振り返る。真昼岳と右奥には和賀山塊。
2012年05月01日 13:13撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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女神山頂上直下から振り返る。真昼岳と右奥には和賀山塊。
とうとう女神山につきました。
2012年05月03日 15:42撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/3 15:42
とうとう女神山につきました。
真昼岳と和賀岳山塊方面。何度見ても飽き足らない。
2012年05月01日 13:31撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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5/1 13:31
真昼岳と和賀岳山塊方面。何度見ても飽き足らない。
望遠モードで和賀岳方面を確認してみます。
2012年05月01日 13:19撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/1 13:19
望遠モードで和賀岳方面を確認してみます。
(実は横向きに倒れているのですが)もう1つの山頂標識。
2012年05月01日 13:39撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/1 13:39
(実は横向きに倒れているのですが)もう1つの山頂標識。
女神山からは白糸ノ滝へブナ林の中を下ります。
2012年05月01日 13:51撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/1 13:51
女神山からは白糸ノ滝へブナ林の中を下ります。
ちょっとお花にご挨拶。(名前を知りません・・・)
2012年05月01日 14:36撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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5/1 14:36
ちょっとお花にご挨拶。(名前を知りません・・・)
このお花はたくさん群生していました。
2012年05月01日 14:36撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
1
5/1 14:36
このお花はたくさん群生していました。
登山口(遊歩道)に降り立ったところ。滝めぐりの遊歩道とは言え、雪のブロックやデブリもどきが残っていて、それほど安全とは思えません。
2012年05月01日 14:55撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/1 14:55
登山口(遊歩道)に降り立ったところ。滝めぐりの遊歩道とは言え、雪のブロックやデブリもどきが残っていて、それほど安全とは思えません。
白糸の滝。雪解けの水量が多いので、「白糸」状ではありませんでした。
2012年05月03日 15:42撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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5/3 15:42
白糸の滝。雪解けの水量が多いので、「白糸」状ではありませんでした。
かなり時間をロスした後に、北から入りこむ沢への下り道を発見したところ。こんな感じだったので、これが遊歩道とは気付きませんでした。
2012年05月01日 16:09撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/1 16:09
かなり時間をロスした後に、北から入りこむ沢への下り道を発見したところ。こんな感じだったので、これが遊歩道とは気付きませんでした。
沢を渡るところはスノーブリッジでなんとか渡れましたが、いつまで持つことやら。
2012年05月01日 16:14撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/1 16:14
沢を渡るところはスノーブリッジでなんとか渡れましたが、いつまで持つことやら。
相沢林道終点の遊歩道入口に無事到着。やれやれ。
2012年05月01日 16:21撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/1 16:21
相沢林道終点の遊歩道入口に無事到着。やれやれ。
だそうです。冬季だからですよね。
2012年05月02日 05:40撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 5:40
だそうです。冬季だからですよね。
乾いた平らな場所が見つからず、結局、林道の上の残雪に今宵の宿。
2012年05月01日 17:17撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
1
5/1 17:17
乾いた平らな場所が見つからず、結局、林道の上の残雪に今宵の宿。
【ここから5日目=最終日】林道終点の駐車場スペースもまだ雪の下。
2012年05月02日 05:46撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 5:46
【ここから5日目=最終日】林道終点の駐車場スペースもまだ雪の下。
相沢林道がS字カーブする付近。滝付きの深い谷が合流してきます。
2012年05月02日 06:09撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 6:09
相沢林道がS字カーブする付近。滝付きの深い谷が合流してきます。
林道もところどころくずれかかっていますが、大きな問題はありませんでした。
2012年05月02日 06:17撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 6:17
林道もところどころくずれかかっていますが、大きな問題はありませんでした。
かなり下ると谷も開け、水流は多いものの、のどかな川の流れ。
2012年05月02日 07:50撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 7:50
かなり下ると谷も開け、水流は多いものの、のどかな川の流れ。
県道(花巻大曲線)に出たところで、山仕事の方たちにお会いしました。和賀岳山頂で3人パーティと別れてからはじめて人と口をききました。
2012年05月02日 08:04撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 8:04
県道(花巻大曲線)に出たところで、山仕事の方たちにお会いしました。和賀岳山頂で3人パーティと別れてからはじめて人と口をききました。
郷土橋という良い響きの橋を渡って、県道1号線を目指して、テクテク。
2012年05月02日 08:21撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 8:21
郷土橋という良い響きの橋を渡って、県道1号線を目指して、テクテク。
民家の庭先の水仙。
2012年05月02日 08:25撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 8:25
民家の庭先の水仙。
田んぼも雪がほとんどなくなって、農作業がはじまりつつあるようでした。
2012年05月02日 08:29撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 8:29
田んぼも雪がほとんどなくなって、農作業がはじまりつつあるようでした。
やっと県道1号線が見えてきました。
2012年05月02日 09:08撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 9:08
やっと県道1号線が見えてきました。
バスの人となり・・・
2012年05月02日 09:53撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 9:53
バスの人となり・・・
ほっとゆだ駅に戻って、温泉に。浴室には鉄道の信号が壁に設置されていて、列車の発車時刻が近付くと点灯し、しかも残り時間にあわせて色が変わるそうです。
