つなげてみたい 野麦街道,乗鞍岳
長野県
岐阜県
monkichikun
- GPS
- 56:00
- 距離
- 76.6km
- 登り
- 3,433m
- 下り
- 2,763m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 17:55
- 休憩
- 6:15
- 合計
- 24:10
- 山行
- 4:55
- 休憩
- 0:05
- 合計
- 5:00
松本駅＝新島々駅間の赤線をつなげる事に決め、ついでに周辺の山歩きを検討する。
はじめに新島々から鉢盛山のピストンを考えたが、一泊二日で十分な行程のため今回は見送る。
島々谷を越えて上高地行きが無難な線だが、何度か通っているコースでモチベーションが上がらず。
少し距離はあるが訪れたことのない乗鞍岳を目指してみよう、と山地図を購入した。
| 天候 | 25日 晴れ / 26日 晴れ / 27日 雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
バス
復路：濃飛バス 平湯バスターミナル、京王高速バス 松本バスターミナル |
写真
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感想
乗鞍岳は北アルプスの連峰から少し外れていることもあり関心が薄かった。
車で山頂付近まで行けるが、むしろ車以外では入山禁止なのかとも思っていた。
山地図を見ると実に多彩なコースがあるうえ、穂高連峰にも劣らない山容。
問題は新島々駅までつなげた後に、どのルートを使って乗鞍を目指すか…
奈川温泉からスーパー林道を通って乗鞍高原へ向かうルートに魅力を感じた。
安曇支所以降の道路は、車が少ない深夜時間帯に歩きたいので遅めに出発。
特急あずさの事前購入(トクだ値)割引率が大幅に下がったので高速バスを利用。
夕方松本駅に到着、イタリアンバルで食事をしグラスワインを6杯ほど飲んで出発。
国道158号をひたすら西へ進む、抜けるような青空が紫色に変わりやがて夜が訪れた。
158号線は松本から高山を経由して福井へ至り、野麦街道の一部にもなっている。
地図を見ながら、野麦峠を越えて乗鞍岳へ向かうのもいいな、と考えたりもした。
少し時間を押して新島々駅に到着、これで北アルプスと太平洋の赤線がつながった。
周辺案内地図を眺めていたら、通過予定のスーパー林道に『料金所』の表記を発見。
一般的な林道のつもりでいたが、有料道路だとしたら徒歩での通行はNGなのか…
そんなもやもやを抱えながら安曇支所前に到着、ここで計画を修正する。
�．瀬瓩發箸覇狎邁浩�経由で上高地乗鞍スーパー林道へ向かう。
�▲肇鵐優詈發�が嫌だが158号を親子滝まで歩いて、乗鞍高原へ。
�Ｅ隋甲�を通って上高地へ抜ける。
一旦は��のプランで歩を進めかけたものの、真夜中に島々谷を抜けるのも怖い。
やはり�，��△離廛薀鵑砲靴茲Α△蛤討�158号線を南西へ向け歩き始めた。
いくつかトンネルを通過して、いよいよ決断の入山トンネルに差し掛かった。
トンネル内に分岐があり、右へ進めば上高地方面、左に進めば奈川温泉方面。
スーパー林道に出るには左手に進むが、既にそっち方向に行く気は消えていた。
右手に進みトンネルを抜けると奈川渡ダム、この時点でだいぶ明るくなってきた。
ここから先は長いトンネル歩きが続く、ヘッドライトで自己の存在をアピールする。
奈川渡トンネルを抜けると、朝陽が梓湖の湖面を赤く照らし始めていた。
親子滝トンネル、前川渡トンネルを抜けたところで左折し、前川渡大橋を渡る。
舗装路をしばらく道なりに登って行くと、乗鞍高原のエリア案内看板があった。
お腹が空いたので朝食をとる、舗装路歩きで股関節と膝にダメージを感じた。
