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Yamareco

記録ID: 1958004
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
北陸

立山から五色ヶ原、そして奥黒部から読売新道を歩く

2019年07月31日(水) 〜 2019年08月04日(日)
 - 拍手
MISB その他2人
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
80:13
距離
49.8km
登り
4,019m
下り
5,093m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:39
休憩
0:04
合計
7:43
9:04
57
スタート地点
10:01
10:01
64
11:05
11:06
46
11:52
11:54
75
13:09
13:09
40
13:49
13:49
67
14:56
14:57
70
16:07
16:07
40
2日目
山行
5:43
休憩
1:35
合計
7:18
7:00
11
7:11
7:12
107
8:59
9:03
80
10:23
11:53
20
12:13
12:13
125
3日目
山行
11:18
休憩
0:48
合計
12:06
11:10
11:47
161
14:28
14:36
81
15:57
16:00
37
16:37
4日目
山行
10:22
休憩
0:39
合計
11:01
6:17
26
宿泊地
6:43
6:44
14
6:58
6:58
57
7:55
7:55
19
8:14
8:14
51
9:05
9:06
11
9:17
9:17
109
11:06
11:41
13
11:54
11:54
65
12:59
13:01
43
13:44
13:44
152
16:16
16:16
21
16:37
16:37
33
17:10
17:10
6
17:16
17:16
2
17:18
ゴール地点
噂に違わぬタフネスコースでした、3日目の読売新道。奥黒部ヒュッテまでの2日間は何事も無く進めましたが、赤牛岳から水晶、そして水晶小屋までのロングコースでは早朝4時半スタートでも遅すぎた感がします。天候に恵まれれば良いのでしょうが、荒れた場合を考えると避難場所も無く、かなり怖いコースだと感じました。慎重な計画を立てて臨むべきでしょう。
天候 晴れ時々ガスと雷雨
過去天気図(気象庁) 2019年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
富山駅前から電鉄富山バス「室堂行き」有り
コース状況/
危険箇所等
立山から五色ヶ原までは雪渓を慎重に歩けば危険箇所無し。五色ヶ原から平ノ小屋までは一気に1000m下るので膝に来るけど問題なし、黒部湖を渡った後奥黒部ヒュッテまではアップダウンのハードな階段が待っている。雨で濡れているときは注意が必要だろう。問題は読売新道、とにかくコースが長い。赤牛岳までは登りの辛さが続くが後半の水晶岳までは気が抜けない岩場の連続。コースタイム10.5Hは天候に恵まれて順調に歩けた場合の話と理解しておいた方が良いと思う。気力・体力共に試されるロングコースだった。その上稜線部分を歩く頃は必ず午後になるので雷も心配である。案の上数回ゴロゴロと来て生きた心地がしなかった。水晶小屋から雲ノ平を経て薬師沢までは濡れた岩場で滑らないようにしたい。折立までは薬師岳登山のメジャールートだけに危険箇所は無し。
その他周辺情報 折立下山後、有峰有料林道亀谷料金所下に亀谷温泉あり。
佐世保を朝8時に出発。新鳥栖からさくら号で新京都、その後サンダーバードで金沢、そこから北陸新幹線で富山に着く。今日は駅前に宿泊。
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佐世保を朝8時に出発。新鳥栖からさくら号で新京都、その後サンダーバードで金沢、そこから北陸新幹線で富山に着く。今日は駅前に宿泊。
富山駅構内の室堂写真。
富山駅構内の室堂写真。
新幹線の駅はどこも大きい。
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新幹線の駅はどこも大きい。
翌朝6時半、室堂行き地鉄バスが2番ゲートから出発。これは現地で知った交通機関(7/13〜9/1期間限定)でアルペンルートより乗換え無しで便利。(要予約)
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翌朝6時半、室堂行き地鉄バスが2番ゲートから出発。これは現地で知った交通機関(7/13〜9/1期間限定)でアルペンルートより乗換え無しで便利。(要予約)
途中この地方独特の屋敷林風景「かいにょ」が目に写る。
途中この地方独特の屋敷林風景「かいにょ」が目に写る。
室堂に9時着。
すでに多くの観光・登山客でにぎあう。
すでに多くの観光・登山客でにぎあう。
雪が残って楽しそう。
雪が残って楽しそう。
コバイケイソウが夏山に映える。
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コバイケイソウが夏山に映える。
一ノ越から見下ろした室堂と登山道。
2019年08月05日 21:34撮影
1
8/5 21:34
一ノ越から見下ろした室堂と登山道。
雄山(立山)山頂は多くの登山客でごった返す。
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雄山(立山)山頂は多くの登山客でごった返す。
数分間の休憩ですぐに下山、五色ヶ原を目指そう。