2012年05月02日 10:53撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 10:53
ほっとゆだ駅に戻って、温泉に。浴室には鉄道の信号が壁に設置されていて、列車の発車時刻が近付くと点灯し、しかも残り時間にあわせて色が変わるそうです。
ほっとゆだ駅ともお別れ。しゃれた名前ですが、平成3年に前後の駅を含めて、駅名が変更になったようです:陸中川尻→ほっとゆだ、岩手湯田→ゆだ高原、陸中大石→ゆだ錦秋湖。
2012年05月03日 15:44撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/3 15:44
ほっとゆだ駅ともお別れ。しゃれた名前ですが、平成3年に前後の駅を含めて、駅名が変更になったようです:陸中川尻→ほっとゆだ、岩手湯田→ゆだ高原、陸中大石→ゆだ錦秋湖。
風呂上がりの車中で、車窓の桜を愛でながら乾杯。
2012年05月03日 15:45撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/3 15:45
風呂上がりの車中で、車窓の桜を愛でながら乾杯。
【ここからは下山後の番外編】北上駅東口から北上川右岸に出て、渡し船に乗り込むところ。救命ジャケットを着用しますが、もしもの場合は水が冷たそうです。
2012年05月02日 13:39撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
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5/2 13:39
【ここからは下山後の番外編】北上駅東口から北上川右岸に出て、渡し船に乗り込むところ。救命ジャケットを着用しますが、もしもの場合は水が冷たそうです。
船上から望む対岸の桜並木。
2012年05月02日 13:42撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 13:42
船上から望む対岸の桜並木。
左岸に降り立つと桜並木がすぐそこ。
2012年05月02日 13:48撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 13:48
左岸に降り立つと桜並木がすぐそこ。
これがかの有名な北上展勝地の桜並木。
2012年05月02日 13:48撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 13:48
これがかの有名な北上展勝地の桜並木。
さくらまつり期間中なのでSLも中まで見学できます。
2012年05月02日 13:56撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 13:56
さくらまつり期間中なのでSLも中まで見学できます。
馬車をひくお馬さんもお食事中。
2012年05月02日 14:00撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 14:00
馬車をひくお馬さんもお食事中。
サクラソフトは残念ながら売り切れでしたので、バニラでがまん。
2012年05月03日 15:46撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/3 15:46
サクラソフトは残念ながら売り切れでしたので、バニラでがまん。
いろいろな屋台も出ていて、観光客で大賑わい。
2012年05月02日 14:17撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 14:17
いろいろな屋台も出ていて、観光客で大賑わい。
貝柱とイカ焼きが美味しそうなので、ゲット。
2012年05月02日 14:28撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 14:28
貝柱とイカ焼きが美味しそうなので、ゲット。
レストハウス裏のベンチで再度の乾杯。すぐ近くに船着き場(川下り遊覧用で私が乗船した渡し船とは別)。
2012年05月02日 14:31撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 14:31
レストハウス裏のベンチで再度の乾杯。すぐ近くに船着き場(川下り遊覧用で私が乗船した渡し船とは別)。
川下りの船が帰ってきました。民謡を(録音でなく)歌ってくれるようでした。
2012年05月02日 14:35撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 14:35
川下りの船が帰ってきました。民謡を(録音でなく)歌ってくれるようでした。
近くにある「みちのく民俗村」もこのさくらまつり期間は特別に無料開放とのことで寄ってみました。(通常は入場料500円) 受付場所もこんな旧い住宅。
2012年05月02日 15:45撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 15:45
近くにある「みちのく民俗村」もこのさくらまつり期間は特別に無料開放とのことで寄ってみました。(通常は入場料500円) 受付場所もこんな旧い住宅。
民俗村内には博物館、民俗資料館(旧岩手県立黒沢尻高等女学校校舎の中)、消防資料館のほか、数々の古い住宅などが展示されていて、見どころ満載でした。私にとって一番印象的だったのが、旧菅野家住宅(国指定重要文化財)でして、中の土間の広さと天井の高さには完全に圧倒されました。
2012年05月02日 15:50撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 15:50
民俗村内には博物館、民俗資料館(旧岩手県立黒沢尻高等女学校校舎の中)、消防資料館のほか、数々の古い住宅などが展示されていて、見どころ満載でした。私にとって一番印象的だったのが、旧菅野家住宅(国指定重要文化財)でして、中の土間の広さと天井の高さには完全に圧倒されました。
民俗村内には満開のやましだれざくらも。
2012年05月03日 15:46撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/3 15:46
民俗村内には満開のやましだれざくらも。
帰りは桜並木を戻りますが、桜が散り始めていて、桜吹雪に迎えられました。
2012年05月02日 17:22撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 17:22
帰りは桜並木を戻りますが、桜が散り始めていて、桜吹雪に迎えられました。
桜吹雪の落ちた芝生。
2012年05月02日 17:25撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 17:25
桜吹雪の落ちた芝生。
おっ、さきほどのお馬さん、頑張ってお仕事しています。
2012年05月02日 17:30撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 17:30
おっ、さきほどのお馬さん、頑張ってお仕事しています。
北上川には鯉のぼりが。
2012年05月02日 17:38撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 17:38
北上川には鯉のぼりが。
桜並木もそろそろ終わりに近づいたところ。
2012年05月02日 17:41撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 17:41
桜並木もそろそろ終わりに近づいたところ。
珊瑚橋を渡って右岸に戻り、北上駅東口まで戻りました。これで振り出しに戻ったことになります。
2012年05月02日 18:03撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 18:03
珊瑚橋を渡って右岸に戻り、北上駅東口まで戻りました。これで振り出しに戻ったことになります。
北上駅構内の吉永小百合さんのポスターも先ほどの桜並木が舞台。「大人になったら、したいこと。」(大人の休日倶楽部:私もメンバー)満喫させて頂きました。
2012年05月02日 18:34撮影 by  FinePix AX300, FUJIFILM
5/2 18:34
北上駅構内の吉永小百合さんのポスターも先ほどの桜並木が舞台。「大人になったら、したいこと。」(大人の休日倶楽部:私もメンバー)満喫させて頂きました。
撮影機器:

感想

【出発前】
 今年のゴールデンウィークはどこに出かけようかと計画段階から楽しみ。昨年は、南会津の丸山岳〜会津駒ヶ岳を最高のお天気の中で楽しみ、残雪期の山歩きに完全にはまってしまっていました。今年もマイナー12名山の一つを目標にしようと物色し、矢筈岳、毛猛岳、羽後朝日岳が候補に。矢筈岳はゴールデンウィークではやや遅すぎて藪こぎに苦しみそうでちょっと遠慮。毛猛岳は昨春の「山と渓谷」誌だったかでたしか紹介されてしまっているので、今年はそれなりに人が入っているかもと思いパス。羽後朝日岳については、この山レコで最近の記録が「XNRさん、btgrt180さん」(4月8日)、「kiyoshiさん、tooleさん」(4月15日)からなされていて、雪がまだなんとかあるのではないかと判断して決定。しかも根菅岳分岐から和賀岳に出て、和賀岳から真昼岳まで大縦走( http://www.obako.or.jp/kurasan/juusouro.html 、倉田陽一氏の和賀岳・薬師岳・真昼岳ガイド)できたなら、ライフワークの分水嶺歩きとしても価値の高いものになると期待が膨らみます。
 幸い連休の谷間も休暇申請が難なく認められ、夜行バスのチケットも予約できたし、天気予報もばっちり。装備としては、スノーシュー、アイゼン、ピッケル、ストック2本など、食料と燃料は4〜5泊分で節約すればなんとか6泊でも持つかな、って感じ。そうそう、日焼け止めとサングラスも忘れずに。クマ除け鈴も持ちました。

