南八ヶ岳縦走
- GPS
- --:--
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,921m
- 下り
- 1,906m
コースタイム
- 山行
- 8:46
- 休憩
- 1:49
- 合計
- 10:35
天候 | 8/17晴れ時々曇り 8/18曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
JR高槻駅〜高槻IC〜諏訪南IC〜舟山十字路登山口 〈駐車場〉 舟山十字路、15台駐車可 |
写真
感想
大型台風10号や盆休み帰省等が重なり、山行の決定がギリギリになった。
今回のコースは舟山十字路から西岳、編笠山、権現岳、赤岳、阿弥陀岳、御小屋山への2日間の周回縦走です。
8/17(土)晴れ時々曇り
AM6:00「舟山十字路」駐車場を出発。駐車場はほぼ満杯の状況。
西岳登山の標識はどこにも見当たらない。阿弥陀聖水の標示板を右折し林道を進む。間もなく水場そして歩くこと約20分で広河原に到着する。
「広河原」には2カ所の渡渉地点があるが、雨の為水量が増え1か所は裸足で渡渉する。渡渉して林道を進むとゲイトがあり進入禁止になっている。そこに標示板があり右に細い踏み跡の道が伸びている。
地図を確認するとここが西岳への登山道になっているようだ。
ここを通過すれば次第に登山道は明確になり、ところどころに西岳の名前が出てくる。最後の急坂を登り切ると岩のゴロゴロした標高2398mの
「西岳」山頂に到着する。
山頂には富士見高原から登山者が合流し10名以上が休息していた。
西岳から青年小屋までの源治新道は緩やかな山道だが、小屋直前の水場
「乙女の水」付近の谷は崩落が激しく荒れている。
「青年小屋」からは八ヶ岳の最南端に位置する標高2,524mの「編笠山」が目の前に聳えている。遠方からは笠を伏せたような丸い山容だが、目の前では岩の要塞のようなゴーロ帯の山である。
体調を崩していた私はテント場で休憩し、他の仲間は編笠山をピストンし小一時間ほどで青年小屋に戻ってきた。
ここまでのコースは何の問題もありません。
コースの核心部は編笠山から権現岳に続く鎖のある岩場。
青年小屋から権現岳山頂までは2箇所の鎖場を越えます。
まずは、「西ギボシ」へ。斜度は急ですが、鎖もあり足も置きやすい岩場なので大丈夫。落石に注意しながら進む。そこを越えたら次は「東ギボシ」へ。斜面を巻いて、鎖場をもう1箇所通過すれば岩場はクリアです。
稜線に乗り権現小屋へ到着したら、そこからからキレット方面への分岐へ。分岐を越えて岩場を登って行けば5分ほどで標高2715mの『権現岳』山頂へ到着します。この付近で迫力ある赤岳の姿を間近で見ることができます。
権現岳山頂からキレットの底部まで下へ向かって架けられた61段のゲンジー梯子を下ります。斜度はそれほど厳しくありませんが、落石や足元に注意しながら慎重に下ります。
梯子からさらに下ると「旭岳」のコルへ到着です。コルからは再び登り返し旭岳西面の鎖場をトラバースして進んでいきます。旭岳山頂付近から一気に下ると、コマクサの群生地としても有名な「ツルネ」に到着です。
ツルネから約30分で「キレット小屋」に到着。今晩はここに泊まります。
腰が重く、痛む長い1日の山行が終わりました。
8/18(日)曇り時々晴れ
早朝4時に起床。
天気は曇りだが今日一日、天候は崩れそうにない。
十分に寝たせいか今日は身体も気分も快調のようだ。岩場や落石の危険もあるのでヘルメットを装着し、AM5:10キレット小屋を出発する。
キレット小屋からザレ場を過ぎると、そこからはルンゼ状の岩場が始まります。天狗尾根ノ頭の直前からは、梯子や鎖場が断続的続きます。
この難所を越えて稜線部に出てもしばらく鎖場は続きますが、赤岳山頂へはあと一息です。
『文三郎尾根』からの登山者が合流し山頂直下は渋滞状態となる。
狭い岩稜に覆われた標高2899m『赤岳』山頂は登山者で溢れている。
記念撮影を済ませ早々に頂上山荘に移動する。
空の一部に青空が覗いていたが、ガスが湧き上がり雲が拡がり期待していた素晴らしいパノラマを見ることができなかった。
赤岳山頂からハシゴ、鎖場を通過し、階段とガレ場を落石に注意しながら慎重に下山する。
文三郎尾根分岐から「中岳」、「阿弥陀岳」に向かう。
阿弥陀岳は、八ヶ岳の中では赤岳、横岳に次ぐ3番目に高い山で、標高は2805 m。赤岳の西側に位置していますが、南八ヶ岳の主稜線からはやや外れるため、比較的人が少なく静かな登山を楽しむことができる。
弥陀岳は仏の名の付くように山岳信仰の山です。山頂には阿弥陀如来が祀られ、いくつもの石碑が建てられています。
静かな山頂を暫く独占して御小屋尾根コースの下山を始める。
鎖場やロープ、梯子が架かっている摩利支天「西の肩」を越える。
御小屋尾根コースは登山者が少なく、静かな登山を楽しむことができます。尾根道は緩やかで樅ノ木やシラビソの樹林帯が続く。
途中、「不動の水場」を通過し阿弥陀岳の西に位置する標高2137m「御小屋山」(おこやさん)に到着する。
御小屋山は御柱山とも呼ばれ、ここから諏訪大社の御柱祭に使う御柱を切り出します。御柱祭とは、長野県の諏訪大社で7年に一度行われる伝統行事で、山中から16本のモミの大木を選び、4つある境内の四隅にそれぞれ建てるお祭りです。
整備された緩やかなコースを進むと間もなく舟山十字路でゴールです。
PM14:15に無事下山する。
ちょっとマイナーな2日間の南八ヶ岳縦走は貴重な経験と十分な満足を感じた記憶に残る山行になりました。
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