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数分間の休憩ですぐに下山、五色ヶ原を目指そう。
一ノ越山荘を眼下に下り、
一ノ越山荘を眼下に下り、
その横を五色ヶ原方面へ向かうと誰も居ない?
その横を五色ヶ原方面へ向かうと誰も居ない?
龍王、鬼岳と残雪。
龍王、鬼岳と残雪。
鬼岳は巻道、
雪渓歩きは夏の北アルプス感満載。
雪渓歩きは夏の北アルプス感満載。
コバイケイソウも今が盛りか。
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コバイケイソウも今が盛りか。
小屋の方が雪切りして下さってあり楽。
2
小屋の方が雪切りして下さってあり楽。
赤ペイントがこのコースの目印。
赤ペイントがこのコースの目印。
出ましたサンダーバード。
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出ましたサンダーバード。
クロユリもお出まして最高な気分。
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クロユリもお出まして最高な気分。
この獅子岳からの下りが非常に滑りやすい。
この獅子岳からの下りが非常に滑りやすい。
そして有名なザラ峠が前方に、
そして有名なザラ峠が前方に、
ザラザラと見事な崩れ方。
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ザラザラと見事な崩れ方。
その後いくつものピークを越え、あとわずかの所に「ファイト」
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その後いくつものピークを越え、あとわずかの所に「ファイト」
やって来ました五色ヶ原山荘、ここで1日目終了。
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やって来ました五色ヶ原山荘、ここで1日目終了。
翌朝も天気はまずまず。これから黒部湖へ降り標高1,000m下ります。
翌朝も天気はまずまず。これから黒部湖へ降り標高1,000m下ります。
先発のリーダーO氏ら2名と合流、今日から2日間は3人で歩きます。
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先発のリーダーO氏ら2名と合流、今日から2日間は3人で歩きます。
根曲がりのイヌブナ、森林限界まで下り
根曲がりのイヌブナ、森林限界まで下り
平ノ小屋到着。
黒部湖、向こうに黒4ダムが(有るはず)
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黒部湖、向こうに黒4ダムが(有るはず)
渡しは無料、うれしい。
3
渡しは無料、うれしい。
ここでお昼のカレー、うまい!
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ここでお昼のカレー、うまい!
船が出るぞー、
スタッフは3名、
あっという間に対岸へ、そしていきなり急登。
2019年08月05日 21:36撮影
8/5 21:36
あっという間に対岸へ、そしていきなり急登。
なだらかな水平移動はわずか、
なだらかな水平移動はわずか、
上がり下がりの繰り返し、
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上がり下がりの繰り返し、
大雨の度に崩れるのでしょうね。
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大雨の度に崩れるのでしょうね。
黒部源流を渡れば、
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黒部源流を渡れば、
そこが奥黒部ヒュッテです。宿泊客は10名、まずまずゆっくりとできました。
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そこが奥黒部ヒュッテです。宿泊客は10名、まずまずゆっくりとできました。
早朝4時半出発。宿のご主人のアドバイスで出発を1.5H早めたがこれが後で救いとなる。
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早朝4時半出発。宿のご主人のアドバイスで出発を1.5H早めたがこれが後で救いとなる。
画像でおなじみの岩を元気に乗り越え、
2019年08月05日 21:37撮影
4
8/5 21:37
画像でおなじみの岩を元気に乗り越え、
根巻きの段差を乗り越え、
2019年08月05日 21:37撮影
1
8/5 21:37
根巻きの段差を乗り越え、
それでもまだ赤牛までの1/8。じわじわとロングコースの実感が襲って来ます。
それでもまだ赤牛までの1/8。じわじわとロングコースの実感が襲って来ます。
先程からきになる落ち葉が、これがヒノキ科の「クロベ」か(別名ネズコ)黒部はここから来た?
先程からきになる落ち葉が、これがヒノキ科の「クロベ」か(別名ネズコ)黒部はここから来た?
3/8で朝食。
標高を上げ薬師岳が徐々に。
2019年08月05日 21:36撮影
8/5 21:36
標高を上げ薬師岳が徐々に。
森林限界を再び超える。
2
森林限界を再び超える。
目指す赤牛岳はまだ雲の中。
目指す赤牛岳はまだ雲の中。
先頭の彼女はテン泊組、強い!
2019年08月05日 21:37撮影
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8/5 21:37
先頭の彼女はテン泊組、強い!
巨岩の林を抜け
何とか6/8まで進むがこの後7/8,8/8は見当たらなかった。