【夜行バス】
 池袋までユキちゃんとモカちが車でお見送りしてくれました。雨だったので大助かり。バス乗り場はさすがにゴールデンウィーク前でそれなりに混雑していました。山スキーを手にしている人もいて親近感を覚えましたが行き先は北陸方面だったよう。バスも満席ではなく、2列席を1人で座れたのでラッキーでした。もし渋滞がひどいと北上からの列車に接続できず、そうすると、さらにほっとゆだからのバスにも接続できず、ちょっと心配していましたが、大きな渋滞もなく、マージン内の約30分遅れで北上駅東口着。後日談ですが、このゴールデンウィークの4月29日に金沢発東京ディズニーランド行の夜行バスが関越道で防音壁につっこみ7人もの方が亡くなるという痛ましい事故がありました(運転手の居眠りが原因らしい)。家族が結構心配したようです。帰路は新幹線だったので、その心配は無用だったのですが。

【1日目】
 快晴無風でとにかく暑い1日でした。荷物も重くバテバテ。雪の量は想定していたよりも少し多いくらいだったので、スノーシューで歩いたりしました。高下岳についてからは逆に雪が減り、夏道も使える部分が結構あり、根菅岳を越えて、なんとか岩手・秋田県境(中央分水嶺)まで到達できました。
 和賀岳や羽後朝日岳の展望もさることながら、焼石連峰や早池峰、岩手山〜秋田駒ヶ岳、森吉山、田沢湖、大仏岳、白子森、太平山など、展望を満喫できました。但し、和賀岳に向かう途中の最低鞍部(標高約1180m、治作峠?)からの登りがかなり急に見え、本当は朝方の雪が締まっている時間帯にアイゼンを効かせて登るべきだよな、と考えをめぐらせてテントを張りました。日程に余裕があるのだから、明日は羽後朝日岳だけをピストンして、和賀岳へは明後日にすれば良いと腹をくくる。

