大雪山系縦走 旭岳〜白雲岳〜忠別岳〜トムラウシ 夏休み休暇山行 その2
- GPS
- 24:48
- 距離
- 48.9km
- 登り
- 2,446m
- 下り
- 3,383m
コースタイム
9:00 旭岳登山口
10:50 旭岳頂上
12:15 間宮岳
13:00〜13:20 北海岳
14:05 白雲分岐
14:40 白雲岳
15:25 白雲分岐
15:45 白雲避難小屋
8/16
5:50 白雲避難小屋出発
9:15〜9:50 忠別岳
11:05〜11:35 五色岳
13:05〜14:25 ヒサゴ沼(昼食&水補給)
17:25 トムラウシ山
17:55 南沼野営地
8/17
6:45 南沼野営地出発
8:15 コマドリ沢
10:30 短縮登山道分岐
11:50 トムラウシ温泉登山口
天候 | 8/14 晴れ 8/15 晴れ 8/16 雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
1台をトムラウシ温泉登山口に置き、もう1台で旭岳登山口に向かいました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
水場情報: 白雲避難小屋は湧水が十分にありました。 忠別岳避難小屋は、確認はしていませんが、遠目から大雪渓を確認できたので、問題ないかと思います。 ヒサゴ沼:こちらも大雪渓が残っており、融雪水の量も十分でした。 南沼:遠目から雪渓を確認しましたが、近くまで行っていないので、良く分かりません。 |
写真
感想
夏休み休暇山行。その2。
今回は、昨年、雨で断念した大雪山系縦走を試みました。
後輩Kも、この縦走に大変興味をもっており、各自、準備をして、今回に挑みました。
後輩Kとは、久々の山行となります。過去の山行記録を振り返ってみると、6月初旬の西別岳以来。歩き通せるのか少々不安でしたが、海外出張時に少しは山でトレーニングをしていたみたいで、なんとかなりそう。(Junior_Kさん、山行記録、楽しみです。とプレッシャーかけてみます。)
山行前日、札幌に集合し、登山用品店でものを揃え、
トムラウシ温泉へ、自分の車を放置しに行きました。
その後、後輩Kの車で、美瑛に向かい、宿で一泊しました。
山行1日目、
旭岳に向かう中、旭岳方面は厚いガスに包まれていたのですが、
いざ、ロープウェイで、姿見駅まで上がってみると、
ガスがみるみる風に飛ばされ、一気に旭岳を一望できるようになりました。
やる気出ます。
9時ちょうどに、登山口を出発。
さすが北海道で一番高い山。
観光客が大勢いらっしゃいました。
気温が低いのと、風が強いのとで、まったく汗をかかず、
かなり調子良く、登ることができました。
およそ2時間かけて、頂上に到着。
頂上も風が強かったので、裏旭野営場に下って、休憩としました。
裏旭野営場は、風避けの石垣が積んであり(たしか去年はなかったような)、快適にキャンプできそうでした。雪渓も残っているので、水には不自由しなさそうです。
次に、北海岳を目指します。
北海岳までの道程には、自分の好きなイワツメクサが少しばかり残っていて、癒されました。後輩K曰く、最後に大雪に来たのは、雪のある北海岳を登ったときだそうで、あの雪との格闘が蘇ります。
北海岳でまた小休憩し、次の白雲に向かいます。
白雲分岐でザックをデポし、空身で白雲頂上に向かいます。
頂上から、ゼブラ旭が見えるかと思ったのですが、
ほぼ残雪がなくなっており、プチゼブラ旭となっていました。残念。
景色を十分堪能し、分岐まで戻って、荷を回収し、白雲野営地へ向かいます。
野営地では、すでに20張り近くのテントが張ってあり、自分達も良い場所を見つけて、テントを設営します。(テン場代は300円です。)
ここで事件が発覚します。
せっかく持ち上げた缶ビールがザックの中で破裂し、ザックからビール臭が。。。
とりあえず、ビールがかかったものは別にパッキングし、ザックを乾かしました。
夕飯は、アルファ米とフリーズドライのスープで。。。
少し残ったビールで乾杯します。
明日の山行計画を話したのですが、
3日目に天候が悪化しそうなので、明日、余裕があれば、南沼野営地まで行くことにしました。
夜は、ペルセウス座流星群を見ようと思っていたのですが、
あまりにも寒いので、外に出られず。。
寝袋を着たまま、顔だけテントの外に出して、空を眺めていたのですが、
結局、流れ星1つしか見れませんでした。残念。
山行2日目。
4時前に起床し、ちんたら出発準備を整え、6時前に出発しました。
今日も風が強かったのですが、昨日より、気温が高くなっていました。
途中まで長ズボンだったのですが、結局、半そで、半パンスタイルの山行になってしまいました。
忠別までの道程は、急な登りがないので楽なのですが、
意外と距離が長いので、休み休みの歩きとしました。
高根ヶ原より先は、初めて来るので、見る景色一つ一つに大興奮しました。
特に、忠別岳の西壁は圧巻。
命の危険すら感じる切れ落ち具合に驚きました。
忠別岳南面は、チングルマのお花畑が広がっており、花の時期に来るととても綺麗なんだろうなと思いました。
そういえば、リシリリンドウ(今回見るのが初めてかも)が、
忠別岳手前の沼と化雲平に咲いていました。初めて見る花は新鮮で面白いです。
五色岳、化雲岳分岐とやり過ごし、12時35分、ヒサゴ沼分岐に到着します。
かなり余裕があったので、後輩と話し合い、今日中に南沼まで行くことに決めました。
しかし、ここである疑問が。南沼に水場があるか?ということです。