番所大滝・千間淵周遊コースへ向かうものの、余計に歩くのが嫌で途中で戻った。
眠くなってきたので、楢ノ木バス停の待合小屋で20分ほど仮眠をとる。
再び歩き出して観光案内所に到着、ここから山頂方面に向かうシャトルバスがある。
さらに登っていくとスキー場があり、ここからリフトの横を通って山頂へ向かう。
長きにわたった舗装路歩きが一段落し、ようやく登山道らしい道を踏みしめる。
途中三本滝へ通じる分岐があったが、片道800mもあるので当然のようにスルー。
位ヶ原山荘の先の雪渓で道迷いしてしまい、藪漕ぎして強引に脱出する。
その先は車道を歩いて肩の小屋口へ、道路脇の雪壁が高くて何気に感動した。
肩の小屋口から畳平までのエコーラインは除雪中という名目で通行止めだった。
初夏スキーを楽しむスキーヤーを横目に雪渓を登って肩の小屋が建つ鞍部に到着。
雪が消えると火山性の砂礫が露出し、乗鞍岳が火山だと認識させられた。
剣ヶ峰までは一部雪渓を横切る場面はあったが、さほど問題なく山頂に到着。
この先もまだ高山方面へと続くトレイルがある、いつか行ってみたいと思った。
周辺の山々が一望にできて、下方には青インクを貯めたような権現池があった。
剣ヶ峰山頂から畳平にある山小屋へ電話をし、宿泊の予約を済ませておいた。
肩の小屋まで下り窓に張られた案内をみると、ここは7月1日からの営業らしい。
富士見岳を経由し、俯瞰する畳平の風景を目に焼き付けて宿へ向かって下りた。
翌日は荒天の予報なので、少しでも早めに出発するべく朝食なしで宿泊。
小屋には立派なお風呂があり、長い舗装路歩きで疲労した身体を癒してくれた。
夕食も豪勢、評判の良い北アルプスの山小屋でもトップクラスではないかと思う。
缶ビールを二本飲んで、刺しの入った飛騨牛のすきやきに舌鼓を打った。
夕食後は魔王岳から夕焼けを眺める予定だったが、雲が多くていまひとつ。
冷たい風に当たり身体が芯まで冷えたので、もう一度お風呂に入り身体を温めた。
ワインを飲んで山雑誌を読んでいたが、消灯の21時を待たずに眠りに着いた。
3時頃目覚めたが、暗いしまだ眠いので4時近くまで布団の中で微睡む。
4時すぎに起きて外に出ると、予報通りの雨なうえ風もそこそこ吹いていた。
ゆっくりと準備して5時に出発、出がけに小屋のスタッフがお見送りしてくれた。
この時点ではまだ登山道を下りるつもりでいたが、どんどん心変わりしていく。
傘をさしているせいもあるがよろけるほどの風で、雨と霧で視界もかなり悪い。
風に煽られ滑落したり、雪渓で道迷いをするような悪いイメージが頭に浮かび、
硫黄岳登山口に着く頃には、乗鞍スカイラインを歩いて下りる事が決定していた。
さすがに道路を歩いてる分には道迷いはないし、滑落することもないだろう。
ほとんど車も通らないので、まだ先は長いが気持ちの上では終わったようなもの。
しかも下るにつれて風が弱くなり、雨も小雨から霧雨へと変わっていった。
展望が無いのは残念だが、霧の中の風景をぼーっと眺めるのもそんな悪くはない。
途中山頂へ行く始発バスとすれ違ったが、ほとんど乗客の姿はなかった。
スカイラインのゲートを過ぎても国道に合流するまではほとんど車が通らず。
この頃にはほとんど雨もやみ、このまま中の湯までつなげようか、などと考えたが、
焼岳付近の天気予報を検索すると、午後から雨足は強くなるらしいのでやめておく。
国道158号に出ると案内標識に『松本59km』の表記、我ながらよく歩いたと思う。
平湯大滝に寄っていこうと思ったが、思ったより遠回りになりそうなのでやめた。
10時ちょうどにバスターミナルに到着、次の松本行きのバスは11時10分発。
バスターミナル前の温泉施設で旅の汗を流し、バス発車までの時間をつぶした。
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