【2日目】
 当初は連泊するつもりだったので、テント内はちらかしっぱなしで出発。鞍部まで下ると、なんと単独行の人に出会いました。話をしてみると山レコユーザのkamadamさんとのこと。どちらのルートから来ましたかと伺うと、良く知らない地名(夏瀬温泉のことでしたが)とルート、なんでも痩せ尾根を越え、羽後朝日岳まで8時間のアルバイトだったとか・・・ この先、羽後朝日岳までの様子を尋ねると、雪が残っているので藪こぎは不要との回答に、一気に安堵感。さらに、このあと和賀岳に向かわれるということなので、先導して下さることになり、こちらも踏み跡を頼りについて行けば良い、ということで、とても助かりました!
 羽後朝日岳は頂上を独り占め。360度の展望に酔いしれる。谷も深く、深遠さながら。マイナー12名山はやっぱり素晴らしい。
 復路ではすぐに3人パーティ(男性1、女性2)にすれ違う。話を伺うと、東京から昨日こられたそうで、ほっとゆだ駅からタクシーで入山する時に、タクシーの運転手さんが、朝一番のバスで山に入った人がいたとのこと。それそれ私です、って会話の展開。なんでも沢尻岳にテントを張って登ってきたとのことでした。
 テント場に8時少し過ぎに戻れたので、連泊はやめて、kamadamさんの跡を辿って、和賀岳に縦走することに。懸念していた最低鞍部からの登り返しも近くで見るとなんということもなく、快適に登れました。(kamadamさんの歩幅が私のよりちょっと長めだったのが玉にきず?)
 その後、例の3人パーティに追い抜かれましたが、その先でこのパーティが休憩しているところを通り過ぎようとすると呼び止められ、グレープフルーツをおすそ分けして頂きました。もちろん頂戴し、そこで休憩とあいなりました。みずみずしくて本当に美味しい差し入れでした。きっと今後グレープフルーツを食べるたびに和賀岳を想いだすことでしょう!
 和賀岳の山頂は広く、一等三角点や祠、石碑などもあって、とにかく見晴らしが最高。存在感を示していたのは、真っ白な鳥海山でした。先着していた件の3人パーティの方に羽後朝日岳を背景に写真を撮って頂きました。この方たちは、ゴールデンウィークの後半にどこに登ろうかと楽しげに相談していました。この方たちが先に下山してからは山頂を独り占め。私にとっては、この和賀岳登頂のおかげで、二百名山も未踏の残りが4座になり、嬉しいような寂しいような・・・
 さて、この先、どこまで行ってテントを張ろうか、ここまで順調すぎるくらいで時間はまだまだ早いし、のんびりと腰を上げ、薬師岳方面へ空中散歩の継続です。展望を楽しみつつ、小鷲倉、小杉山、薬師岳と要所要所でも休憩を入れながら、夏道が出つつある縦走路を辿って、薬師分岐から甲山方面へ。夏道は刈り払いがしっかりされていて、ありがたいのですが、お花が道の真ん中に群生しているようなところがあって、足の置き場に困ることもあるくらいでした。
 昨日は午後5時まで歩いてしまいましたが、今日は早めに切り上げようと午後3時半を過ぎて良いサイトがあったらと思って歩いていると、ちょうど午後3時半くらいに大甲のすぐ手前に夏道が広くて平になっているところがあったので、則チェックイン。シュラフを干したり、のんびりしました。

【3日目】
 今日はどこまで行けるだろうか。峰越林道まで行けば、流水の水場にありつけるかも(雪を解かした水はフィルターで濾してもやはり飲み続けると喉が痛くなってくる)、でも遠いよな、などと考えながら今日も好天の中を出発。
 大甲をすぐ越え、甲山分岐で一休み。甲山まで行ってみるつもりもありましたが、スノーリッジが気味悪げだったので、ここでリスクをおかして大縦走がパァになったらもったいないと、割愛。
 中ノ沢岳を越えた後、天気が良いにもかかわらず、尾根をひとつ間違えそうになり、すぐに気付いて復帰。風鞍は手前の登りが想定以上にきつそう。それでも一部夏道にも助けられ、大きな困難もなく、風鞍へ。エスケープルートと思っていた黒森口への道も使わずに済み、のどかな山稜を南風鞍へ。さらにその先も川口県境分岐という鞍部までは快適な縦走。但し、長い。そして、不気味に見えるのが、峰越林道手前の姥捨山手前の急登。
 鹿ノ子山手前の急登は、一部ピッケルの助けを借りながらこなし、その先の少し藪っぽい痩せ尾根を崩れかかった雪堤とのコンビネーションでアップダウンを繰り返していると、だんだんと疲れが。(特に肩、日にも焼けて、荷物が重くて食い込む)
 それでも早立ちをこころがけているお陰で、今日の中に峰越林道まではなんとか辿りつけそうだと望みが広がるが、その前に立ちはだかる姥捨山北面。急な斜面に(涸沢カールのザイテングラードのような)小尾根が派生しているところについている夏道が出ていたので、これを頼りにできたが、もしこれも雪に埋まっているような条件だったら、一体どうやって登ったろうか。そして、その夏道も最後は雪渓に消えてしまって、その雪渓を越えると藪でルートが分からない。高度計(PROTREK)で確認すると、高度にしてあと50m程度だったので、藪につっこんで登りきろうとも考えたが、手ごわくて眼鏡を飛ばされたりしてとても無理。左に回っても夏道が発見できず、結局、最後の手段として、右寄りの雪の壁を登ることに。ピッケルとアイゼンを効かせて、慎重に慎重にと言い聞かせながら、身体からアドレナリンが吹き出てくるのを感じつつなんとか雪の壁を登り切って雪堤の上へ。凄い高度感で、あまり思い出したくない。長居は無用と頂上を目指すが、さらにちょっとした藪を漕ぐ。結局夏道は、もっとずっと左の方にあったようだ。夏道に出れば後は気楽なもんで、峰越林道が見えてやれやれ。でも、林道もほぼ完全に雪に埋まっていて、峰越ノ水(秋田側に徒歩15分)に行くのも諦め、今夜もまた雪を解かして水を得る。プラス面は、近くにふきのとうが群生していたこと。芽を2つほど頂き、翌朝のラーメンに入れました。この晩は、夜半から風が強くなり、あまり良く眠れませんでした。

