南八ヶ岳 一筆書き縦走

2012年09月03日(月) 〜 2012年09月05日(水)

• GPS: 54:07
• 距離: 44.2km
• 登り: 2,391m
• 下り: 2,401m

コースタイム

1日目
8:40天女山駐車場-10:15前三ツ頭-10:52三ツ頭-11:33権現岳-12:45キレット小屋（テント泊）
2日目
7:50キレット小屋-9:25赤岳山頂-10:58三又峰-11:12横岳-12:15硫黄岳-13:20夏沢峠-14:04本沢温泉（テント泊）
3日目
8:04本沢温泉-9:00ゲート-10:03稲子登山口バス停-10:50海尻駅-（11:18発小淵沢行き乗車-JR小海線で清里迄移動）-12:00清里-（清泉寮界隈で45分休息）-14:17八ヶ岳横断歩道に合流-14:47天女山駐車場

天候

1日目曇時々晴れ　2日目曇　3日目晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 自家用車

天女山駐車場を利用

コース状況／危険箇所等

夏山と秋山の端境期でもあり天候もいまひとつだったので、人気の山域にしては登山者は少なめでした。キレット小屋では小屋泊りの登山者が2名。テント泊が私の他2名、本沢温泉では、小屋泊りの人もかなり少なく、そのおかげで本沢温泉の内湯は一人で独占状態。テント泊は私の他1名でした。

