薬師岳
- GPS
- 104:00
- 距離
- 65.6km
- 登り
- 5,049m
- 下り
- 6,438m
コースタイム
- 山行
- 0:01
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:01
- 山行
- 4:19
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 5:02
- 山行
- 9:39
- 休憩
- 4:05
- 合計
- 13:44
- 山行
- 7:57
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 8:27
- 山行
- 10:20
- 休憩
- 1:22
- 合計
- 11:42
- 山行
- 9:38
- 休憩
- 0:04
- 合計
- 9:42
2日目 五色ヶ原ー薬師岳ー薬師平
3日目 薬師平ー高天ヶ原
4日目 高天ヶ原ー岩苔乗越ー湯俣
5日目 湯俣ー高瀬ダムー扇沢
天候 | 11日 晴れ 12日 曇り 13日 雨 14日 雨 15日 雨後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険なところはないが、薬師沢小屋から高天ヶ原へのルート、初心者は 雲の平経由のほうが無難です。 |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
夏休みの縦走はいろいろ考えましたが、時間が無ければいけないところを計画してみました。
薬師岳は長野から行くには遠く、こういう時でないといけないので、薬師岳をメインに前後を決めました。
一日目 扇沢を一番のトロリーで出発し室堂。ここから歩き始め浄土山へ、龍王岳は経路上に無いので寄り道します。鬼岳も経路上に山頂は無く、登山道もない山なので30分ほど時間をかけ山頂を踏みます。獅子岳を過ぎるとザラ峠、ここは戦国武将佐々成政が冬期針ノ木越えをした歴史とロマンのある場所、地図には踏み跡ありとなっているがわかりません。
ザラ峠を過ぎると五色ヶ原、ここはいつも針ノ木方面から眺めていた場所、ようやく着いた念願の場所、期待にこたえてチングルマの大群落が迎えてくれました。
二日目 今日は薬師を越えていかなければならないので長い距離となる。気合を入れて日の出前には出発する。鷲岳への稜線が延びている尾根をみると山頂を踏みたくなるが、ここの藪漕ぎで体力を消耗するわけに行かないので、すなおに越中沢岳を目指す。ご来光の中振り返れば五色ヶ原全体が金色に染まり美しい、この景色を見れただけできてよかったと感じる。左に越中沢岳から伸びる稜線の先に木挽山が見え、興味深く攻略ルートを観察。越中沢岳を越えスゴの頭に、ここも山頂はルートからはずれているので寄り道して、黒部の谷を覗いてみました。
スゴ乗越小屋、間山を越えると北薬師が目の前に見えてくるが、ここからが長かった。足が重くて前に進まない。北薬師岳の山頂から左をみると金作谷のカールがきれいに黒部川に伸びている。薬師岳の山頂へは長く細い稜線を行く、風が強いときは通るなと書いてあるが、ここでそんなこと言われても困ります。
薬師岳山頂に近づくと上からテレビカメラがこちらを向いている。何を撮っているのかな、と思いながら山頂に着く。カメラはトレランレースを取材しているとのこと、今日の0時に富山県の日本海、早月川河口をスタートし、早月尾根、剣岳を越え
この時間に薬師に着いたと言う事だがビックリ。先頭の方はこのあと中央アルプス、南アルプスを越え静岡県の太平洋まで5日間と5時間くらいで到達したらしい、まさに超人ですね。
今日はいろいろなことがあったと思いながら下山すると、山頂直下で重いザックを背負った若者から救助要請、足をくじいてしまい歩けなくなったとのこと、山小屋に連絡することを確約し薬師小屋へ急ぐ。小屋で救助要請すると、即太郎平小屋へ連絡していただけるとのこと、任務完了し薬師峠キャンプへ向かう。
薬師峠に着いた時間はかなり遅かったので良い場所は既にテントがある。仕方なく片隅にひっそりとテントをはり、管理センターで救助要請の状況を聞くとたった今富山空港をヘリが飛び立ったとのこと、これであの若者もビバークしなくて済むと重い、一安心。