【4日目】
 テントから這い出すと、なんと濃い霧と強い風、時折雨が混じる。重い気持ちの中を出発するが、北ノ又岳の登りの雪渓で霧のため視界が悪く、ルートが良く分からない。適当にアイゼンを効かせて雪渓を登りつめ、最後は少し藪を漕いで山頂へ。その先は夏道がはっきりし、高山植物を愛でながら音動岳を越えたあたりから、ありがたいことに徐々に天気が回復。
 赤倉分岐で休憩しているころから稜線部にかかっていた雲が切れ出し、視界が良くなってくれる。真昼岳も近いことだし、こうこなくっちゃ。
 真昼岳は3つの峰からなる山で、中央峰が主峰らしく、三輪神社のしっかりした社殿や方位盤などもあり。天気が回復したので展望も得られたが、第一印象は、「えっ、女神山ってあんなに遠いの?」 縦走中、ずっと真昼岳と女神山とガ同じ方向に見えていたので、なんとなくセットで考えてしまっていたのが悪かったようです。
 真昼岳南峰からの下りは最初は急なガレ場(夏道が出ていたので危険は無し)、その後は急な雪渓になりました。この急な雪渓も慎重に下ったつもりなのですが、ちょっとスリップした時に尻もちをついてしまい、尻セードに早変わり、幸い少し滑った先に適当な木が顔を出していたので、そこでストップしましたが、滑落は想定外でちょっとヒヤッとしました。
 兎平付近ものどかな山稜で雪が解けて流水となっているところがあったので、詰めたい水を飲んだり、水筒に詰めたり。明鳥沢山も楽々越えて、いよいよ女神山の最後の急登。遠くから観察している範囲では、雪の状態を心配していましたが、アイゼンとピッケルの助けを借りると、危険を感じることもなく、さくさくっと山頂に到着。バンザ〜イ、和賀岳があんなに遠くに見える。良く歩いてきたもんだ。辻まことの作品に、「諸君!足を尊敬し給え」というのがありますが、まさに自分の脚を尊敬するに値する展望でした。
 さてさて、でも女神山が終点ではなく、無事下山して終点。この時期、実は谷筋の方がよっぽど危険だったりするので、下山ルートもポイントのはず。岩手側の相沢林道は、地形や方角の関係から、比較的安全とふんだわけですが、それが正解かどうかはこれから試されるわけです。白糸ノ滝への下山路はブナ林の中。雪の下だったので、小さな尾根に乗り移るところが地形がちょっとトリッキーで心配していましたが、ちょうどそのあたりから夏道が出ているのを発見できたために、無事通過。その先は夏道の急坂を下って、登山口(遊歩道)に降り立って、やれやれ。ところが遊歩道にも雪が詰まっていてトラバースを強いられたりして、気が許せません。極めつけは最後の沢を渡るところ。もう相沢林道終点の駐車場が目と鼻の先のはずなのに、雪があってどうしても正しいルートが発見できません。ここで慌ててもはじまらないと、ザックを降ろし、下に行ったり上に行ったり下に行ったり上に行ったり、戻ったりと空身で偵察を繰り返しますが成果が上がりません。うーん、こまったぞ、まさか女神山を登り返すのは勘弁だし・・・ ザイルがあれば、木を支点にして懸垂下降できるんだけど・・・ コピーして来たガイドブックをもう一度読み直すと、どう考えてもそんなに高巻きしている様子はない。冷静にいろいろと考えてみるに、やはりザックを降ろしたここ付近から下るはず。でもって、ふと顔をあげると倒木の後ろに溝が続いているようではありませんか。やれやれ、これでは下を探しても上を探しても見つからないはずです。
 やっと探し当てたルートを辿って沢の脇に出たは良いが、どうやって対岸に渡ろうか・・・ 雪解けでかなり流れは急みたいだし。祈るような気持ちで小さくなったスノーブリッジを越えて、やっと人心地ついたときは、午後4時を過ぎていました。今宵の宿は林道終点。但し、乾いた平らな地面がないので、雪の上にテントを張りましたが、一晩中下からの水気に悩まされました。