もともと、ヒサゴに泊まる気満々でしたので、まったく南沼の情報を調べてこなかったのです。
南沼まで行って、水がなかったではどうしようもないので、結局、ヒサゴまで下りて、水を確保することにしました。
雪渓まで移動し、水を確保し、ランチタイム。
お湯を沸かし、カップラーメンとしました。
ヒサゴ沼の向うには、ニペがどんと構え、素晴しい景色。
最高のカップラーメンタイムとなりました。
至福のひと時を終え、重い腰を揚げて、いざ、トムラウシへ。
ここから水を一人3Lずつ、持ち上げたので、スローペース山行になりました。
ゆっくりゆっくりと重い足取りで、トムラウシを目指します。
巨岩帯やら、沼の周りやらを歩き、なんとか、北沼まで辿り着きます。
(そういえば、ヒサゴ沼〜トムラウシ間の沼地にはイワイチョウが咲いていました。これまた、初めて見る花なので気分良かったです)
北沼では、非常用??の野営地がありました。立派な風除けの石垣が組まれてあり、ここで泊まっても良いかという気になりました。
が、明日は確実に天気が崩れそうなので、今日中に、トムラウシの山頂を踏むことにしました。
最後の登りをゆっくりと詰め、
日没1時間前、頂上に到着です。
頂上には自分達だけかと思っていたのですが、
学生さんが合宿でいらしゃっており、にぎやかな雰囲気で、こっちも楽しくなりました。
頂上からの景色は、最高で、夕焼けに染まる十勝連山、東大雪の山々、表大雪の山々が一望できました。
日没まで時間がないので、あまりゆっくりもしていられなく、一気に南沼まで下山。すぐにテントを設営しました。
テント設営後はぬるいビールで乾杯。
昨日より、汗を掻いていたので、とても美味しく感じました。
夕飯途中、雨が降ってきたので、急いで撤収し、就寝。
深夜、バタバタバタと風がテントを揺らす音、、、顔に冷たいものがぽつぽつと。。。
ビックリして起きてみると、どうも外は暴風雨となってしまったようで、
自分のシングルウォールテントでは、雨を防ぎきれなかった模様。。。
このテント、結露が多いので、防水シュラフに、ザックにはレインカバー、靴にはゲイターをぐるぐる巻きと、防水に力を入れていたので、良かったのですが、サーマレストのプロライトマットだけは、防水性がなかったので、表面が濡れてしまいました。
テント内側表面をタオルでふき取り、また一寝入りし、4時過ぎに起床します。
山行3日目、
朝になっても、相変わらずの雨風で、出発するのをためらいましたが、
後輩Kに相談すると、先ほど見た美瑛の天気予報で12時からの降水量が15mm/hになっているとのこと!!出発を決めます。
7時前、南沼を出発します。
あたりは凄い暴風雨。レインウェアの上にたたきつける雨が痛かったり。。。
前トム平付近までは相変わらずの暴風雨で、コマドリ沢まで下ると、雨風共に弱まりました。(天候が回復したのか、標高を落としたからなのかは分かりません。)
コマドリ沢は、今日一番の難関かと危惧していたのですが、思っていたよりは水量が増えていなく、岩と岩の間をジャンプして、通過することが出来ました。
これで一安心し、休憩入れました。
先頭を後輩Kに変わってもらい、いざ、泥濘地帯へ。。
雨の中の泥濘は、とても辛く、滑るは、足を取られるわで、難航しました。
休み休み、泥濘をクリアし、短縮登山道分岐まで。
分岐からは初めての歩きとなるのですが、
ここも意外と難関。
泥濘はないのですが、登山道が粘土質なのか、やたらと滑りました。
やっとのことで、登山口に着いたころには、もう足もふらふら。
東大雪荘の温泉で疲れを取り、後輩Kと、無事に山行を終えたことをを讃え合いました。
お疲れ様でした。
メモ:2012年山行日数 仁頃山25 その他44
photosynthの360度パノラマは以下リンク先を参照願います。
旭岳山頂から、
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白雲岳山頂から、
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白雲避難小屋から、朝焼け。
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忠別岳から、
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ヒサゴ沼、
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トムラウシ山頂からは、↓になります。
とりあえず山頂の天気が良くて良かったですね。ヒサゴにも降りたようで、沼の奥のニペが綺麗でした。
化雲は残念でしたが、沼ノ原が開けば日帰り可能な山なのでまた今度の機会にどうぞ。
私は明日の(もう今日でした)仕事が終わり次第道南遠征です。天気がイマイチのようですが。
photosynthは後でゆっくり見せていただきますが、最近見つけた方法ですが、基本情報の所でphotosynthの窓が出来ますが、改行して次々に入れると何個も窓が出来ます。開業後に文字を入れると表題になります。(位置がずれますが)何となくカッコいいので、今度やってみてください。
自分も気に入ってます。
例えるなら、洋上に浮かぶ要塞みたいで、かっこいいです。(ひょっこりひょうたん島のようにも見えるのですが。)
化雲岳、来年になるかと思いますが、行ってみようかと思います。次は花の最盛期に訪れてみたいです。
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