写真

9/3 9:58

「もう少しで前三ツ頭が見える」看板。文字通りきつい！

9/3 10:59

標高も高くなりハイマツ帯に入ってきました。権現岳ももうすぐ。

9/3 11:36

権現岳山頂。慌ただしい雲の動き。こんな景色も一瞬です。

9/3 11:56

権現小屋を過ぎキレット小屋へ向かうとすぐに現れる長いハシゴ。ハシゴが岩場から離れているのでかなりの高度感。慎重に下ります。ここが一番の難所だったりして(^^;。

9/3 16:05

不安定な天候。早めに行動を切り上げたいところ。

9/3 16:07

キレット小屋のテント場。今回はウルトラライトを少しだけ意識してツエルトを持ってきました。

9/3 17:24

空き缶で手作りしたアルコールストーブ。

9/4 7:55

キレット小屋。夕食前、小屋の前のベンチで百戦錬磨のベテラン女性登山者2名と山の話をつまみにビールを飲むひととき。とても楽しい時間でした。

9/4 8:03

翌日は一日白の世界。2日目の宿、本沢温泉を目指して縦走の核心部分を進みます。

9/4 8:17

赤岳の手前の岩場。

9/4 8:32

目印もしっかりあり、慎重に行けば迷う心配はさほどありません。

9/4 8:32

充実感あふれるコース。「あ〜楽しい」と心から思えるひととき。

9/4 9:30

赤岳山頂は霧の中。

9/4 10:13

赤岳を過ぎ、横岳に向かう道。

9/4 11:18

相変わらずガスが取り巻いて展望はききませんが、こんな天候もまた楽しいと思えば楽しい！

9/4 12:29

硫黄岳山頂。3泊4日テント泊装備の大きなザックを背負ったお兄さんに撮ってもらいました。

9/4 14:43

本沢温泉で2泊目の夜。夕食時に雨が降って来ましたが、すぐにやんでほっとひと安心。ツエルトで雨は、やはり辛い。

9/5 7:35

最終日。お世話になった山の道具。

9/5 7:37

名残惜しい本沢温泉のテント場。

9/5 8:07

本沢温泉。ここは露天風呂が有名ですが、私はいつも内湯に入ります。内湯もお薦めです。今回は一人で独占状態でした。

9/5 8:30

昨日までとはうって変わって良い天気。小鳥の鳴き声が響く原生林の中。周りの景色を楽しむ余裕の行程。

9/5 8:31

のんびりジープ道を下ります。MTBでは何度か走りましたが、歩くのは初めて。

9/5 9:02

ゲート。「車はここまで」の場所。

9/5 9:50

八ヶ岳林道を横切って稲子の集落まで樹林の中を進みます。電車の時間が少々気になりトレランモードで走ったり歩いたり。

9/5 10:04

林道の終点間近で稲子の集落が目に入ります。

9/5 10:05

立派なバス停がありました。

9/5 10:12

稲子から海尻駅をめざしてトレッキング。

9/5 10:18

振り返れば、昨日歩いていた山が目に入ります。

9/5 10:21

山と高原の地図をよく見ると途中にトンネルのマークがあります。うっかりすると新しい道をそのまま行きそうですが、ここは昔ながらの道を行きましょう。

9/5 10:23

すぐにお目当てのトンネルが登場。

9/5 10:32

山を見るたび余韻に浸れる実に良いコースです。

9/5 10:46

海尻駅近くにこんな看板が。

9/5 10:47

長野県の天然記念物。海尻のヒメコマツ。

9/5 10:53

JR小海線。海尻駅で小淵沢行きの列車を待ちます。

9/5 12:06

洗練された清里駅。

9/5 12:13

清里ももうすぐシーズンオフ？

9/5 12:13

さすがに9月に入った平日ということもあり人も少なめ。

9/5 12:20

ポール・ラッシュ通り。さすが清里、名称からして違いますなあ。

9/5 13:07

清泉寮のソフトクリームを目指して。

9/5 13:38

清泉寮から再び歩きだし八ヶ岳横断道路の合流地点で見つけた看板。あれっ、こんな道があったとは！こっちを歩けば良かったが、後の祭り。残念。

9/5 13:53

何やら黒い物体がいると目を凝らすと、カモシカでした。

9/5 14:24

八ヶ岳横断道路の途中から八ヶ岳自然歩道へ。森の中を抜けたらこんな気持の良い道に。なんと高原の風の爽やかなことか。

9/5 14:56

2泊3日の行程で、南八ヶ岳縦走。一筆書きでスタート地点に戻ってまいりました。充実の3日間でした。

撮影機器：

Canon IXY DIGITAL 910 IS Canon

感想

tsuetate

　縦走する際に、これが車利用のアプローチだとなかなか計画が難しいもので、どう周回するか悩みどころ。今回のコースは、前々から南八ヶ岳を縦走したいと思っていて、あれこれ考えた末にたどり着いたプランです。

　天女山の駐車場をスタートし南八ヶ岳を縦走して再びスタート地点に戻ってくる一筆書きコース。

　急峻な山岳路を存分に堪能した後は山のいで湯で身体を癒し、後半は今まで自分が辿ってきた山々を遠くに眺めつつ人里を歩き、一気に高原列車で清里へワープ。華やかな清泉寮でソフトクリームを食して、最後に八ヶ岳自然歩道を楽しむという実に変化に富んだコースとなりました。

　今回は、一筆書きの縦走を楽しむという最大の目的の他に、あと2つばかり小さな目的がありました。

　ひとつは前々から気になっていたウルトラライト。今回はテントの代わりにツエルトを持ち、ガスストーブとコッヘルの代わりに手製のアルコールストーブと450mlのマグカップでお湯を沸かすのみのプチウルトラライト。アルファ米とふりかけを主食にフリーズドライ食品を入れたスープで過ごす3日間でした。

　ちなみに昨年はウルトラライトの対極。まともなテントにステーキ用の牛肉とワインを背負って八ヶ岳でテント泊。重くてもゴージャスなのが良いか、質素でも軽いのが良いか？やってみてわかるこの選択。どちらもそれなりによろしいようです（笑）。

　もうひとつはトレイルランニングのトレーニングも兼ねての山行。天女山から権現岳までと本沢温泉から稲子までは、トレランモード。トレラン時の10倍くらい重い荷物を背負って、かなり良い練習になりました。