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何とか6/8まで進むがこの後7/8,8/8は見当たらなかった。

水晶発見か?
薬師とイワギキョウ。
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薬師とイワギキョウ。
赤牛岳到着、ここまでは穏やかな空模様もこの後一変する
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赤牛岳到着、ここまでは穏やかな空模様もこの後一変する
水晶めざし再スタート、
水晶めざし再スタート、
風化土に覆われた登山道が徐々に岩場に変化する、
2
風化土に覆われた登山道が徐々に岩場に変化する、
赤牛が遠くなる。
2
赤牛が遠くなる。
赤牛と水晶の中間、右手眼下に高天原、この当たりからポツポツ降り始める
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赤牛と水晶の中間、右手眼下に高天原、この当たりからポツポツ降り始める
1回目の雨が過ぎたところで雨具を脱ぐが、この後さらにザッとく来る、雷もゴロゴロ、雨粒が雹に変わる
1回目の雨が過ぎたところで雨具を脱ぐが、この後さらにザッとく来る、雷もゴロゴロ、雨粒が雹に変わる
ずぶ濡れでヨレヨレの水晶岳山頂、
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ずぶ濡れでヨレヨレの水晶岳山頂、
やっと小降りになったところでカメラを取り出し振り返ってみる。険しいコースだ。
3
やっと小降りになったところでカメラを取り出し振り返ってみる。険しいコースだ。
ガスに煙る水晶小屋までの稜線、何とも侘しい姿なり。
3
ガスに煙る水晶小屋までの稜線、何とも侘しい姿なり。
定員オーバーの水晶小屋での一夜が明け、落ち着いた心で槍を眺めた。
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定員オーバーの水晶小屋での一夜が明け、落ち着いた心で槍を眺めた。
立山、剱と雲がかかった黒部湖
立山、剱と雲がかかった黒部湖
2人と別れて雲の平方向へ下山開始、今日は快晴なり
3
2人と別れて雲の平方向へ下山開始、今日は快晴なり
黒部源流
いつもながら秀麗な槍、穂高
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いつもながら秀麗な槍、穂高
黒部五郎
どっしりと鎮座する薬師岳、360°ため息が出る風景だ。
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どっしりと鎮座する薬師岳、360°ため息が出る風景だ。
祖父岳の下りも五郎五郎
祖父岳の下りも五郎五郎
豆炭ほどに風化してる
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豆炭ほどに風化してる
北アルプスのユートピア、雲ノ平と山荘が絵になる
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北アルプスのユートピア、雲ノ平と山荘が絵になる
山荘にご挨拶
すぐ下山再開
薬師沢の下りは要注意
2019年08月05日 21:39撮影
8/5 21:39
薬師沢の下りは要注意
黒部の清流が見えた
黒部の清流が見えた
宿泊予約を入れていた薬師沢小屋
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宿泊予約を入れていた薬師沢小屋
水晶で貰ったお弁当を食べ、この後宿泊をキャンセルして一気に折立まで下ることにする。同行のMさんのアドバイスに懸けてみる。
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水晶で貰ったお弁当を食べ、この後宿泊をキャンセルして一気に折立まで下ることにする。同行のMさんのアドバイスに懸けてみる。