【5日目=最終日】
 相沢林道もずっと雪が埋まっていましたが、大きながけ崩れのようなところもなく、無事に県道(花巻大曲線)に。林道終点から6kmほどでした。県道は雪が完全に解けた舗装道路で、近くで山仕事に来ていた3人の地元の方と少し挨拶をしました。最初は「釣りかい?」と訊ねられましたが、「山のぼり」と答えさらに「真昼岳から」となると、「ひとりでかい」とびっくりした様子でした。「和賀岳から」って言っていたらどうなっていたかな?
 舗装道路を歩き農作業で忙しそうな方たち(確かに今日は平日)とすれ違ったりしながら、バスの通る県道1号線に出たのは、9時少し過ぎで、バスの発車時刻まで約30分。大急ぎで、テントを少しでも乾かそうと干したり、登山靴から運動靴に履き替えたりしているうちに時間がすぎ、大慌てでパッキングしなおしてバスの人に。ほっとゆだ駅に付くと、まず窓口で新幹線の夜の座席を確保してから、駅に隣接した温泉で汗を流し、北上線で北上に戻りました。
 おまけは、北上展勝地での観光。桜吹雪きが無事の下山をお祝いしてくれているようでした。
 新幹線で東京に戻ると雨(東京の出発も雨)でしたが、ユキちゃんとモカちがまた車で迎えに来てくれて、大助かり。感謝感謝です。

こうして、ありがたいことに今年のゴールデンウィークも充実した山行を楽しむことができました。帰宅して過去の記録を振り返ってみると、山中4泊の幕営は2009年9月の白根南嶺(笹山〜笊ヶ岳〜青薙山)以来でしたので、約2年半ぶりだったことになります。来年のゴールデンウィークも元気で春山を楽しめると良いなぁ。

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コメント

nomoshinさん、こんにちは☆
nomoshinさんが和賀の稜線から見渡した横手盆地に住む者です。
遠い所からようこそいらっしゃいました

1時間くらいかけてじっくり拝見させていただきましたよ。
言葉がないですね
すばらしい山旅でした。
とてもうらやましいです!

下界から見上げてばかりいないで僕も歩かなければなりませんね。
すばらしい記録をありがとうございました。
お腹いっぱいになりました
2012/5/4 10:47
nomoshinさん、こんにちは!
アップ、お待ちしておりました!

でも今、県外に出かけるところなので(山ではありません)、コメントは改めて書かせていただきます。
あわててプリントアウトしました

レコ、じっっっくり堪能させていただきますね
2012/5/4 11:35
Re:
tooleさん、コメントありがとうございました。

実はtooleさんの4月15日の記録があったからこそ出かけたのでして、遅ればせながら、御礼申し上げます。

山を始めて最初の夏合宿が栗駒山と焼石連峰でした。それ以来、東北の山には憧れをずっともっています。冬が厳しいからこそだと思いますが、そのような山々に囲まれているのを羨ましく思うこともあります。

白神山、田代岳、森吉山、太平山、白子森、大仏岳、乳頭山、白岩岳などなど、宿題(懸案)の山がまだたくさん残っていますし、再訪したい山もいっぱいあるので、これからも楽しみです!