三日目
夜から雨が降り出し、朝になっても降ったり止んだりしている。今日は行程が余裕があるのでゆっくり出発準備していたら、テントを撤収するときになって強い雨。
雨の中、薬師沢小屋に向かうが視界はほとんどなし、黒部川にかかるつり橋をわたり、川沿いに高天ヶ原に向け大道新道いくとすぐに雲の平への分岐となり、ほとんどの人は右にコースをとり雲の平へ、高天ヶ原へ行く人たちは3組程度。
雨にぬれた岩はよく滑るので慎重に川沿いの岩をへつる。前を行く3人組の一人が岩の上で滑り、仰向けのまま黒部川へ落ちていく、同僚がそれを止めようとザックをつかむ、間一髪岩の上で止まり事なきを得た。こんな場面を見たので慎重に確保しながら進む。黒部川との分岐、ここはそのまま下れば立石に行くはずなのだが、どうみても靴を脱いで渡渉しないと行けそうもない。機会があればぜひこの下の立石奇岩まで行ってみたいもの。ルートは黒部川からB沢に沿って上がっていく。C,D,E沢を超えて高度を上げていくと高天ヶ原峠に到着。ここから一気に下ると高天ヶ原、湿原が広がり、前回来た時と同じくわたすげの群落が迎えてくれた。
小屋に荷物を置き、お風呂の用意をして20分ほどのところにある温泉へ向かう、温泉沢の脇に高天ヶ原温泉がある。女風呂の脇を抜け15分ほど進むと竜晶池、赤牛岳の麓にある静かな池、前回は足を痛めてしまいここまで来ることが出来なかったので念願が叶い満足でした。引き返して温泉に入り、数日振りに汗を流すことが出来
気持ちもすっきり、山で温泉に入れるなんて最高です。
四日目
朝目が覚めると雨の音、今日のコース温泉沢は登れるのか不安になる。小屋で聞くと大東新道は通行不可、温泉沢は渡渉が危険なのでやめたほうがいいということ。
急遽コース変更し赤牛岳をあきらめ、岩苔乗越から水晶方面に向かうことにし、ドシャ降りの中スタート。登山道は水が流れ、沢の中を歩いているよう、かなり高度を上げて水晶池との分岐に到着。ここもまだ行ったことが無いところなので雨の中を水晶池に向かう、途中からの下りは完全に川となっている道を進むと水晶池に到着。晴れていれば水晶岳が湖面に映り綺麗な景色なんだろうが、水面は雨にたたかれソレは無理。でも静寂な雰囲気だけは充分伝わってくる、今日は誰も来ないんだろうと重いながら池を後にする。岩苔乗越への道は、森林限界を越すとお花畑が広がり雨の中でも疲れを癒してくれる。稜線に出ると風が強く視界も無い、水晶までの間は完全に吹きさらし状態、汗で濡れた体から体温が奪われ寒い。水晶小屋へ飛び込んで休憩、ホッと一息、水晶からは風裏になり寒さに困ることは無く歩くことが出来た。東沢乗越から東沢を見下ろし、若かりし頃この沢をホームグラウンドに
岩魚を釣り歩いたことを懐かしく思い出す。真砂岳の分岐で野口五郎と湯俣と別れ、湯俣へ向かう、途中荷物をデポして真砂岳山頂へ、続いて南真砂岳山頂、いずれも登山道からそれているので知らずに通り過ぎてしまう人が多いが、360度の展望は見るに値する。進行方向右に硫黄岳の岩壁が迫力で迫ってくる。
湯俣岳は林の中、山頂はわずかなスペースが切り開かれていて、雲の切れ間から北鎌独標から槍ヶ岳への稜線が見える。ここから湯俣までは長い下り、湯俣に近ずくと湯俣川の墳湯丘を見下ろしながら、急な坂道を下りて晴嵐荘のすぐ近くの河原におりる。広々とした河原にテントを張り、入浴料500円を払い温泉で汗を流す。
今回は2度も温泉に入ることができて気持ちのいい山行きができラッキーでした。
五日目
朝起きてまず、朝風呂に行く。
テント撤収前に水俣川のつり橋を渡り、硫黄尾根先端にあるお社に参拝し、墳湯丘
を見に行く、前回来た時には無かった川の中の小さいものがあり、豪雨で流失したりしているらしい。こちらから硫黄尾根に取りつくには笹籔がわずらわしい気がするが残雪期ならばいけるかもしれない。
偵察も終了し、小雨が降る中テントを撤収し高瀬ダムを目指し帰路に就く。
今回は5日間のうち3日間雨にたたられたが、薬師岳など主なところではなんとか視界も良かったことで救われた気がする。
充分楽しい山行きができたことに感謝します。
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