カメラをしまい込み早駆け体勢だったが、カベッケが原だけは写しておきたかった。休憩中のお二人にはそのまま写って貰った。
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カメラをしまい込み早駆け体勢だったが、カベッケが原だけは写しておきたかった。休憩中のお二人にはそのまま写って貰った。
太郎平小屋見参
一杯のビールで景気づけしてさらに早駆けするも、コンデジが電池切れ。この2時間後無事折立に下山しました。
一杯のビールで景気づけしてさらに早駆けするも、コンデジが電池切れ。この2時間後無事折立に下山しました。
道中の画像が余りにも多いため、花の画像はコンパクトに絞り込みました。up出来ない画像は山ほど有りました。まずはハクサンチドリ
2019年08月05日 21:50撮影
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8/5 21:50
道中の画像が余りにも多いため、花の画像はコンパクトに絞り込みました。up出来ない画像は山ほど有りました。まずはハクサンチドリ
タカネツメクサ
ウラジロキンバイか?
ウラジロキンバイか?
全コースでもっとっも多かったイワギキョウ
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全コースでもっとっも多かったイワギキョウ
これ何の花後?
何トリカブトでしょうか
何トリカブトでしょうか
ベニバナイチゴ
アオノツガザクラ
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アオノツガザクラ
ハクサンイチゲ
ミヤマダイモンジソウ
ミヤマダイモンジソウ
ヨツバシオガマと三俣蓮華
3
ヨツバシオガマと三俣蓮華
ゴゼンタチバナは2番目に多かった
1
ゴゼンタチバナは2番目に多かった
チングルマと岩
イワハゼ
クロマメノキ
ヨツバシオガマ
2019年08月05日 21:44撮影
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8/5 21:44
ヨツバシオガマ
ミヤマクワガタ
タカネスミレ
モミジカラマツ
2019年08月05日 21:44撮影
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8/5 21:44
モミジカラマツ
最後に出会えてラッキー「クロユリ」でした。ここまでご覧頂きありがとうございます。
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最後に出会えてラッキー「クロユリ」でした。ここまでご覧頂きありがとうございます。

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 予備靴ひも ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 飲料 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック ナイフ カメラ

感想

山友のOさんからこの計画を聞いたとき、ハードな計画だなあと半ば呆れましたが、経験豊富なOさんのリードでならチャレンジする価値があると判断し合流させて頂きました。それでも彼らのフルコースに全部付き合うのは無理と考え、全7日間の最初の剱岳と最後の槍ヶ岳はパスして五色ヶ原から水晶小屋までを一緒に歩かせて貰いました。ハイライトはなんと言ってもハードでロングな読売新道でしたが、歩き終えてみると今は不思議な充実感に包まれています。1日目の雄山が意外にも最も苦しくて、日を追うごとに高地順応がうまくいったのか少しずつ体が軽くなって来ました。4日目は薬師沢小屋で1泊する計画でしたが、途中道連れになった金沢のMさんの助言で一気に折立まで下って亀谷温泉に泊まるという予想外の経験も出来ました。不慣れな山ほど経験者と一緒に歩くことの重要さを再認識した山旅でした。

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