引き続きいろいろと教えて下さい。よろしくお願いします。
2012/5/4 15:20
Re:
kamadamさん、コメントありがとうございました。

お陰さまで後をついて行く形になったため、不安なく歩くことができましたし、日程にも大変余裕ができ、和賀山塊を心から堪能できました。

記録をそんなにしっかり読んで下さるとは・・・ 自分で読み直したら、誤字や写真説明の間違いなどがちらほら見つかりましたので、その後、気がついたところは訂正しておきましたが、まだまだ間違いが残っているかも知れません。ご容赦ください。

秋田の山にはこれからも何度も足を運ぶと思っています。またお会いできると嬉しいですね。
2012/5/4 15:25
ゲスト
ご苦労様でした!
和賀山塊の南北縦走、大変ご苦労様でした。
羽後朝日岳と和賀岳だけではなく、真昼岳を経て女神山まで歩かれるとは、ホントすごいです。

峰越峠への登りは、雪がなくてもいやらしい難コースです。
それを知っているだけに、とても残雪期に行こうという気はないのですが、こうやって記録を拝見すると「いつか自分も!」と思ってしまいます。

すばらしい記録、ありがとうございました。
2012/5/4 20:22
Re:
btgrt180さん、コメントありがとうございました。

btgrt180さんの庭(?)でもある羽後朝日岳にちょこっとお邪魔させて頂きました。4月8日の記録も大変参考になりました。

東京からの参戦、しかもお休みが取れましたので、ちょっと長めに滞在することができ、山のお天気のご機嫌も良く、大変思い出深い山旅となりました。

東北のみなさんはヤマレコの中でも結束が固いようにお見受けしています。羨ましいですね・・・

これからもいろいろと教えて下さい。

よろしくお願い致します。
2012/5/6 1:01
nomoshinさん、こんにちは
「山登りって、楽しいな〜」
素直にそう思ってしまいます。

私の足跡などに関係なく豊富な残雪の上を歩けた和賀岳以北より、ルートファインディングに苦労した薬師岳以南の方が、ずっと楽しかったのではないでしょうか  大展望は和賀岳以北に譲るとしても。

決められたレールやマニュアルに縛られることなく、自分で道を獲得していく楽しみ。長年の経験で培った感覚がひと気のない山中でいよいよ研ぎ澄まされ発揮される、真に自由な境地に遊んでいるように思えてきます。
キャリアを積んだ人だけが味わえる世界なのでしょうか。

それにしましても、白子森や大仏岳など、秋田のマイナーな山までご存じなことにも驚いてしまいます。でも拝読していると、nomoshinさんの秋田での次の山旅が見えてきましたよ  私はやっぱりそのハーフを考えておりました

いつの日か、お会いできたらうれしいです
2012/5/9 8:56
kamadamさん、コメントありがとうございました。
おっしゃること、とても良く理解できます。

大自然の中で、自分の動物としての勘や感が研ぎ澄まされるような場面があると内面からの喜びも実感できますよね。

バリエーションルートだとこの楽しみがより大きいかと思います。但し、ハードで長い藪こぎは、ときどきが良い、と思うお年頃(?)になってしまいました。

いずれにせよ、今回の山旅のお陰もあって、秋田図福の20万分の一地形図、ますますお気に入りです。

これからもよろしくお願い致します。
2012/5/10 1:01
お疲れ様でした
福島県在住です。夏山でも奥が深くて苦労する山をつないで歩き通したというのは素晴らしいですね。私も夏に白神へ行く予定ですが、和賀岳も一度チャレンジしたいです。早池峰と焼石は登っていますが、岩手の山もいいですね。

ところで115番目の花は「イワウチワ」ではないでしょうか。
2012/6/20 0:08
Re: お疲れ様でした
archangelさん、コメント、特に「イワウチワ」のご指摘、大変ありがとうございました。

東北の山は大好きです。ちなみに、6月16-18日にも東北にでかけまして、森吉山と白神岳に登ってきました。

遅れていましたが、もっか山行記録の入力中です。

ひきつづき、よろしくお願い致します。
2012/6/22 6:25
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